03. 2012年5月05日 05:49:04
: l1NPjWZAfD
絶対、ダイナモが記事に取り上げるだろうと思っていたwシリアでは今現在、国連で組織された監視団が政府と武装勢力との間で停戦遵守が守られている監視任務を遂行中である。 停戦合意が守られているということは裏を返せば、政府の治安活動にある程度の制限を課せられることでもある。 一方で合意は守られていないとアピールしたい側にとってまたとない絶好のチャンスでもある。 ところで本記事投稿はCNN発だが、毎日発ではネタ元が地域調整委員会からのものであるとした上で学生の反政府デモに対し、アサド支持の学生が襲撃したとの記事が入ってきている。 ホワイトハウスのカーニー報道官がアサド政権は停戦合意が失敗しつつあることを認めるべきだのこれまた期待通りのコメントを発している。 ただ毎日は一方で国連監視団がアサド政権は停戦遵守を進展さている兆候が見られるとのコメントも紹介している。 監視団は今南部で活動中だが南部では双方のぶつかり合いはほとんど起きていないが、反対に記事にもあるように北部では活発化している。 下記はちょっと長いがアレッポで起きたことをテロリスト摘発から学生デモの発生状況、取締りまでを時系列にまとめたブログ記事。 ダイナモの上げた記事と、ブロガーが動画サイトから関連動画をまとめた記事とではどこがどう違っているか確かめられたい。 シリア:アレッポでリビア人アル・カーイダを逮捕、その他の事件
http://hibikan.at.webry.info/201205/article_35.html#libya 以下は、アレッポ市内、県内の事件 4月5日、4月28日〜5月3日。 4月5日。郊外al-Maalikiyyahアル・マーリキーイェ村(アレッポから北北西方向の山中にある)で、結婚式に出席するため留守にしていた家に侵入し、現金・宝石を盗んでいた窃盗グループ2人を、当局が逮捕した。このグループによる被害金額は100万シリポンに上る。Tishreen紙からの転載。 http://www.aksalser.com/?page=view_articles&id=7c6e644305eeaf78936dc398e906382f&ar=329781100 4月28日。郊外Afrinアフリーン(アレッポから北北西へ直線距離で40km、クルド人の町)市Tall Sallourタッル・サッルール村の検問所を武装集団が襲撃し、隊員3人死亡、2人負傷。武装集団の側も2人死亡。検問所襲撃は、アフリーン市では初めて。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=d69e69c08bf7551bb83a605db57361a0&ar=749463510
4月29日。アレッポ大学理学部で、朝8時に学生デモ。トラブルなし。電気工学科では、逮捕された仲間の学生の釈放を求めるデモが発生。機械工学科でも、小規模なデモが発生。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=813f9d408e60a73da01506f1aa7d4e4d&h=%CD%E1%C8&ar=978402222
4月29日。郊外Khan Taumaanハーン・タウマーン(アレッポから南へ20km)にある軍の武器庫で、弾薬の運搬中に爆発が発生し、兵士4人が死亡。このあと、市内で複数の爆音が発生した。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=1e48b274b22a23a48ca2d91d2062e22f&h=%CD%E1%C8&ar=678951950
4月30日。この日早朝、アレッポ市にある軍アカデミー兵器学部から武器弾薬を積み、郊外al-Ataaribアル・アターリブ(アレッポ市から西へ35km、イドリブ県に近い)に向かっていた軍の車列を爆発物(地雷)で爆破し、兵士と士官30人以上が死亡した事件について、自由シリア軍が犯行声明を発表した。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=a66aff8439260b7310d20bf5cdf9a262&h=%CD%E1%C8&ar=474524290
4月30日。市内Karam al-Qaaturjiカラムル・カートゥルジー(旧市街の城から東へ1.2km)で、シリア人とリビア人アル・カーイダの睡眠細胞(草)の摘発が行われた。住民からの通報を元に警察が捜査を進めていた。現場をアレッポ県警が包囲し、3時間の銃撃戦が行われた。追い詰められたリビア人は、腰に巻いた爆弾を爆発させ、2人が死亡。もう1人は重傷を負ったが、逮捕した。アレッポでリビア人アル・カーイダを逮捕したのは初めて。Dam Pressからの転載。 http://www.syriandays.com/?page=show_det&select_page=73&id=31247 http://backupurl.com/qfm61z
