http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/250.html
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シリアでは政府軍が相変わらず停戦を無視して各地で弾圧を進めており、自由シリア軍軍事評議会は外国が安保理の外で同盟を作り、シリア軍を攻撃することを求めると言う状況で(自分の力では対抗できないことを認めたことに他ならない)、軍事的には、このままいけば政府軍の制圧と言う可能性が強そうですが、その後ゲリラ戦とかテロの継続の可能性も強いと思われます。
仮にアサドの強硬策が奏功すれば、次は政治的解決ということになるのでしょうが、イエメンのサーレハ引退後も未だに彼の一族が軍を掌握して、隠然たる影響を保持しているように、簡単な話ではないと思いますが、そもそもアサド政権からは亀裂という話は伝わってこず、ポスト・アサドの人物がいるかどうかも問題です。
シリアの友人会議もパリで開かれたようですが、そもそも具体的な圧力の手段もなしに、安保理の決議に頼るということではロシアと中国に抑えられ、何の成果も出てこないことは明らかなのではないでしょうか?
矢張り国際政治においては政治交渉する場合にも、それを裏付ける実力(軍事、政治、経済)行使の脅しが無ければ、強硬な相手に対しては犬の遠吠えに過ぎないことは明らかです。
al jazeera net 及びal qods al arabi net 等から取りまとめたところ次の通り。
・19日シリア各地で政府軍は25名の市民を殺した。
その大部分はホムス及びdir al zur であったが、その他ではハマ、ダラア、ダマスカス郊外、ダマスカス、アレッポ、ラタキア、イドリブでも市民が殺害された。
・ホムスの中心では政府軍は激しい砲撃を続けている。
・ダマスカス及びその郊外アレッポその他でも政府軍は攻撃を続け、大規模な逮捕を続けている。
http://www.aljazeera.net/news/pages/6eb11e02-408c-4855-9da9-4e8934a1c8d2?GoogleStatID=1
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-04-19-13-27-36.htm
・自由シリア軍最高軍事評議会議長は外国が、安保理の枠外で同盟を作り、シリア軍を攻撃することを要請した(従来の反政府の立場は外国の軍事介入には反対で、反政府派を支援してくれれば、自分たちで十分アサド政権を倒せると言うものだったと記憶します)
http://www.aljazeera.net/news/pages/6eb11e02-408c-4855-9da9-4e8934a1c8d2?GoogleStatID=1
・シリア外務省は19日国連停戦監視団との間で、監視団の行動、監視条件等に関する第1次協定に署名したと発表した。
http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=latest\data\2012-04-19-13-17-22.htm
・パリで開催されたシリアの友人会合は、アナン提案の完全実施がアサドの最後の希望であるとして、国連監視団が近代装備を使い、完全にその王道の自由が保障されることが必要であると強調した。
また参加外相はシリア政府が停戦を実行しないならば、代替策が必要ととなろうと指摘した。
この点に関し、クリントン長官は、国連憲章第7章(いわゆる強制措置)に基づく制裁が一案であると述べた{これはロシア、中国がシリア非難にさえ拒否権を行使している時に、全く現実性のない発言で、せいぜいロシアに対する嫌がらせ程度の効果しかあるまい)
サウジ外相はシリア政府が虐殺をしていることは誰の眼にも明らかであると述べた。
http://www.aljazeera.net/news/pages/cc1ce237-158b-4cdf-81f0-084738ea0897?GoogleStatID=1
・米国防長官はシリア情勢につき、反政府派は分裂しており、また政府軍の大規模な分裂も期待できないとしながら、アサド政権が倒れることは必然である、議会の公聴会で述べた(彼の現状の情勢分析は基本的に正しいが、その後のアサド政権が倒れると言うところの根拠は不明)
http://www.alarabiya.net/articles/2012/04/19/208888.html
http://blog.livedoor.jp/abu_mustafa/
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