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シリア虐殺「遺体写真」は偽物 (陽光堂主人の読書日記) 2003年にイラクで撮影されたものだと判明 
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/363.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 5 月 30 日 05:51:56: igsppGRN/E9PQ
 

シリア虐殺「遺体写真」は偽物
http://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-640.html
2012-05-29 陽光堂主人の読書日記


 シリアの内戦は泥沼化しています。最近では、女性や子供を中心に大量虐殺が行われたと報じられ、アサド政権の仕業だとされています。国際的な非難が高まっているにもかかわらず、政権倒壊の兆しは見えていません。本当のところはどうなっているのでしょうか?

 「NHK NEWS WEB」は、27日付でこう報じています。(http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120527/k10015402291000.html)

   アサド政権の虐殺か 遺体多数確認

シリアで活動を続けている国連の停戦監視団は、アサド政権側に虐殺されたとみられる女性や子供を中心に90人以上の遺体を確認しました。
今後、アサド政権への厳しい対応を求める声がいっそう高まるものとみられます。

シリアの人権団体によりますと、シリア中部ホムスのホウラ地区で、25日、アサド政権の部隊が砲撃をした後、政権を支持する民兵が街に入り、女性や子どもを次々に殺害したということです。

ホムスの住民はNHKの電話取材に対し、「大虐殺が起きた。女性や子どもが首を切られて100人近くが死亡した」と話し、政権側による虐殺が起きていると訴えています。

インターネット上に投稿された現地からのものとみられる映像には、殺害された幼い子どもたちが横たわっている凄惨(せいさん)な光景が写っています。

これを受けて国連の停戦監視団は、26日、ホムスのホウラ地区に入り、住民に聞き取りを行うなどの調査を行った結果、子ども32人を含む92人の遺体を確認したとして、「残忍で悲劇的な出来事が起きた」と虐殺を激しく非難しました。

シリアでは、監視団の目の届かないところで、アサド政権による市民への弾圧が続いていて、国連などの特使を務めるアナン前事務総長は、近くシリアを再び訪問し、事態打開の糸口を探るため、アサド大統領との会談を検討しています。

今回の虐殺の実態が明らかになったことで、アサド政権への厳しい対応を求める声がいっそう高まるものとみられます。 (下線は引用者による。以下同じ)

 NHKは、お手軽な電話取材で済ませていますが(危険ということで職員を派遣しないのでしょう)、取材した「ホムスの住民」は誰なのでしょうか? 虐殺があったとして、それが政府の仕業だと何故判ったのでしょうか? 反政府側の人間としか思えません。

 国連の停戦監視団も遺体を確認したようですが、虐殺を非難しているものの、政府の仕業だとは述べていません。断定するだけの根拠がなかったわけですが、記事を読んだ人は政府が殺ったと思ったはずです。マスコミはしばしば、こういう印象操作を行います。

 この記事にあるインターネット映像と同じものかどうか分りませんが、出回っている「遺体写真」の中には偽造されたものがあるので注意が必要です。イギリスのBBCも「遺体写真」を掲載していますが、偽物だったようです。「櫻井ジャーナル」は、昨日付でこう報じています。(http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/)

   シリアでの「虐殺」を伝えるBBCが「活動家」から入手したとして多くの遺体が並べられた写真を掲載したが、これは2003年にイラクで撮影されたものだと判明した

 シリアの体制を転覆させようとする動きに水を差すような報道があった。イギリスのBBCは5月27日、シリアで殺された子どもたちと思われる遺体として1枚の写真を掲載したのだが、これが嘘、あるいは間違いだったのである。実際は2003年3月27日、アメリカ軍を中心とする部隊が先制攻撃を開始して8日後、マルコ・ディ・ラウロがイラクで撮影したものだった。遺体は身元確認のため、砂漠の中にあった集団墓地から掘り起こされたのだという。

 BBCはこの写真を「活動家」から入手したとしていた。「シリア政府軍の残虐行為」を宣伝する「活動家」が信用できないことを再確認させる出来事だ。以前にもBBCは「活動家」に騙されたことがあるわけで、ミスだとしても、事実を伝えるという基本をBBCは忘れていると言わざるをえない。

 前回のケースとは、シリア系イギリス人、ダニー・デイエムのでっち上げ映像。BBCだけでなくCNNなど「西側」のメディアにしばしば登場、「シリア軍の残虐行為」を「証言」していた。それがでっち上げだったのである。