原文とされるDam Pressだが、なぜか5月1日付け。リビア人はミスラータ出身者のタクフィーリー。逮捕者の氏名はMuhammad Ali Sultan。(死んだ1人の身元は不明という記述あり。) シリア人とグループを組んだこの集団は、同地区でアパートを1室借り、中に大量の武器弾薬、爆発物、通信機器、外国紙幣を隠し持っていた。 リビア人テロリストは、シリア人協力者からの支援を期待していたが、現場を警察が包囲しており、シリア人協力者は姿を現さなかった。警官に怪我はなかった。 5月1日付け記事。 http://www.arabi-press.com/?page=article&id=34275 http://backupurl.com/cxlfof 4月29〜30日の深夜。市内al-Miyassarアル・ミヤッサル(旧市街の東壁から東へ1.5km。東端手前の貧しい地区)で発生源不明の爆音が聞かれ、直後に銃声がとどろいた。
市内al-Sha'aarアッシャアール(城から北東へ1.5km)で発砲音。 市内al-Ansaariアル・アンサーリー(城から西南西へ2.5〜3km、al-Sukkariの左上)警察署前で、前日Saif al-Daulahサイフッダウラ(旧市街の南西角から西南西へ2km弱)で行われたデモで逮捕された若い女性2人の釈放を求めて座り込み。 Tareeq al-Babタリークル・バーブ道路(アレッポから北東方向へ抜ける道路)(の市内部分)で、夜間デモ。 郊外Jaraabulusジャラーブルス(アレッポから北東へ100km。対トルコ国境沿いの町)で、爆発音とそれに続く銃声が報告された。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_news&id=0b6ac3d4a1eaf47fb89d1354eb9042c5&ar=889041967 4月30日午前。市内al-Sheehaanアッシーハーン(城から北西へ4.5km。al-Sabeel, al-Ashrafiyyah, al-Khalidiyyahに囲まれた地区。外環道路の内側)で爆弾が爆発した。警察車両を狙った爆弾だったが、その後ろに駐車していた小型トラックが大破し、その運転手は負傷した。警察車両は無事だった。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_news&id=f5426593f34a51e1280a7d760cbb0e81&ar=184784817
4月30日。アレッポ大学教育学部と電気工学科で学生デモ。のちほど、それぞれの学部所属で逮捕されていた学生1人ずつが釈放された。歯科と理学科のデモが大規模だった。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=b2dd5f17dd076d7fe66673c1aba29f90&h=%CD%E1%C8&ar=327563737
4月30日夜9時。市内al-Ashrafiyyahの第1と第2ロータリーの間で、BMWに仕掛けられた爆弾が爆発し、1人死亡、数十人が負傷。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=a99786d3711ece8407b67ade7dccce42&h=%CD%E1%C8&ar=529533683
5月1日。ビジネスマンMahmoud al-Shihabiマフムード・アッシハービーとその息子を誘拐していた9人組を、当局が逮捕。アレッポ市の南東部al-Nairabu(アン・ナイラブ)から、南東方向20km(al-Sufairaアッスファイラ)圏内の郊外の出身者。被害者およびその兄弟から奪った身代金を9人で分け、1人あたり60万シリポン受け取っていた。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_news&id=8d6bda87b2085c3bb9c0b35885372c97&ar=35311177
5月1日11時。市内al-Shaikh Maqsoudアッシャイフ・マクスード(城から北へ4〜5km、市街地の北端かつ川の西岸、クルド人が多い)の歯科クリニックで、ハマー県郊外Salhabサルハブ出身の若い歯科医師が暗殺された。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=81bdfafa04fb6cb0e8e4bd959e4aed1e&h=%CD%E1%C8&ar=655278838
5月1日夜遅く。市内al-Firdousアル・フィルドゥース(城から南西へ1.5km、川の手前の貧しい地区)で爆発音と、それに続く銃声。5人負傷。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_news&id=e79279ed60fb3765e14e2fe7a160dca3&ar=36465794
5月1日夜9時。市内al-A'zamiyyahアル・アアザミーイェ(城から西へ4km、南へ500m)で、テロリストが治安部隊を攻撃しようと思って爆弾を爆発させたが、自分が気を失った(笑)。彼を逮捕し自宅を家宅捜索したら、武器と爆発物多数が発見された。 5月1日。郊外Jazraayaaジャズラーヤー(アレッポから南東方向の国際ハイウェー上の村らしい)のモスクで、100歳を超えるムアッズィンが、斧を持った青年に襲われ、頭や手などに重傷を負った。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=e614191d8a966ca77dc9634324b90bcb&h=%CD%E1%C8&ar=963533962
