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専門家「成功確率高い」 ICBM級の技術獲得か
2012.4.7 21:22 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120407/kor12040721230004-n1.htm
「人工衛星」と称する北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射について、日本の複数の軍事専門家が高い成功率を予測している。「古いが着実に改良をしてきた」という北朝鮮のミサイル技術への評価だ。北朝鮮が海外のメディアや専門家に打ち上げを公開するのも、自信の表れといえる。事実上は「テポドン2号」の実験で、成功すれば大陸間弾道ミサイル(ICBM)を完成するのと同様の技術獲得となる。
専門家が注目するのは2006年に失敗したテポドン2号が09年の発射で格段の技術革新をみせ、2段目の分離に成功した事実だ。
テポドン2号はノドン4基を合体させた1段目ブースター、旧ソ連のミサイル「SSN6」を改良したムスダンと呼ばれる2段目、未確認型の3段目からなる。09年4月の発射では、分離に成功後、東北地方上空を通過、太平洋上に落下したとみられる。日本は北朝鮮の発射地点から約3100キロ地点まで追尾したが、日本にとっての危険区域外に出たため追尾を終了。実際は「4千キロ以上飛んだ」との見方が多い。
この発射を画像データで詳細に検討した宇宙工学アナリストの中冨信夫氏は「ミサイルと人工衛星を兼ねたロケットだ。完璧なものではないが、分離の成功であの実験は90%成功だ。古い方式だが技術の信頼性が上がっている」と評価する。3段目が分離できたかは不明だが、「3段目に点火できていなかったとしても、7千キロの能力を持った」と分析している。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120407/kor12040721230004-n2.htm
元海上自衛隊幹部(海将)でミサイル防衛に詳しい金田秀昭・岡崎研究所理事はイラン・北朝鮮関係に注目する。
「技術的にもともとは北朝鮮が上流で、ノドンの技術をイランに提供したが、実証衛星はイランが先に成功している。今回の打ち上げにも両国の技術協力関係は当然背景にあるだろう」
イランはノドンを改良してロケット「サフィール」を完成、09年2月に初の人工衛星打ち上げに成功。以来、すでに3回の実証衛星打ち上げに成功している。
北朝鮮が海外からメディアを入れて東倉里のミサイル基地や平壌の衛星管制総合指揮所で打ち上げを見せる自信の背景には、イランでの「確立された技術」があるとの見方だ。
金田氏はまた、衛星とICBMの技術について、「衛星は、地球の重力を振り切る秒速7.9キロの達成が必要だが、射程1万キロのICBMは秒速6キロ以上だ。高度調整や命中精度など個別具体的な技術はあるが、基本的には衛星打ち上げの成功はICBMの水準獲得と同じだ」と解説する。
一方、北朝鮮の軍事情勢に詳しいジャーナリストの恵谷治氏も「今回の成功率は高い」とした上で、「実際に人工衛星を打ち上げると思う。韓国が衛星打ち上げに2回失敗していることも大きい。韓国は10月までに3回目を予定しているが、北朝鮮が先んじて成功すれば、これほどの政治宣伝はない」とみている。(久保田るり子)
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