 シリアは昨年の春から内戦状態どころか、事実上、NATO諸国や湾岸産油国からの軍事介入を受けている。しかもアル・カイダ系の武装グループも多くの戦闘員を送り込んでいるわけで、悲惨な状態になっていることは確かだろう。が、その最大の原因を作っているのは、アメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタールなどの国々だという事実から目をそらせてはならない。

 こういうでっち上げはよくあるので、最近は騙される人が少なくなりましたが、それでも遺体写真などは強烈な印象を与えますので、情報操作には有効です。だから毎度使用されるのです。

 「櫻井ジャーナル」では一貫して、シリアの内戦に米英仏トルコや湾岸独裁諸国が介入して反政府勢力に肩入れし、特殊部隊を投入していることを告発しています。これらの国々は、アサド政権転覆を画策し、軍隊まで投入しているのです。しかし、御用マスコミはそれを報道しようとしません。

 数々の住民虐殺がアサド政権のみの仕業であったなら、いくら独裁国家とは言え、軍も離反するはずです。あのリビアでさえ、持ち堪えることはできませんでした。虐殺の大半は、反政府勢力や外国の特殊部隊の仕業と思われます。

 アサド大統領は独裁者と言われていますが、一応国民投票で信任を受けています。民主的な国とはとても言えませんが、アサド大統領自身は非常に真面目な人のようです。(真面目だからこそ、弾圧に走るということもあるわけですが…)

 シリアは多民族国家で、政権の中枢はイスラム教アラウィ派によって占められています。しかし、このアラウィ派は少数派で、大半の国民はスンニ派に属しています。アサド家もアラウィ派ですが、アラウィ派は山岳系(スーフィ・シーア系)であり、シーア派の系統です。

 シーア派の中心はイランで、サウジアラビアなど湾岸独裁諸国はスンニ派ですから、シリアの内戦は宗派間の代理戦争でもあるわけです。アサド政権が崩壊すれば、敵対するイスラエルに有利になりますから、米英などが盛んに介入しています。前回述べたように、イスラエルは何としても守らなければならないわけですから。

 それにしてもアルカイダ系と共闘しているのは呆れます。元々アルカイダというのはCIAが創りだした組織なので、協力するのは当然ですが、米国と敵対しているというポーズさえ取らなくなっています。それだけ余裕がないのでしょう。

 米国などが力を貸してもアサド政権は崩壊しないし、女子供の虐殺を演出しても見破られる始末です。米国の黄昏は隠しようもなく、今後はロシアや中国が中心となって解決を図ると見られています。やたらと人を殺して野望を遂げるという旧来の手法は通じにくくなっており、NATO諸国は早くその愚を悟るべきです。


 

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コメント
 
01. 2012年5月30日 06:58:24 : DcxDg6lzRM
ダイナモという人はこういう記事には何の反応もせず(反応できないというほうが正確だ。なにしろ嘘ばかり記事にしているのだから)、既成のニュースソース(シリア・アサド政権の仕業を喧伝するメディア)をペタペタ貼り続けて自分の体面ばかり保とうとする卑怯な人だ。


02. 2012年5月30日 07:31:52 : VJ0SokkIio

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201205290000/


シリアのホウラ地区で殺された子どもたちの少なくとも一部はナイフで斬られたり、至近距離から小火器を発射して殺害されているようで、砲撃で殺されたという筋書きに揺らぎ


 シリアの内戦が長期化し、体制転覆は実現していない。そうした中、アメリカ、イギリス、フランス、トルコ、サウジアラビア、カタールなどの国々は「リビア方式」から「コソボ方式」へ戦術を変更するという話が流れている。つまり、アル・カイダ系武装集団を使いつつ、NATOの空爆で一気に決着をつけるという方法から、ゲリラ戦を基本にしつつ、「虐殺」を宣伝して本格的な軍事介入へ進むという方法に変えるということだ。人によっては、「死の部隊」を使った「エル・サルバドル方式」へ移行していると主張している。

 ホムスのホウラ地区で発見された遺体について、本ブログでは「公表された遺体の状態を見る限り、砲撃で殺された痕跡はない」と書いたが、ナイフで斬られたり、近距離から発射された小火器の銃弾で殺害されたという話を反シリア政府派のBBCも伝えている。現地にシリア軍は入っていなかったはずで、反政府軍が殺害した可能性がある。少なくとも政府軍の砲撃で殺されたという話は怪しく、割り引いて聞く必要がある。

 ところで、「西側」はコソボでどのように戦ったのだろうか?