5月2日。アレッポ大学正面広場に数百人の学生が集まり反政府デモ。(大学前にロータリーがあるので)一時交通が麻痺した。学生らは、総選挙立候補者のポスターを剥がすなどした。治安部隊が催涙弾を発射し、30分ほどで解散させた。学生の側に負傷者は出なかったが、治安部隊3人と人民委員会(バアス党民兵)2人が負傷した(この部分??)。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=735647a4de7b6c64064e32a198f79796&h=%CD%E1%C8&ar=219909951
(アレッポ大学については、↓末尾に動画集あり。) 5月2日。郊外Manbijマンビジュ市(アレッポから北東へ70km)al-Raa'iアッラーイー町で、150人の武装集団が、地方の検問所支援から戻る途中の治安部隊を襲い、軍治安部マンビジュ署の署長と部長の2人が死亡。隊員13人は無事。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=c1117f95721c375fb4f61960f9230f93&h=%CD%E1%C8&ar=153484127
5月2日夜9時45分ごろ、アレッポ大学学生寮で、学生約700人が反政府デモを起こし、敷地内は大混乱した。治安部隊が出動し、催涙弾を発射。何人かの学生は、敷地内にある商店を破壊した。学生が解散しなかったため、治安部隊は空中に威嚇発砲した。反体制派のFacebookによると、学生2人が死亡、負傷者複数。 http://www.aksalser.com/?page=view_articles&id=8f3bb204d69f7c079484ebbde0495853&ar=321728765
こちらの記事では、同日夜11時半に、テロ集団が、学生寮周辺に集結していた治安部隊を襲撃したことになっている(苦笑)。 http://www.shukumaku.com/Content.php?id=45960 http://backupurl.com/dit9ms 5月3日午前。アレッポ大学は、全学部と全研究所の活動を停止し、午後3時までに学生を寮から退去させるとの通達を発した。今期について、理論の講義は全てキャンセルされ、前期(後期の間違い?)の試験が始まるまで閉鎖。応用分野については、5月13日(日)の試験日初日まで閉鎖。学生寮では修繕作業を行う。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=e9297a94150ff0e87d7ad1ba29d5c9da&ar=133848750
5月3日。多くの学生が、荷物を持ってキャンパスの外に集まっている。さっさと帰省する人がいる一方で、道ばたに座り込む学生もいる。
親政府系Facebookによると、学生寮の9号棟と13号棟の前で衝突が発生し、学生が死亡した。17号棟の内部では発砲があったため、治安部隊が突入し、多くの学生を逮捕した。 本紙が確認した範囲では、学生4人が死亡、40人以上が負傷、数十人が逮捕。治安部隊の側は、士官1人と隊員3人が負傷。 大学周辺の住宅地では、発砲音が3時間聞こえた。 Murourムルール(ニュースサイト?)によると、国連監視団UNSMISの2人が、この日の昼前に大学を訪れ、正面広場を視察。その後、外へ出て周辺の住宅地を視察した後、アレッポ県警を訪問した。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=72aff4ac9a1f6fe5186c93d97a21b8c6&h=%CD%E1%C8&ar=614700802 5月3日午後。大学当局は、5月4〜5日のOpen Education(公開講座?)はキャンセルするが、その先、数週間の講座は開くと発表。Open Education責任者は、試験の日程には変更なく、7月1〜26日に実施すると確認。 http://www.aksalser.com/?page=view_articles&id=5c4831d920338704bd9baa8fe9e2e25d&ar=490251034
5月3日。学長が本紙に語る。日曜、月曜は総選挙投票日にあたり、大学は休みなので、今回の措置で休みになるのは、実質的に火水木の3日間だけ。興奮を静めるため、高等教育省と協議して決定した。
大学の公式筋は、死者は1人だけと発表。Yazn Abboudヤスン・アッブード(1993年生まれ)。電気工学科1年生で、胸を撃たれた。 大学周辺では、総選挙立候補者のポスターが剥がされるなどの被害があった。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=7e8efe3ab123083b15c45db5135b8a37&ar=381595247 5月3日夜。市内Siriyaanスィリヤーン(城から北西へ2km、バグダード駅のすぐ北にある丘の上。シリア正教・カトリック・プロテスタントが集結している地区)のレストラン近くで爆弾が爆発し、1人死亡、5人負傷。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=58c613939b387e3607d18b0fde91d6c9&ar=727084236
