02. 2012年5月16日 15:32:17
: DcxDg6lzRM
ボンクラ曇りメガネの朝日記者の頭では追いきれない事柄が多くシリアでは起きている。 ありがたいことにインターネットではブロガー個人の営為により、無料でそのような情報に接することができる。 特に中東のようなホットスポットでありながら、紋切り型の報道ばかり報じられる国々は欧米が配信基になっている。 それらは尾ひれ足ひれのついたバイアス記事として紙面や映像に出ることが多いのが実情である。 普段、俺がコメント欄にて無断でお借りしている日々の感想ブログにしても、ブログ主と俺の思考は必ずしも一致していないが、いかなる事情があるにせよ他国が主権国家に対して政治的介入を許すのは国際法上、問題があるという認識では一致する。と俺は勝手に思っている。 というわけで日々の感想ブログから、宗教主義が極端になるとこういうことがおきてしまうという記事を。 尚、このブログ主の感想も含まれているが、その内容に対して俺個人としては必ずしも全面的に同意しているわけではない。 シリア:武装集団がキリスト教徒を追放 社会は混乱
> ギリシア・カトリック総司教が5月15日、ローマで開かれたイタリア人の司教会議のあと、記者会見で語った内容。 シリア社会は、泥棒、犯罪者、反体制派に紛れ込んだ外国人潜入者が横行し、混乱状態にある。キリスト教徒を標的にした誘拐、盗難、度重なる脅迫が行われており、キリスト教徒が居住地から追放されている。この光景は、残念ながら以前イラクで発生した光景と同じである。 先週末に発生したダマスカス爆破事件は、前代未聞の規模で、多くの無実の人が犠牲になった。外国からの潜入者が起こした。 社会が混乱したから少数派がパニックに陥った、というだけの問題ではない。(安保理決議に沿って)シリア軍が撤退したキリスト教徒地区に、暴力集団が入り込み、そこを拠点とした。次に、彼らはキリスト教徒の追放にかかった。ダマスカス郊外県のal-Qaarahアル・カーラ村(ダマスカス・ホムス幹線道路に沿って、ダマスカスから90km。ホムスから60km)では、短期間(約1ヶ月)の間に、600家族がホムスへの避難を余儀なくされた。 全ての暴力を止める必要がある。このような状況を長く続けることはできない。シリア政府が暴力行為を行っていると批判するだけでは不十分だ。 もし泥棒でなければ、(武装)反政府勢力と外国人潜入者が支配している地区が沢山ある。キリスト教徒は政府追随者ではないが、政府は本来の仕事をしなければならない(注:武装勢力一掃の意味か?)。多くの暴力が発生しているのに、世界が無関心で沈黙しているのはおかしい。 もし本当に中東で平和が達成し、生き生きとしたキリスト教徒の存在を維持したいと望むなら、イスラエル・パレスチナ紛争を解決することが必須である。まずヨーロッパが、他の諸国に先んじて、この分野にコミットする必要がある。 「syria damascus قارة」←アル・カーラ村をGoogle Mapで検索するための文字列。
カーラ・ネット(アル・カーラ村のページのよう) http://qaara.net/modules/xcgal/displayimage.php?com_mode=thread&com_order=1&pid=957 アル・カーラ村に関する記述があるページいくつか。 http://www.derekalmhbe.com/vb/archive/index.php/t-5953.html http://www.derekalmhbe.com/vb/showthread.php?t=5953 http://www.qenshrin.com/details.php?id=227 ・・・米国とイスラエルは、この発言を聞いて、今頃大喜びしているはず。中東にキリスト教徒が存在しなくていいし、中東和平は達成されなくていいから、今の事態はこのまま進行するのです。安保理の動きともぴったり連動している。
教会の責任者が、キリスト教徒の強制追放を認めたのは、恐らく初めてだと思う。つい最近まで、事件はあっても、特にキリスト教徒を標的にはしていないと説明されていた。ホムス市からのキリスト教徒追放も、そのような事態が実際に発生してから随分経過したあとに報道された。前の記事、その2、3、4、5、6、7 断固とした秩序回復を求める声が、バアス党内とキリスト教の大きな宗派から出てきた。何もせず放置するわけにもいかない。アサド大統領はどのように対応するだろうか。 密入国を犯罪視せず、逆に可哀相な話にすげかえ、道の真ん中を歩かせ、好き放題に主張させているとこうなるという、非常によい事例だ。密入国者と仲良くすることが多文化共生じゃない。多くの日本人には、シリアに関心を持たなくていいが、この「からくり」「構造」に関心を持って欲しい。 http://hibikan.at.webry.info/201205/article_125.html |