 言うまでもないだろうが、コソボはユーゴスラビアの一部だった。コソボの住民はアルバニア系が多数派だということもあり、自治権の回復を求める声が高まる。そうした中、イブラヒム・ルゴバを中心にLDK(コソボ民主化連盟)が組織され、非暴力の運動を始める。ユーゴスラビア政府も運動を容認していた。

 これに対し、人権擁護団体のHRW(ヒューマン・ライツ・ウオッチ)や「西側」のメディアは政府側が弾圧していると主張しはじめるのだが、その背後ではロバート・ドール米上院議員と関係の深い「アルバニア・ロビー」が暗躍、その中心にはドールと近い関係にあるジョセフ・ディオガーディ下院議員がいた。

 旧ユーゴスラビアを解体する過程で反セルビア勢力をまとめたとされているのは、ドール議員の側近だったミラ・ラディエボリッチ・バラッタ。ドール議員の非公式顧問としてパネッタを支えていた人物にはネオコンの大物、リチャード・パール、ポール・ウォルフォウィッツ、そしてジーン・カークパトリックが含まれている。つまり、少なくとも結果として、コソボではアル・カイダと親イスラエル派が手を組んでいたわけだ。

 1992年にはフランスで和平交渉が始まり、セルビア人側はコソボの自治権を認め、弾圧もやめるとしたのだが、NATOはさらなる譲歩を要求する。NATOがセルビアを自由に移動できるようにしろというのだ。つまり、セルビアをNATOが占領するという意思表示だった。この交渉過程を日本の外務省は、「セルビアがNATO軍のコソボ展開を受け入れず決裂」したと説明している。

 この年の8月、「西側」のメディアはセルビア兵の「残虐さ」の宣伝を本格化させる。中でも有名な「報道」がボスニアでの「レイプ事件」。ボスニアで一六歳の女性が三名のセルビア兵にレイプされたと、ニューズデーのボン支局長だったロイ・ガットマンは書いたのである。クロアチアの与党で民族主義の政党、HDZ(クロアチア民主団)の副党首を務めていたヤドランカ・シゲリの話を垂れ流したのである。この結果、ガットマンは1993年にピューリッツァー賞を贈られ、96にHRWはシゲリを主役にしたドキュメント映画を発表することになった。

 それに対し、実態を調査するために現地へ入ったフリーランスのTVジャーナリスト、マーティン・レットマイアーは、流布されていたレイプ話が嘘だということをつかむ。その結果、仕事を手にすることができなかった。

 1996年頃から台頭してきたのが「武闘派」のKLA(UCK、コソボ解放軍)で、コソボの北部にいたセルビア人難民を襲撃している。この武装集団は当然、アルバニアと近い関係にあったが、クロアチアの民族主義者とも連携していた。

 KLAは資金を麻薬の密輸で得ていたことが知られている。アフガニスタンとパキスタンの国境地帯で生産されるケシ系の麻薬、ヘロインが主な商品。そうした取り引きの関係からタリバーンと連携、アルバニアにはアル・カイダ系の武装集団も活動していたと言われている。

 1992年にイギリスの対外情報機関SIS(通称、MI6)はユーゴスラビアのスロボダン・ミロセビッチ大統領を暗殺する計画を検討したが、実行されていない。

 そして1999年1月、アメリカの外交官、ウィリアム・ウォーカーはコソボの警察署で45名が処刑さらたと非難、「民族浄化」が行われていると叫んでいる。ユーゴスラビア政府はKLAとの戦闘で死者が出たのだと反論、戦闘があったことはAPTVがフィルムに記録している。ウォーカーのスタッフも戦闘を目撃しているので、「勘違い」ということはない。その直後、フランスのル・モンドとル・フィガロはAPTVに基づいて報道し、ウォーカーの嘘は明らかにされた。

 しかし、NATO軍は戦争へ向かって走り始める。特殊部隊を潜入させ、KLAと連携して攻撃目標を調べ、1999年3月にユーゴスラビアを先制攻撃した。4月にはミロセビッチ大統領の自宅が、また5月にはベルグラードの中国大使館が爆撃されて3名が死亡、約20名が負傷している。5月にはベルグラードの病院を「精密誘導爆弾」で攻撃、数十人を殺害した。

 1980年代にウォーカーはエル・サルバドル駐在のアメリカ大使を務めていた。その当時、エル・サルバドルでは軍事政権が「死の部隊」を編成、支配の障害になる人物を虐殺していた。1989年にはエル・サルバドルで指導的な立場にあった聖職者6名と彼らの家政婦、その家政婦の15歳が惨殺されたのだが、このときにウォーカーは左翼ゲリラのFMLNが犯人だと示唆する話を流し、事件の目撃者を中傷するキャンペーンも実施、マイアミで1週間ほどアメリカの当局者が証人を厳しく尋問、つまり脅迫している。


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