01. 2013年3月15日 20:33:39
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モスクワにとっての南クリル諸島は日本政府にとっての尖閣諸島と同じ特集: 領土問題の歴史 (16 記事) タグ: 政治, アジア・オセアニア, 領土問題の歴史, 領土問題, 解説, 日本関連, 国際 イリナ イワノワ 11.01.2013, 15:42 Photo: RIA Novosti 日本の有名な政治家森喜朗氏が、日本が自国の「北方領土」と呼ぶ土地、南クリル諸島の問題を解決するために、特命を受けて、再びイニシアチブをとろうとしている。 先日「BSフジ」のテレビ番組に出演した森氏は、南クリル諸島問題の解決策として自身の考えを提示した。すなわち、最大面積の島択捉のみをロシアに残し、国後、色丹、歯舞を日本がとる、というものである。森氏はごく近いうち、安倍晋三首相の特別代表としてモスクワを訪問する。そこで改めてこの「解決策私案」を提示するということは大いにあり得ることに思える。しかし、とどのつまり、こうした提案が公式になされることはないであろう。菅義偉官房長官は森氏発言の直後、南クリル諸島に関する日本政府の立場は従前の通りである、と声明を出した。すなわち、日本政府は森氏のイニシアチブを支持せず、ロシアに対してはやはり、4島全ての日本への帰属という主張を届けるということだ。「譲歩」として日本は、諸島の「現実の返還の時期については柔軟に」対応する用意がある、としている。 しかしこうした選択肢はモスクワを満足させるものではない。モスクワの視点によれば、南クリル諸島は第二次大戦の結果ロシア領土に組み入れられたものであり、これを見直す必要はない。しかし自由意志の発露として、モスクワは何らかの譲歩をする用意がある。可能な最大限の妥協としてウラジーミル・プーチン大統領が2005年に提示した解決策が、ロシアが自由意志で日本に色丹と歯舞の2島を返還した後平和条約を締結することを予定している1956年のソ日共同宣言を基礎にする、というものである。そして、これをもって領土問題は一度に、そして永遠に解決される。しかし日本は南クリル諸島全部の返還という主張に固執している。 この立場は絶対的に非現実的なものである、とモスクワ国際関係大学国際問題研究所のアンドレイ・イワノフ上級研究員は考えている。 ―ロシアにとっては、第二次世界大戦の結果得られたものを見直す可能性についての問題が届けられること自体が、全く受け入れられないものなのである。ここには地政学的な事情も一役を買っている。南クリル諸島というのはロシアの太平洋艦隊にとって、太平洋への玄関口である。諸島をコントロール下に置き、この重要な海域を制圧するという考えは、1940年代、米国をも魅了した。米国は戦後処理の一環として日本からクリルを獲得し、そこに軍事基地を構築することを夢見た。ただ、日本との戦争にソ連を参加させ、それによって米国の損失を軽減するという喫緊の必要性が生じたために、セオドア・ルーズベルト米大統領は南クリル諸島が将来的にモスクワのコントロール下に置かれることに同意せざるを得なくなった。あにはからんや、戦争終結から数年後、ソ連は米国の敵国になり、日本は米国の同盟国になった。米国は、日本政府の領土返還運動を支持するようになった。そこには、諸島に米軍基地を建設し、海峡をコントロール下に置く、という狙いも含まれていた筈だ。すなわち、必要の際にはロシア海軍の太平洋への出口を封鎖する可能性を手元に置く、という狙いが米国にはあったのだ。 ロシアから「北方領土」の返還を求める日本政府は、同時に、尖閣諸島をめぐる中国とのホットな紛争を抱えている。日本政府はしかし、尖閣諸島については、領土問題の存在そのものを認めていない。ここで問題になっているのは尖閣諸島の陸棚に眠る化石燃料などではないのだ。日本は中国とこれを分け合うことに同意している。非常に文明的なことに、この天然資源の共同採掘に関する合意が既に結ばれている。しかし、尖閣諸島の一部を中国に明け渡すことさえ、日本市民の大部分には国民的な侮辱と受け取られる。さらに日本政府には、中国がそこに軍事基地を設営するのではないかとの危惧がある。 同様の危惧をロシアも抱いているのだ。すなわち、南クリル諸島が日本のコントロール下に置かれた場合について。もしもそうであるならば、尖閣問題について日本が中国に対してとっている立場と同様の立場を、いまロシアが取ることも自然なことではないだろうか。 7 comments Masahiro Endo · Top Commenter · Katsushika-ku, Tokyo, Japan 言論による立場の主張は、ロシアが自由社会の一員たる証を示した思います。 