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【ワシントン時事】米国がイラク戦争に踏み切ってから、19日(日本時間20日)で10年を迎える。オバマ大統領は2011年12月、イラク戦の終結を宣言。米国では、イラク戦への関心は薄れつつあるが、米軍約4500人の犠牲者と3万人以上の負傷者を出し、8200億ドル(約78兆円)を超える戦費を費やした戦争に対し、「誤りだった」「価値はなかった」との厳しい評価が目立つ。
ギャラップ社の調査によると、イラクの治安が悪化していた07年2月の調査では、「米国が直面する最も重要な問題」として、38%がイラクを挙げたが、最新の調査では1%程度だ。
NBCテレビなどが今年1月に行った調査では、イラク戦争は価値があったかとの問いに、59%が「価値なし」と回答。「イラクへの派兵は誤りだったと思うか」との質問では、イエス(52%)がノー(31%)を大きく上回った。
米国民がイラク戦争に厳しい目を向けるのは、「誤った大義」に基づく武力行使だったことに加え、巨額の戦争関連費が深刻な財政赤字をもたらした大きな要因となったためだ。
ブッシュ前大統領は、フセイン政権(当時)による大量破壊兵器の脅威を理由に武力行使に踏み切ったが、イラクに大量破壊兵器が存在せず、当時は開発も行われていなかったことが判明。米国の国際的威信は大きく傷ついた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013031600202
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