5月3日夜。市内3ヶ所で、ほぼ同じ時刻に爆発事件が発生した。1つ目は、上記のスィリヤーン。2つ目は、al-Hullakアル・フッラク(市街地の北の外れ、川の東岸)。3つ目は、Tareeq al-Babタリークル・バーブ(アレッポから北東方向へ抜ける道)(の市内部分)。いずれも道路か自動車に仕掛けられた爆弾が爆発した。死傷者および目的については、現時点では判明していない。
4つ目にMasaakin Hananuマサーキン・ハナーヌー(旧市街の城から北東へ4km、市街地の北東端)で爆発したという情報も流れている。 http://www.aksalser.com/index.php?page=view_articles&id=dd0c4ea66808b1e9cae01444708fcd89&ar=990270335 【アレッポ大学における反政府デモ動画】
5月2日。 正門前でデモ。結構人数が多い。 http://www.youtube.com/watch?v=03vaT92hcu8 道路で物を燃やす。はい、刑法違反。 http://www.youtube.com/watch?v=spdoPgUXMbE 投石する。はい、刑法違反。 http://www.youtube.com/watch?v=cjWZRpPIfzg 学生寮内の壁に落書き。はい、刑法違反。 http://www.youtube.com/watch?v=lQRUr87fwzs キャンパスに治安部隊が入り、学生が逃げる。 http://www.youtube.com/watch?v=wjfgZHR82PU 5月3日。 闇夜に銃声が響く。画面は真っ暗で何も見えない。 http://www.youtube.com/watch?v=9z6DYRwLQUY 夜間に激しい銃声。 http://www.youtube.com/watch?v=Cy7Myy5f5bA 大勢の治安部隊が学生寮の敷地に入っていく。画面が暗いので、早朝か。 http://www.youtube.com/watch?v=Yl1_CNeLYB8 銃撃音が激しいので、学生が部屋から通路へ避難している。 http://www.youtube.com/watch?v=ODtAeXcAZZo 破壊された学生寮の内部。まだ燃えている部屋がある。 http://www.youtube.com/watch?v=UbpbaBZmqtg 学生寮の内部。シャッビーハに派手にやられた。人物ごとに体制派・反体制派に分かれていると思うが、そこまで考慮せずに壊した感じ。 http://www.youtube.com/watch?v=Jk3y4urCubA 逮捕しようとする治安部隊に、女子学生が黄色い声を上げている。特に乱暴な光景は写っていない。画面が横。 http://www.youtube.com/watch?v=LJ85fvRU_5s 学生が、総選挙立候補者のポスターを剥がす。はい、刑法違反。 http://www.youtube.com/watch?v=OTcV7tHIJMU キャンパス内を建物上階から撮影。殺風景な感じ。遠くからシュプレヒコールが聞こえる。映像としては面白くない。 http://www.youtube.com/watch?v=SweEmSLbr54 殺風景。 http://www.youtube.com/watch?v=hy-miOfBPgQ 散らされた後、若干の残った学生がうろついている。女子学生がシュプレヒコールの音頭を取っている。人数少ない。これを、きちんとした政治活動に昇華させなければ、社会のゴミに終わる。 http://www.youtube.com/watch?v=n83PQnoxaYo 警官3人くらいが、青Tシャツの学生を逮捕している現場。 http://www.youtube.com/watch?v=D0u-F5R-lYc 右腹に銃弾を受けた男子学生という説明。反体制派の医学部生が摘出するのかなぁ? http://www.youtube.com/watch?v=IdumFmg2Z3Y 学生が寮から強制的に締め出される。荷物を持った学生多数が敷地の外でたむろしている。朝10時にバスから撮影。今日は木曜だから、何もなくても、実家に帰るつもりで準備していた人が圧倒的に多いはずだが、出発時刻が少し速まった。帰るつもりのなかった人は、困っているだろう。 http://www.youtube.com/watch?v=Yp7oLd9gN_c 同じ風景を歩きながら撮影。 http://www.youtube.com/watch?v=gXFL2MH5hCg http://www.youtube.com/watch?v=HBDLGk-IEM4 大学と学生寮を急遽閉鎖した後だろう。若干の学生が正門前で声を上げる。 http://www.youtube.com/watch?v=eKqnm8VLCjs 学生が、キャンパスの外の通りでデモを続ける。 http://www.youtube.com/watch?v=YKBRsboVd8A
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