Reply · 3 · · January 11 at 3:59am Masahiro Endo · Top Commenter · Katsushika-ku, Tokyo, Japan ありがとう Park Jin Park Jin ^^ Reply · · January 11 at 4:28am Masahiro Endo · Top Commenter · Katsushika-ku, Tokyo, Japan Cam on Hường Đặng nhe ^^ Reply · · January 12 at 2:16am Kenichi Miyamoto · Top Commenter · 横浜市立大学 北方領土は日露双方が平和的に結んだ条約により日本の領土と認められたところから始まり、戦争という暴力によってロシアに奪われ現在に至っています。一方、尖閣諸島は日中間で中国領土であるなどと認め合ったことは無くましてや戦争という暴力で奪い取ったものでもありません。最初から沖縄の一部です。(ロシアの声さんへ 一応それなりのメディアなんだからそれぐらいのことは知っててほしいです。また百歩譲って外国同士の歴史を知らない・良く分からないのであれば軽々しく記事に書いたりすべきではないですよ) 北方領土問題についてのロシアは侵略した者であり日本は侵略された者です。尖閣諸島問題についての中国は侵略しようとする者であり日本は侵略されそうになっている者です。北方領土問題のロシアの立場と尖閣諸島問題の日本の立場はまったく異なります。 この記事が主張していることにはまったく同意できません Reply · 2 · · January 11 at 5:29am Yuichi Koda · 立教大学 Rikkyo University · 939 subscribers バカがいる… Reply · · January 13 at 6:27am Ayumi Shirayama · Top Commenter · 北海道釧路北陽高等学校 宮本さんのおっしゃられる通りです。大西洋憲章は戦争の結果として領土を増やす事を認めていません。ロシアは自身の不法な侵略を屁理屈で無理矢理に正当化するのをやめて、北方領土を日本に返還しなさい。 Reply · · January 13 at 2:33pm Tadayoshi Hosoya · Top Commenter · Hiroshima-shi, Hiroshima, Japan それについても極東国際軍事裁判で不問に付される判決が出されてて、それを日本は(いやいやながら)受け入れてしまってますので… もうひっくり返らないですよ… ひっくり返すということは、今の国連を脱退する覚悟が必要になります。これが、「戦争で負ける」ということです。 だからこそ、次回は勝ち切れないまでも絶対に負けないように国造りをしなければならないのです。そのためならかつての仇敵ソ連の継承国家であるロシアとも手を結ぶのです。 歴史を学べば、合従連合・条約破り・裏切り合いがごく普通に行われていた事がわかります。冷徹に現実的な思考をすべきです。 Reply · 1 · · January 13 at 3:18pm Kenichi Miyamoto · Top Commenter · 横浜市立大学 「『戦争で負ける』ということ…」とか「次回は負けないように…」とか戦争での勝ち負けがすべてであるとおっしゃりたいようですが、それも1つの考えではあると思いますが、賛同はできませんね Reply · 2 · · January 14 at 2:26am Kenichi Miyamoto · Top Commenter · 横浜市立大学 香田 祐一 さんへ ずいぶんなコメント。もう少しまともな人と思いましたが残念です。君は人間の命がどうのこうのなんて大きなことを言う前に他人との接しかたを学びなさい。自分と意見が合わないからって他人をバカ呼ばわりすることは間違っている。そのコメントを君の友達や家族に見てもらって意見を聞くといい Reply · 2 · · January 14 at 2:39am Tadayoshi Hosoya · Top Commenter · Hiroshima-shi, Hiroshima, Japan そこで、日露軍事同盟(ただし海域限定)、ですよ♪ (米国+日本=東南アジアシーレン)×(日本+ロシア=北極海オホーツクシーレーン)=それぞれの海域を分け合った軍事同盟により、北太平洋の安全保障をしっかりと確保していきましょう。 Reply · 2 · · January 11 at 3:06pm Akikazu Totukawa · Top Commenter 「ロシアの声」の諸君達よ、 都合の良い自分勝手な言い分を一方的に配信するな! 