http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/721.html
Tweet |
http://electronic-journal.seesaa.net/
中国が西沙諸島を占領し、支配する8段階を再現します。尖閣諸島に当てはめると、既に5段階に達しています。
―――――――――――――――――――――――――――――
第1段階「声 明」 → 第5段階「挑 発」
第2段階「進出阻止」 第6段階「武力衝突」
第3段階「領海侵犯」 第7段階「占 領」
第4段階「漁船衝突」 第8段階「奪 還」
―――――――――――――――――――――――――――――
次の段階は「武力衝突」ということになります。中国はどのようにして尖閣諸島の奪取を行うのでしょうか。日本はそれに対して、どのように尖閣諸島を守ればよいでしょうか。
尖閣沖海戦のひとつのシミュレーションをご紹介しましょう。
海上自衛隊元海将補の川村純彦氏による尖閣沖海戦のシミュレーションをベースにしてご紹介します。日中両国による尖閣諸島をめぐる9日間にわたる攻防です。
―――――――――――――――――――――――――――――
川村純彦著
『尖閣を獲りに来る中国海軍の実力』/小学館新書101
―――――――――――――――――――――――――――――
西沙諸島や南沙諸島における中国軍の動きから類推すると、尖閣諸島にも、特殊漁船で船団を組んでやってくると思われます。
もちろん、ただの漁船ではなく、漁民を装った人民武装警察特殊部隊に所属する武装民兵が乗り、船底には、小銃、機関銃、肩撃ち式対空ミサイル、迫撃砲、機関砲などの武器を隠し持っている全長30メートル、約200トンの鋼鉄製漁船です。
≪第1日目≫
午前5時15分、尖閣諸島魚釣島の西南西約85キロの海上で中国漁船10隻が船団を組んで、時速約10ノットで魚釣島に向かって航行しているのを石垣海上保安部に所属する巡視船「はてるま」がレーダーで捕えたのです。
午後7時51分、中国漁船団は、魚釣島の西南西から接続水域(魚釣島西南西約44キロ)に侵入してきたのです。日本側には事前通報は一切なく、そのまま魚釣島に向かっているので、巡視船「はてるま」は、領海に入らないよう無線で警告を発し、航行目的を聞いたのです。
漁船団からの返事は「漁業調査のため」。「はてるま」は「事前通報のない調査は認められない」と警告し、漁船団と並走を開始し、繰り返し警告を続けたのですが、聞き入れず、あくまで魚釣島を目指して航行を続けたのです。
午前9時21分、遂に中国漁船団は魚釣島の西南西から領海内(魚釣島西南西約22キロ)に侵入したのです。「はてるま」は領海から出るよう無線で警告しますが、応答はなく、そのまま漁船団は魚釣島を目指したのです。もはや魚釣島に上陸を意図していることは明らかです。
魚釣島まで約18キロの時点で、応援の巡視船「よなくに」と「いしがき」の2隻が到着し、「はてるま」と3隻で、中国漁船団に圧力をかけたのです。そうすると、漁船の1隻が巡視船に体当たりを仕掛けてきたのです。
巡視船は接触を避けようとしたのですが、間に合わず、激突し巡視船に穴が開いて、両船は停船したのです。中国漁船の装甲は固く厚いので、こういうことは起こりうるのです。しかも、漁船は約200トン程度なので小回りが利くのに対し、巡視船はすべて1000トンクラスで小回りが利かず、そのうえ漁船10隻対巡視船3隻では多勢に無勢だったのです。
中国漁船団は衝突騒ぎの間隙を衝いて、魚釣島西側の船着場のようなところに接岸し、漁船に乗り込んでいた民兵と思われる中国人が次々と魚釣島に上陸をはじめたのです。その数ざっと90人です。そして食料に加えて武器らしいものも次々と陸揚げされたのです。
巡視船はただそれを見守ることしかできなかったのです。しかし、その様子を警備本部に知らせるため、ビデオに収録し、警備本部に送信したのです。
上陸した中国人民兵は、琉球政府によって1970年に設置された「魚釣不法入域防止」の警告板を破壊し、2000年に創建された尖閣神社を爆破、さらにその模様の一部始終をビデオでインターネット動画にして、全世界に発信したのです。
午後4時35分、日本の外務次官は中国の駐日大使を外務省に呼び出し、強く抗議したのです。上陸の一部始終をビデオにより大使に示し、明らかに民兵らしき者が武器を持って上陸している
ことを指摘し、直ちに撤退するように求めたのです。中国側の回答は、魚釣島に上陸すると同時に日本に宣戦布告していないことを強調し、事実を早急に精査するが、「反日過激派の独断による上陸」とし、善処することを約束したというのです。
日本としても中国からの宣戦布告がない以上、海上自衛隊の出動はできず、海上保安庁による警察活動を強化するとともに、魚釣島に上陸した約90人の中国人を出入国管理法違反の容疑で逮捕する作戦を展開することになったのです。
しかし、魚釣島に上陸したのは明らかに民兵であり、武器を保有しているのです。しかも、肩撃ち式対空ミサイルまで持っているので、ヘリコプターで魚釣島に近づくことはきわめて困難な状況なのです。
それでも中国が宣戦布告してこない以上、日本は自衛隊を動かすことはできないのです。つまり、上自衛隊は見ているだけで何もできないことになります。中国はそのあたりのことを十分計算したうえで、漁民を装った民兵を巧みに魚釣島に上陸させたのです。中国の常套手段です。
中国が宣戦布告しないのは、自衛隊が出てこれないようにすると同時に、日米安保条約を発動させないためです。既成事実を積み上げて、成し崩しに島を奪取するのは中国の巧妙なやり方なの
です。このあとどのような展開になるでしょうか。明日のEJで述べます。 ── [日本の領土/97]
≪画像および関連情報≫
●田母神俊雄氏/漁民偽装で尖閣占領する中国作戦を予測
―――――――――――――――――――――――――――
2012年10月19日に中国海軍は東シナ海で漁業監視船 や海洋監視船などとともに合同演習を実施。いつ尖閣を奪い にきても不思議ではない状況になりつつある。元航空幕僚長 田母神俊雄氏が中国の侵略のシナリオをシミュレートする。
中国が力ずくで尖閣諸島を取りにくる場合、どのような事態 が想定されるのか。結論から言うと、正規軍がいきなり正面 から攻撃を仕掛けてくる可能性はかなり低いと思っている。
中国にとって自衛隊との真っ向勝負はリスクが大きすぎる。
さらに先に武力行使すれば、国際的な批判を浴びるのは避け られないからだ。そこで可能性として考えられるのが、魚釣島に漁民を装った人民解放軍兵士や民兵、警察官などを不法
上陸させ、“漁民”の保護や救出を大義名分に正規軍が出動 そのまま占領して実効支配を進めるというシナリオである。
実際にフィリピンやベトナムとの領有権紛争では、こうした 狡猾なやり方で相手国から領土を掠め取ってきた。また最近 では尖閣周辺に無人機を飛ばし魚釣島などに不時着させ、そ の修理、本国送還準備のために中国軍を上陸させるというこ
とも考えているようだ。これらに対して果たして日本は対処 できるのか。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20121109-00000005-pseven-int
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。