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シリアの首都ダマスカス郊外で、軍の銃撃で殺害された6歳の少年の葬儀に集まった人たち=2012年4月16日、AP
【カイロ前田英司】シリアの体制転換を目指す主要組織「シリア国民評議会」が反体制派の連携強化に向け、国内少数派のクルド人の代表らとブリュッセルで協議していることが17日、分かった。評議会幹部が毎日新聞の取材に明らかにした。評議会は今月中にも他の反体制派との合同会合を開き、態勢を整える方針。国際社会は連携不足を理由に反体制派が求める武器供与などに応じていない。アサド・シリア政権の弾圧が長期化する中、反体制派が国際社会の積極介入を求めて圧力を強めている形だ。
評議会は1日にトルコであった反体制派支援国会合で、シリアの「正統な代表」と位置づけられたが、アサド政権に代わる「唯一の代表」とは認められなかった。反体制派間の連携が不十分で、政権打倒のビジョンが不明確な点が背景にある。評議会を正式代表と認めれば承認国はアサド政権と断交しなければならず、トルコ紙によると現状では二の足を踏む国が出たという。
「祖国なき最大の民」と言われるクルド人はシリア、トルコ、イラク、イランなどにまたがり、シリア在住数は人口(約2080万人)の10%超。少数派で虐げられてきた経緯から「アサド後」の見通しがない中では反体制派にも肩入れできず、推移を見極めている。評議会はこうした勢力を取り込み、連携を強化していくという。
ただ、反体制派の中には運営手法の違いなどから評議会と距離を置く組織もある。ロシアは17日、反体制派の代表団をモスクワに招いたが、穏健イスラム勢力や左派で構成する「国民調整機構」はこの訪露に加わる一方、評議会の連携呼びかけには応じない。機構は政治対話による解決を求めている。
評議会幹部は「反体制派の連携強化を実現し、支援国に評議会をシリア『唯一』の代表と承認するよう働きかける」と語った。
http://mainichi.jp/select/news/20120418k0000m030180000c.html
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