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挑発エスカレートの北朝鮮、金正恩氏は「父より危険」か
2013年 04月 3日 19:00 JST
[ワシントン 3日 ロイター] 国際社会に対する強硬姿勢を強める北朝鮮の金正恩第一書記。米政府高官らは、父親である故金正日総書記から続く瀬戸際外交戦略をなぞっているだけだと指摘するが、米国を直接の攻撃対象にするなど、その挑発行為は新たな展開も見せている。
米情報当局も北朝鮮指導部に関する情報をさほど持っていないなか、オバマ政権は、まだ30代と若い金正恩第一書記が、自分の指導力を国内外に証明するためどこまで踏み込むのか正確に計りかねている。
北朝鮮は2日、寧辺(ニョンビョン)の原子炉を含む核関連施設をすべて再稼働させる方針を示した。金第一書記自身が発表したわけではないが、西側との神経戦をさらに一段階エスカレートさせた格好だ。
ある米政権高官は「彼自身どこが出口か分かっているのかどうか。すべては白紙に戻った」とし、「父親(金正日総書記)が外交で見せていた巧妙さを彼も持っているかどうか。それを判断できるほど十分な歴史はまだない」と語った。
この高官をはじめ複数の米当局者は、ミサイル発射や核実験など、過去数カ月の北朝鮮の挑発行為について意見を交わしてきた。
元朝鮮半島和平担当大使のジョセフ・デトラニ氏は、北朝鮮側の強気な言動や核実験強行などが示す「調子の変化」は、金第一書記が軍上層部から重圧を受け取けていることを示すと指摘。米中央情報局(CIA)出身で、北朝鮮問題をめぐる6カ国協議の米次席代表を務めていた同氏は「彼はそうした勢力に強さ(のイメージ)を示さなくてはならないのだろう」と語った。
<対米攻撃は杞憂か>
金第一書記は政権を掌握して以降、朝鮮人民軍総参謀長だった李英鎬氏など一部の軍幹部を粛清してきたが、それでも軍上層部は無視できない政治勢力であることに変わりはない。アジア問題の専門家らは、金第一書記は父親が掲げていた「先軍政治」に敬意を払うことで、軍上層部の神経をなだめようとしていると指摘する。
オバマ政権は、北朝鮮情勢は心配するには及ばないとの姿勢を崩していない。北朝鮮は先に、米国と合同軍事演習を行う韓国と「戦争状態」に突入すると宣言したが、ホワイトハウスのカーニー報道官は、北朝鮮で大規模な軍隊の出動や部隊の配置が行われている様子は確認していないとし、「北朝鮮のレトリック(修辞)を裏付ける行動は確認していない」と述べている。
北朝鮮による威嚇的な言動は不安をかき立てるかもしれないが、同国の弾道ミサイルの技術水準を冷静に考えれば、金第一書記が米国本土を射程に収める地図を前にした映像も現実味は薄いと言える。
米当局者らは北朝鮮の挑発について、危険だが少なくとも予測可能だった故金正日総書記のやり方を踏襲しているに過ぎないと主張する。金総書記は国際社会の関心を引くために挑発的行為を繰り返したが、全面的な軍事衝突に至る一線は踏み越えなかった。
ただ、若い金第一書記は、そうした瀬戸際外交の限度を広げるのに腐心しているように見える。別の米高官は「(父子間で)スタイルやトーンに明らかな違いがある。正恩氏は最前線への個人的関与を大幅に増やしており、威嚇の矛先はより具体的で、今はより直接的に米国に向けられている」と語った。その上で、同高官は、金正恩氏が挑発の仕方を変えたとしても、米国から支援を引き出せる訳ではないと強調する。
<北朝鮮国内を意識>
米当局者の一部には、北朝鮮の威嚇的言動は、実際には主として国内を意識して発せられているとの見方もある。
しかし、金第一書記の経験不足と指導力を証明したいとの思いが重なることで、韓国を狙った局所的な攻撃につながるとの懸念は増大している。そうなれば、南北間の武力衝突に突入する可能性も否めない。
パネッタ前米国防長官は1日、CNBCに「可能性がより高いのは誤算だ。もし彼らが急速なエスカレートを招く事態を引き起こせば、それがより大きな危険となる」と語った。
米当局者や朝鮮半島の専門家も一様にこうした見方に同意するが、金第一書記の人物像に関する情報があまりに不足しており、次の行動を予測するのは推理ゲームの枠を出ないのも事実だ。
オバマ政権は当初、金第一書記は改革者であると望んでいた。しかし、それはまだ目に見える形にはなっておらず、近い将来実現すると考える米当局者も少ない。
それでも、北朝鮮専門家の間では、金第一書記は合理的な考えの持ち主であり、軍事力で米国や韓国にかなわないことを理解しており、これまでの外交手法からあまりに逸脱すれば、自身の政治生命を危険にさらすことも分かっているとみられている。
朝鮮中央通信社(KCNA)が全文を公表した3月31日に行った演説では、核戦力は戦争抑止力であり、平和と繁栄のための礎だとの認識を示し、これまでの敵意に満ちた語気は弱まったように見える。
また、金第一書記は時として、より親密な指導者のイメージを演出しようとする。国際社会の制止を無視して強行した3度目の核実験の数週間後には、訪朝した米プロバスケットボール協会(NBA)の元スター選手、デニス・ロッドマン氏とバスケットボールの試合を観戦し、夕食も共にする姿も伝えられた。
西側当局者の誰よりも長い時間を金第一書記と過ごしたロッドマン氏は、「率直で素晴らしい人だった」と語っている。
(原文執筆:Matt Spetalnick and Mark Hosenball、翻訳:宮井伸明、編集:梅川崇)
焦点:挑発エスカレートの北朝鮮、金正恩氏は「父より危険」か
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2012年のロシア武器輸出が過去最高に、前年から12%増
2013年 04月 4日 09:47
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[モスクワ 3日 ロイター] ロシアのプーチン大統領は3日、2012年の同国の武器輸出が、前年比12%増の152億ドル(約1兆4000億円)に上り、過去最高になったと発表した。
ロシアは米国に次ぐ世界第2位の武器輸出国。11年のリビア・カダフィ政権の崩壊後、数十億ドルの武器輸出取引を失ったにもかかわらず、12年の輸出は拡大したことになる。
プーチン大統領は政府高官との会合で、12年に66カ国に武器を輸出したと述べた。輸出相手国の内訳は明らかにしなかった。
ロシアの国営武器輸出企業ロソボロネクスポルトは、12年の武器輸出のうち、43%はインド、ベトナム、中国を中心にアジアが取引先だったとしている。中東と北アフリカへの輸出は23%、中南米への輸出は18%だったという。
内戦が続くシリアに対しては、ロシアは11年に約10億ドル相当の武器を輸出したが、プーチン大統領や当局者は昨年、内戦で使用される可能性のある攻撃用武器の輸出は行っていないと述べていた。
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