君達-ロシア-当時はソ連-は、日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、「国際法に照らし合わせて違法」的に我が国 日本国に攻め込み、その際に北方四島を含む南樺太までの我が国の領土を侵略し、強奪したという事実については、何故、何も言及しようとしないのか? 答えは簡単、 言及してしまうと、君達-ロシア-当時はソ連-が国際法を無視し違法的に我が国の領土を侵略し強奪した事実を否定出来なくなるからだ! よって、 日ソ不可侵条約を一方的に破棄し、「国際法に照らし合わせて違法」的に強奪した我が国 日本国の領土(北方四島と南樺太)を我が国 日本に返還せよ! Reply · 1 · · January 13 at 11:23am Tadayoshi Hosoya · Top Commenter · Hiroshima-shi, Hiroshima, Japan 「ロシアの声」は国立放送局ですから、もともと自国の都合のいい言い分を一方的に配信するところなのですよw 「日ソ不可侵条約を一方的に破棄」の部分は、「軍事同盟である日独伊三国同盟を結んでいたナチスドイツのソ連侵攻により、自動的に無効化された」とロシアは主張してくるはずです。それを認めてしまった極東国際軍事裁判の結果を受け入れている日本側は、そうなるとちょと不利に… だから、日本はこの件に関して国際司法裁判所への付託を一度も検討したことがありません。(負ける可能性が高いから) 北方領土交渉については、ソ連が血で勝ち取った領土は1平方メートルたりとも返さん!という主張に対して、戦後十数万人の兵員を不当に抑留し強制的に労働させて多くの人名を喪失させたのだから、その血の分をいま精算してもらいたい」という主張で対抗すべきでしょう。 Reply · · January 13 at 2:54pm Akikazu Totukawa · Top Commenter >極東国際軍事裁判の結果 ソ連は確か、 サンフランシスコ講和条約に署名して無い筈。。。 以下、我が国の外務省のHP http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/mondai_qa.html より抜粋転載。 【(Q2)北方四島が我が国の「固有の領土」であることの根拠は何ですか? (A2)北方四島はいまだかつて一度も外国の領土となったことがない我が国の領土です。 日露両国は、今から150年前の1855年2月7日に調印した日魯通好条約により、両国の国境を択捉島とウルップ島との間に定めました。その後1875年の樺太千島交換条約において、我が国は千島列島(シュムシュ島からウルップ島までの18島。)をロシアから譲り受けるかわりに、ロシアに対して樺太全島に対する権原、権利を譲り渡しています。 ソ連は、第二次世界大戦末期の1945年8月9日、当時有効であった日ソ中立条約を無視して、我が国に対し宣戦布告し、我が国のポツダム宣言受諾後の8月18日には千島列島に侵攻し、その後29日から9月5日までの間に北方四島のすべてを占領し、一方的に自国に編入しました。なお、1951年のサンフランシスコ平和条約で我が国が千島列島に対するすべての権利、権原及び請求権を放棄しましたが、そもそも北方四島は千島列島には含まれていません。また、ソ連は、サンフランシスコ平和条約への署名を拒否しました。】 Reply · · January 14 at 12:26am Yukifumi Kikuya · 北海道薬科大学 北海道鍼灸専門学校 プーチン大統領の見解は正論です。 Reply · 1 · · January 11 at 6:09am Komei Akashi · Top Commenter タダヨシ・ホソヤ様の意見に賛成します。日露同盟、日露協商を成立させるには、北方四島をダシにして足を引っ張る親米派や親中派が最大の障害ですね。間宮、宗谷、根室の3海峡と国後水道にトンネル作れば北海道・沿海州経済圏が成立しますから、領土問題など無意味です。どこの領土かではなくて、どんな経済圏を形成するかが大事なんです。津軽海峡トンネル作れるんですから、本来は日露間の4トンネル作るくらいわけないんですよ。 Reply · · January 11 at 7:22pm Takao Sanuki · Meisei University その危惧は理解できるが、大戦の結果云々の前に国際法・国連憲章に反しているということについてはどういう考えなのだか…。 太字部分って、むしろ日本の潜在領有権を認めていない? Reply · · January 11 at 5:58am |