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乞食国家・北朝鮮の金正恩最高司令官が、米国の「牛や豚扱い」に不満、ミサイルをぶっ放すと脅迫
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken
2012年03月18日 01時16分30秒 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆やっぱりというか、案の定というか、乞食国家・北朝鮮が、「もっとまともな食糧をよこせ」と言わんばかりの危ない行動に出てきた。「4月12日から16日の間に人工衛星を搭載したロケットを打ち上げる」(この間の4月15日には、金日成国家主席生誕100周年祭典開催)と発表したのだ。この国が精神正常な国で、だれの目から見ても、人工衛星開発能力があると認められる国家であるならば、「おめでとう」と、こぞって祝意を述べるところである。だが、低レベルの科学技術しか持たず、ましてや巨額の人工衛星開発資金を投ずることもできない極貧国であるが故に、これが本物の人工衛星だとは、だれも信じていない。以前にも、「ミサイル」を発射しておきながら、「人工衛星だ」と強弁したものの、人工衛星が回っている形跡は、1つもなかった。
この突然の発表に面食らっているのは、せっかく「人道的食糧支援」(トウモロコシや栄養食品など1年間24万トン)を約束し、「米朝協議に出席した北朝鮮外務省のアン・ミョンフン米州局副局長は3月10日、北京で「すべての実務的問題で合意し、食糧支援がすぐに始まることになった」と述べた」と読売新聞も報道したばかりだった。
なのに、その「恩人」の横面をぶん殴るような豹変ぶりを見せつけられたからである。「一体何が不満なのだ」と言いたいところだろう。
◆しかし、乞食国家には乞食国家としての言い分がある。最大の不満は、「人道的食糧支援」の中身だ。米国が、「トウモロコシや栄養食品など1年間24万トン」しか人道的食糧支援してくれないことに、大変不満に思っている。北朝鮮上層部が最も欲しがっている「コメや小麦」はもとより、「ぜいたく品」が、まったく含まれていない。
米国は、北朝鮮上層部が最も欲しがっているものを支援しても、それらが人民全体に配給されないことを警戒して、「人民が餓死しない程度のもの」を支援することにした。これは北朝鮮上層部から見れば、「牛や豚に食わせるようなものをくれるというのか」と不満どころか、怒りを感じているのだ。「金日成国家主席生誕100周年祭典というおめでたい催物があるというのに、これでは人民へのプレゼントにもならない。失礼ではないか」と言いたいのであろう。抗議の気持ちを含めて、ミサイルをぶっ放すのだ。
◆こうした北朝鮮上層部の対米不満を感じ取った中国の行動は、素早かった。中国側から食糧支援を申し出てきたのである。むかしむかしからの宗主国である中国が、属国である北朝鮮が、米国との国交正常化を切望していたのを、十分承知していたとはいえ、「人道的食糧支援」を機縁に、本当に米国にくっつかれては困る。そこで、「食糧」で引き止めにかかってきたのだ。
msn産経ニュースが3月16日午後11時20分、「中国、北朝鮮に最大規模の食糧無償援助開始か」という見出しで、以下のように報じている。
「【北京=川越一】中国が今月に入り、北朝鮮の金正恩体制の安定と自らの影響力維持のために、過去最大となる6億元(約80億円)規模の無償援助を開始したとの情報が浮上している。韓国紙、東亜日報(15日付)が報じたもので、事実ならば、北朝鮮の米国傾斜を嫌う中国の“勇み足”が、長距離弾道ミサイル発射という北朝鮮の暴走を誘発した可能性がある。同紙が複数の消息筋の話として伝えたところでは、今回、北朝鮮は食糧を最優先に要求してきた。規模は最大20万トン。1994年の金日成主席死去の際、中国が無償援助したとされる食糧の2倍にのぼる。すでに中国東北部の遼寧省や吉林省などから、コメやトウモロコシが北朝鮮に届けられているという。中国外務省の劉為民報道官は15日の定例記者会見で「中国は一貫して、力の及ぶ限り北朝鮮に支援を提供している」と述べ、同紙の報道を否定しなかった。北朝鮮は食糧に加え、肥料や建築資材の援助も求めているという。国民の窮乏を当面和らげ、4月15日の金日成主席生誕100周年を盛大に祝うメドがついたことで、強硬姿勢に転じたとも考えられる」
これに対して、米国もすぐに反応している。毎日新聞が3月17日付け東京夕刊で、こう伝えている。
「米国務省のヌーランド報道官は3月16日の記者会見で、北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射と同じ技術を使う衛星の打ち上げに踏み切れば、北朝鮮のウラン濃縮や核・ミサイル実験の一時停止を巡る米朝合意が「破棄されたとされたとみなす」と警告し、中止を求めた。強行された場合、合意に盛り込まれた食糧支援を取りやめる可能性を示唆した」
北朝鮮にとっては、米中両国という超大国を手玉に取り、さぞかし痛快であろう。だが、「火遊び」をちらつかせての「瀬戸際外交」だけでは、「強盛大国」には永久になれない。
人工衛星開発の資金があるのなら、なぜ、これを人民の食糧確保のために使わないのか、不可思議な国である。そして生産力には何の役にもたたない100万兵力を抱えて、「先軍政治」に専念しても、「強盛大国」にはなれないのは、自明なことなのに、その100万兵力の武装を解き、生産活動に投入することもしない。やっぱり馬鹿な民族なのであろうか。
このままでは、金正恩最高司令官は、近々、クーデタにより暗殺されてしまう。それは、本人自身が、ヒシヒシと感じていて、クーデタを策動している不穏分子を徹底的に見つけ出せと命じているという。恐怖政治の恐怖を感じているのが、金正恩最高司令官であるという、何とも皮肉なことだ。
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