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北朝鮮のミサイル発射に備え、防衛省に地対空誘導弾パトリオット(PAC3)が配備された =9日、東京・市ヶ谷
【スクープ最前線】米CIAクーデターに着手 戦争なら「正恩氏の命はない」1日で全軍事施設を破壊
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130410/plt1304100711000-n1.htm
2013.04.10 夕刊フジ
北朝鮮の金正恩第1書記を排除するため、米軍とCIAが「クーデター」や「暗殺」といった作戦計画の立案に着手したことが分かった。国際社会の忠告を無視して核攻撃をチラつかせ、「10日にも日本を越えて、太平洋にミサイルを発射する」と通告した暴走国家を、これ以上、放置できないようだ。作戦のキーマンは、国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の殺害計画でも中心的な役割を果たしたジョン・ブレナンCIA長官。ジャーナリストの加賀孝英氏が、緊迫する北朝鮮情勢に迫った。
「北朝鮮は終わりだ。万が一、全面戦争になったら、米韓軍はたった1日で北朝鮮の全軍事施設を破壊できる。話にならない。問題は『核の拡散』だけだが、その前に、正恩氏の命はない」
旧知の米国防総省関係者は、私(=加賀)にそう断言した。
北朝鮮の挑発が止まらない。先週以降、「戦争になるかならないかの段階ではない。開戦まで1分1秒を争う段階だ」「米ホワイトハウスとペンタゴン(米国防総省)に対し、『情け容赦ない核攻撃作戦が最終討論を経て許可された』と正式通告した」などとエスカレートさせている。
さらに、日本海側の元山周辺に作った秘密基地に、米グアムも射程内に置き、核弾頭搭載可能な中距離弾道ミサイル「ムスダン」(推定射程2500〜4000キロ)を配置した。
これを受け、米軍は空母機動部隊を西太平洋に派遣し、巡航ミサイルを搭載した原子力潜水艦や、F22ステルス戦闘機、B2戦略爆撃機などを待機させている。日本もミサイル迎撃態勢に入るため、小野寺五典防衛相が7日、自衛隊に「破壊措置命令」を発令した。
加えて、驚くべき作戦計画が進行している。以下、冒頭の米国防総省関係者や外事警察関係者ほか、複数の軍事・情報筋から得た情報だ。
「ポイントは、先月就任したブレナンCIA長官だ。謀略工作のプロで、国土安全保障・テロ対策担当の大統領補佐官も務めた。無人機でテロリストを殲滅するやり方を発案した人物でもあり、口癖は『(テロリストは)まず殺してから考えろ』。当然、正恩氏の排除(暗殺)も視野に入れている。北朝鮮が先制攻撃すれば、すぐ動き出す」
「実は、CIAは10年以上前から、北朝鮮で秘密工作を進めてきた。クーデターを起こして、金ファミリーの独裁体制に終止符を打つためだ。朝鮮系工作員をひそかに侵入させ、朝鮮人民軍や朝鮮労働党に協力者を増やしてきた。その何人かがいま、正恩氏の近くにいる。ブレナン氏は最終作戦の着手をオバマ大統領に進言するだろう」
確かに、CIAは世界各国でクーデターに関与してきたとされるが、あれだけ強固な独裁体制を崩壊させられるのか。実は、これまで北朝鮮を擁護してきた中国が距離を置くなど、朝鮮半島情勢は激変している。軍事・情報筋は続ける。
「正恩氏は孤立している。最大の後ろ盾で、軍部を抑えていた叔母の金敬姫(キム・ギョンヒ、故金正日総書記の妹)氏が病気で倒れたことが大きい。彼女の夫で叔父の張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長も、経済の対中国の窓口に追いやられた。『弱気になった張氏が中国に亡命をほのめかす相談をしている』という情報すらある」
「北朝鮮は再三、『戦争はしたくない』『米国が現体制を認めてくれ』というシグナルを出している。だが、オバマ大統領は100%譲歩する意思はない。正恩氏は何1つ成果が出せず、軍部は反発し、飢餓状態にある国民の怒りが爆発しつつある。北朝鮮はすでに崩壊寸前にある」
安倍晋三首相は9日、「国民の生命と安全を守るために万全を期す。関係各国と連携を取りながら、冷静にやるべきことをやっていく」と記者団に述べたが、こうした背景を把握しているのか。
今後、手負いのトラと化した北朝鮮が、自滅覚悟の暴挙に打って出る可能性も否定できない。外事警察関係者も「国内に潜伏している北朝鮮工作員の活動が、にわかに活発化している」と明かす。
安倍政権には、日本国内でのテロ警戒も含めて、万全の体制をとっていただきたい。
■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍。一昨年11月、月刊「文藝春秋」で「尾崎豊の遺書・全文公開」を発表し、大きな話題となった。
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