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北朝鮮ミサイルは“死の燃料”で飛ぶ!日本落下なら大惨事
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20120411/frn1204111539002-n1.htm
2012.04.11 夕刊フジ
人工衛星と称する長距離弾道ミサイルの打ち上げ準備を完了したという北朝鮮。新指導者の金正恩氏が11日に朝鮮労働党トップの総書記に就任する可能性が高く、その“祝砲”として早ければ12日にも発射される。専門家によると、ミサイルに使用されるエンジン推進剤は、触れると大やけど、致死量はわずか0・1ミリグラムといわれる「死の燃料」。日本国内に落下した場合、無防備な一般人が巻き添えになってしまうのか。
複数の関係者によると、北はミサイルの燃料に液体の「ジメチルヒドラジン」を使用するとみられる。現在、世界各国のロケット燃料はより安全な液体水素と液体酸素へ移行したものの、「管理が難しく、北朝鮮が独自の技術を得ているとの情報はない」(外交筋)。2009年のミサイル発射でもヒドラジンが用いられたという。北は旧ソ連で主流だった「昔の燃料」を採用せざるを得なかったようだ。
どのような物質か。軍事ジャーナリストの世良光弘氏が解説する。
「ロケット開発の初期段階だった60〜70年代によく使われていた。液体酸素に比べて取り扱いが簡単で、ロケットの燃料タンクに入れておいても1カ月ほど使える。(北は)コスト面でもやりやすいのだろう」
恐ろしいのは人体への影響だ。アンモニア臭がする無色透明の液体で、空気に触れるとすぐ発煙するほど燃焼力が高い。日本では法律で厳重な管理が求められる「劇物」に指定されている。
「体に付着すると熱を持っていなくても皮膚がただれ、大やけどのような状態になる。ガスの状態で吸い込むと肺水腫を発症する危険があり、発がん性も指摘されている」と世良氏。肺水腫は肺に水がたまり、呼吸不全に陥ってしまう病気だ。そのため、0・1ミリグラム吸い込んだだけで死に至るともいわれる。
これまで世界各地でロケットの発射失敗など、ヒドラジンにまつわる悲惨な事故が発生してきた。1996年、中国・四川省で打ち上げられたロケット「長征3号B」が墜落し、爆発。中国当局の発表は死者56人ながら、「200人、あるいは500人が死亡したとも。街がひとつ消滅した」(外務省関係者)という。
また、世良氏は代表的な事故例に60年にソ連で起きた「ニェジェーリンの大惨事」をあげる。
「バイコヌールの基地でロケットが打ち上げ直前に爆発し、ヒドラジンから発生した毒ガスで戦略ロケット軍司令官だったニェジェーリン以下、公称で死者92人。実際には120人以上が死亡したとの情報もある」
米国でも86年、太平洋岸の基地から発射された偵察衛星搭載のロケットが空中爆発。住民ら約60人が皮膚障害などの症状を訴え、一部は入院が必要な重傷を負った。
今回の北ミサイル発射では、失敗すると日本にも被害が及ぶのか。軍事評論家の神浦元彰氏が分析する。
「陸上自衛隊は石垣島に中央特殊武器防護隊を派遣。化学防護車も出動し、燃料が地上に飛び散った事態に備えている。ただ、予定のルートを外れるなど、打ち上げ失敗の可能性は限りなくゼロに近い。98年、2009年の2回とも2段目と3段目の切り離しに失敗したが、その後、イランに技術者を送り、北の技術でロケット打ち上げを3回成功させている。経験を重ねて失敗は考えにくいからこそ、外国の記者に発射前のミサイルを公開したのだろう」
陸上自衛隊は最悪のケースを想定し、石垣島のほか、沖縄本島と宮古島、与那国島でも部隊を展開している。
北がいくら平和利用の人工衛星と主張しても、中身が危険な劇物では、近隣諸国の平和は保たれない。
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