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過激な挑発を続ける金正恩第1書記。米軍の秘密作戦がその暴走を止めるのか (AP)
“暴走”金正恩氏に「暗殺計画」浮上! 米軍隠密作戦の全容とは?
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130406/frn1304061447005-n1.htm
2013.04.06 夕刊フジ
朝鮮半島情勢が緊迫の度を増している。北朝鮮は核攻撃をチラつかせているうえ、平壌にある各国大使館に10日までの退避勧告を突きつけて、米国や韓国への挑発を続けている。軍事衝突という事態を回避するには、北を率いる金正恩第1書記の暴走を止めることが不可欠。その1つの手段としてささやかれるのが、正恩氏の暗殺だ。専門家は「条件さえそろえば、作戦決行も現実味を帯びてくる」とみる。隠密作戦の全容とは。
北朝鮮は、日本海側に米グアムを射程内に入れる中距離弾道ミサイル「ムスダン」(射程2500〜4000キロ)を配置するなど、軍事的圧力をかけ続けている。
米政府は、北の核・ミサイル活動の監視するため、無人偵察機グローバルホークを米軍三沢基地(青森県)に暫定配備する方針。レーダーに探知されにくいステルス性能を持つ米空軍のB2戦略爆撃機も待機している。
これだけでなく、米軍はあらゆる手段で北の封じ込めに動くとみられ、「当然、正恩氏が潜伏する軍事拠点へのピンポイント攻撃や、正恩氏の暗殺も視野に入れている」(防衛筋)という。
そのヒントになるのが、2011年5月、米海軍特殊部隊シールズによる、国際テロ組織アルカーイダの指導者、ウサマ・ビンラディン容疑者の暗殺だ。作戦は、米軍がCIAから得た潜伏情報を元に決行された。
「アフガニスタンの国境地帯にある前線基地から、敵に察知されないようにステルス化された『ブラックホーク』ヘリ2機を投入。パキスタンにあったビンラディン容疑者のアジト付近に、シールズ20人を上空から降下させ、強襲した」(軍事アナリスト)
同じようなシナリオが、朝鮮半島でも展開される可能性もある。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「内通者がCIAに情報を売ったり、軍部が正恩氏を裏切るなどして、アジトの正確な場所を米軍が把握すれば、暗殺作戦も現実味を帯びてくる」と話す。
その場合、米軍が決行する作戦の中身はどんなものになるのか。
「F15E戦闘機などに搭載できる地中貫通爆弾『バンカーバスター』が使われるだろう。地中三十数メートル、コンクリートも十数メートルまで打ち抜ける。アフガンやイラク戦争でも敵のアジトへの強襲作戦などに使われた。米軍は、さらに性能が増した後継弾も保有しており、これらの兵器を使ってレーザー誘導によるピンポイント攻撃を行うだろう」(世良氏)
攻撃後になおも生存の可能性があれば、ビンラディン暗殺作戦を手がけたシールズや、陸軍特殊部隊デルタフォースなどが出動するという。
だが、こうした隠密作戦を成功させるハードルは相当に高い。
半島情勢に詳しい「コリア・レポート」編集長の辺真一氏は、「北朝鮮は核戦争に備えて徹底した地下要塞化を図ってきた。平壌の地下鉄は世界で最も深いといわれている。当初は米韓両軍からの核攻撃に備えた防空壕として作ったためだ。迷路のような地下に潜れば、正恩氏の正確な所在をつかむのは至難の業だ」と説明する。
北の情報統制能力の高さも障壁になる。
日米韓の情報当局はいずれも、11年12月の金正日総書記死亡の情報を北の公式発表まで察知できず、いまだに3度目の核実験の詳細もつかめていない。
果たして、米軍によるテロ国家リーダー打倒はあるのか。
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