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株式日記と経済展望
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米国が北朝鮮を挑発する理由は、韓国で朴槿恵政権ができて、南北対話が
始まる可能性があるので、それを潰すという軍産複合体的な理由だ。田中宇
2013年4月4日 木曜日
◆北朝鮮を扇動する米国 4月3日 田中宇
http://tanakanews.com/130403korea.htm
北朝鮮をめぐる緊張状態が高まっている。米国は、北朝鮮の国境付近で韓国と合同軍事演習をやり、米軍は演習の一環として、核兵器を搭載可能なB2ステルス爆撃機を北朝鮮の国境すれすれに飛ばし、北朝鮮に対するこれまでにないほどの挑発行為を行った。(US Sends Nuclear-Capable B-2 Stealth Bombers to Intimidate North Korea)
ロシアはめずらしく、北朝鮮を挑発する米国に対して「統制不能になって戦争が起きる可能性がある」と警告を発した。米国は毎年、北朝鮮のすぐ近くで韓国と軍事演習をやっているが、ロシアが警告を発するのは異例だ。(Russia warns against military activity near North Korea)(Russia warns against Korea escalation)
北朝鮮は、寧辺の核施設を再稼働すると表明したり、韓国とのホットラインを全部切断したり、韓国との停戦協定の破棄して戦争状態を宣言したりしたとされる。(North Korea Cuts Off the Remaining Military Hot Lines With South Korea)
とはいえ、北朝鮮が停戦を破棄して戦争状態を宣言したというのは、過剰報道だ。北朝鮮側が「敵が攻めてきたら、有事の法律にのっとって団結する」と発表したのを、戦争の宣言と誤訳して報道されたものだ。(North Korean "state of war" declaration is a faulty translation and NOT official policy statement from Kim Jung Un)
米国の国防総省や韓国政府は、北朝鮮の言動として目新しい動きはないと言っている。報道を見ると、北朝鮮をめぐって今にも戦争が起こりそうな感じを受けるが、実のところそうでなく、むしろ米国の側が挑発しているのと、マスコミが喧伝している結果、一触即発の感じが醸し出されている。(North Korea's Threatening Rhetoric Nothing New)(Taking North Korean threats seriously)
米国は以前から北朝鮮を挑発してきたのであり、今回の件はめずらしいことでない、という見方もできる。だが今回は、従来よりはっきりしたかたちで米英マスコミが一触即発観を醸し出しているし、ステルス機の飛来など、米国が危機を扇動している感じが強い。
米国が今のタイミングで北朝鮮を挑発したことに理由があるとしたら、考えられることの一つは、韓国で朴槿恵政権ができて、南北対話が始まる可能性があるので、それを潰すという軍産複合体的な理由だ。もう一つ指摘されているのは、米国が北との敵対を扇動するのが中国包囲網の一環という点だ。しかし実際のところ、米国が北との敵対を扇動すると、中国とロシアの結束が強まり、中国包囲網が機能しにくくなる。('US targeting NK to besiege China')
中国は習近平政権になり、習近平は就任早々ロシアを訪問した。米国が北朝鮮を挑発して緊張が高まったのは、習近平が訪露したのと同じタイミングだ。中露は、結束して北朝鮮やイラン、シリアの問題を解決する方針を決めている。習近平訪露の直後には、南アフリカでBRICSサミットも開かれ、米国がやり散らかして混乱している国際問題をBRICS主導で解決していくことが提案されている。(Putin Says BRICS Should Focus on Key World Issues)
北朝鮮問題は以前、米国が北朝鮮と和解する代わりに北朝鮮が核廃絶し、在韓米軍が撤退するシナリオだったが、このシナリオは01年にブッシュ政権になるとともに破棄されている。次に出てきたのが、米国が中国に6カ国協議をやらせ、中国の傘下で北朝鮮問題を解決していくことだったが、これも途中で頓挫している。
しかし今回、国連が、北朝鮮と交渉せざるを得ないと言い出している。このことと、国連との連携が強いBRICSが、米国がやり散らかして失敗している国際問題に取り組む姿勢を強めていること、BRICSの中心が中国であることを合わせて考えると、北朝鮮問題の解決に向けた新たな枠組みが立ち上がっていく可能性がある。北朝鮮に対する米国の今回の挑発は、そうした可能性が出てくるのと同じタイミングで行われている。(Calling Kim's Bluff)
(私のコメント)
北朝鮮とアメリカ韓国とのプロパガンダ合戦は、ますますエスカレートして来ていますが、北朝鮮は言葉は過激だが戦争が出来る状況ではない。戦車や戦闘機を飛ばす燃料すらないのでは戦争にならないからだ。ミサイルや長距離砲などはあるが、米軍の反撃を食らえばそれらも使えないまま戦争が終わってしまう。
北朝鮮の強気な発言の背後には中国のバックアップがあるからですが、表向きには中国は北朝鮮を非難している。習近平はロシアに行って中ロの団結をアピールしていますが、ロシアも北朝鮮には腰が引けている。中国もアメリカも朝鮮半島はどうでもいい所であり、現状維持が望ましい。アメリカが挑発しているのは韓国に武器輸出するためであり、F35とF15を韓国は大量に買い付けると言うニュースがあった。
日本に対しても、MDシステムを売りつけるのに都合がいいから、北朝鮮を挑発していますが、B2たB52やF22なども演習に参加して、まさにアメリカ製兵器の展示場のような様相になっている。これも北朝鮮が戦争が出来る状況ではないから出来る事であり、アメリカはイランやアフガニスタン問題で手一杯であり、北朝鮮が暴発したら困るのはアメリカだ。
韓国はパククネ政権が出来たばかりであり、とても戦争が出来る状況ではありませんが、頼りになるのはアメリカだけであり、中国に対しても北朝鮮の暴発を抑えることができるのは中国だけだから、米中に頼み込むしか方法がない。しかし本来ならば韓国が北朝鮮をどうするか決めるべきなのですが、米中の顔色を伺うばかりで翻弄されている。
北朝鮮が何時暴発するか分からないような状況では、海外からの投資もくるはずがなく逃げ始めていますが、戦争の危機が高まっているのにウォンは高くなって輸出も大幅に減少している。まさに勧告は踏んだり蹴ったりですが、アメリカと中国にオモチャにされている。このような状況ではアメリカと中国から言って来る事には全て従わなければならず、又裂き状態になっている。
韓国はアメリカの支援無しには成り立たない国であり、北朝鮮も中国の支援がなければ崩壊する事は確実だ。しかしそれは米中の負担になっており、2000年来朝鮮半島は中国の属国か日米の属国として存在して来た。韓国を日本から分離独立させたのはアメリカの責任であり、アメリカは道義的に韓国の面倒を見なければならない立場にある。
だからアメリカは韓国に対しては軍事的経済的な支援をしてきましたが、現在のアメリカには財政危機でそれだけの余裕がなくなって来た。アメリカは日本に対して韓国の経済援助を押し付けるようになって来ましたが、日韓関係は良好な関係とは言えず首脳の相互訪問も止まったままだ。パククネ大統領にしても竹島に上陸したりして、従軍慰安婦問題でも従来どうりの主張を繰り返してくるだろう。
アメリカは軍事力としては圧倒的であり、北朝鮮など一瞬で崩壊させられるのですが、軍事演習に止めているのは、北朝鮮を崩壊させても韓国に加えて北朝鮮もお荷物になってしまうからだ。先日も書いたようにミサイル戦争時代には朝鮮半島はそれほどの価値はなくなり、天然資源もあまりなく国土は痩せていて狭い国土に人口ばかりが多い国だ。
朝鮮半島が韓国によって統一される事は中国が望まないし、韓国も北朝鮮の面倒は見切れない。ならば北朝鮮が韓国を併合して中国の属国になることが一番安定するように見えるが、2000年来そうだった。しかし韓国から難民がアメリカに押し寄せるからアメリカが困ってしまう。アメリカは韓国を実質的に植民地にしてきたのだから、韓国が崩壊すればその責任を背負ってアメリカは韓国からの亡命者を受け入れなければならない。
在日韓国人の問題も、日本帝国の36年の統治が招いた結果であり、宗主国は植民地からの難民を引き受けることが避けられない。フランスやイギリスでも旧植民地からの移民で社会問題化していますが、人口5000万人の韓国が崩壊すればどれくらいの難民がアメリカに渡るのだろうか? 韓国では長年反日教育で日本を憎悪しているから日本に難民としてくる人は僅かだろう。
だからこそ新大久保で反韓国デモで反韓国感情を盛り上げるのは日本の国益であり、「在特会」こそ日本の国民世論を反映して行く様になるのだろう。韓国人に「日本に行ったら差別を受ける」と宣伝しておけば、韓国からの難民はアメリカに行くだろう。大東亜戦争に負けたことで唯一良かった事は朝鮮と台湾を手放す事が出来た事であり、それが戦後の高度経済成長に繋がった。
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