★阿修羅♪ > 戦争b10 > 690.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
欧米強盗国家とのつきあい方、イラク、リビア、日本低国、朝鮮民主主義人民共和国、ベネズエラ・・・
http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/690.html
投稿者 けたぐれ后王 日時 2013 年 2 月 17 日 09:43:19: UvPT7J.Q47XFw
 

現代史をざっと見ただけでも、丸腰のフセインが惨殺され、丸腰でもなかったがカダフィも惨殺された。それだけを見ても米国を親玉した欧米という強盗国家のゴロツキ度が半端ではないことはすぐ分かる。この頃ではフランス軍のマリ侵略もある。日本低国民がそのゴロツキ国家に脅威をあまり感じないのは、日本低国がその強盗の一味であるからである。よってこのことから、世界の大多数の国家の権力者は、この恐ろしいゴロツキ国家の集団に対抗する手段を模索するわけだ。ある権力者はゴロツキ国家に近づき、またある権力者はゴロツキ国家に対抗する。ベネズエラのチャベスなどは、国民のためにゴロツキ国家集団と対抗している1人だろう。その文脈のなかで、丸腰のフセインが惨殺されたのを見れば、核武装が必要だと考える権力者がいたとしても何ら不思議ではない。核産業そのものが国民と敵対するものだから、その意味は権力者のための核武装なのは言うまでもない。要するに朝鮮民主主義人民共和国の権力者の核武装はこの文脈では理解はできる。

 ただし核武装すれば戦争を防げるかというと、それは正しくはない。歴史をひもとけば、核武装しているイスラエルを攻撃したエジプト・シリアの例があるからだ。もちろんイスラエルは核兵器を実戦配備して米国とソ連を脅した。それで米国から無償の武器援助をせしめた。まあ核兵器には、こういう使い方もあることは、世界の権力者は知っているわけだ。

 そこで不思議に思うべきことなのだが、核兵器を200発以上も持ち、かつそれらを使おうとした過去があり、かつ日常的にアパルトヘイトと占領と土地強奪を繰り返しているイスラエルという国はなぜ欧米(国際社会の中でとりわけ声が大きい)から叩かれないかということだ。もちろんそれへの簡潔な答えは、イスラエルが欧米ゴロツキ植民地国家の最前線国家だからというものだが、要するにイスラエルは、欧米ゴロツキ植民地国家の本当にやりたいことを毎日やってくれている国家ということだ。
 基準を普遍的に適用するなら、イスラエルは朝鮮民主主義人民共和国の数万倍叩かれなくてはならないが、そうならないのはそういう理由があるからだ。

 巷間でささやかれている脅威というなら、図抜けて極大なのが毎日世界中で殺人を繰り返しているテロ国家アメリカなのであり、それを核産業に限っても、侵略戦争で大量殺戮、おまけに劣化ウラン弾を世界中にばらまき、ヒバクシャを世界中に造っているのもアメリカだということだ。反核・反原発にたつなら朝鮮民主主義人民共和国の核実験を非難するのは当然だが、それには日頃からテロ国家アメリカを徹底的に批判しているという基本がなければならないのである。

 さて権力者の最後でひと言付け加えるなら、フセインとカダフィの惨殺との関連で是非記憶にとどめていて欲しいことは、イラクとリビアでは医療費・教育費が無料だったということだ。こういう善政は、多国籍企業には毛嫌いされることは明白だ。惨殺されたのは「医療費・教育費が無料という制度」だったと記憶しておこう。

 私たちがゴロツキ国家の側に立って、なにがしの脅威をがなり立てる非倫理的意味を知りうる貴重な映像がNHKのBSドキュメンタリー(『アフリカ争奪戦〜“富”を操る多国籍企業〜』)で放映されていた。マーク・リッチ(メタル・トレーダー)という経済犯罪者が造った会社=グレンコアに移転価格などによって搾取されるザンビアの貧困(国民の8 割以上が、1日2ドル以下で暮らす貧困層)と、搾取で儲かる(グレンコアのCEO=アイバン・グラセンバーグが住み税収が莫大に増え、結果市民減税7%)スイス・リュシリコン市民を対比してた。その市民の中の2人(夫婦)が、減税分2%をアフリカ支援に戻す案を提案。しかし住民は圧倒的多数でそれを否決。リュシリコン市民の無関心と低い倫理感は際立っていた。

 無関心だから朝鮮民主主義人民共和国の核実験だけが脅威に思える。そう騒ぐマスコミに洗脳される。東電によって放射能で汚染されていることも忘れて、中国の大気汚染で騒ぐ。それも呆れたことに、偏西風に乗らして日本によこすな!とかほざいて。言うまでもなく中国の大気汚染でもっと多く死ぬのは中国国民である。あるいはタバコを吸いながらのPM2.5批判とか(笑)。

 「木を見て森を見ない」のは総じて罪悪である。



 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
01. 2013年2月17日 12:00:44 : mb0UXcp1ss
『from 911/USAレポート』第612回

    「観客に挑戦する新次元の映画表現、『ゼロ・ダーク・サーティ』」

    ■ 冷泉彰彦:作家(米国ニュージャージー州在住)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ■ 『from 911/USAレポート』               第612回
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 政治的な映画というのは昔からありますが、そこには一つの限界がありました。と
いうのは、わざわざ政治的な映画を作ろうという人間は、政治的な動機を持っている
わけです。政治的な動機というのは、ある事件や事象について「こういう見方をして
いる」あるいは「こういう考え方で理解している」という「立場性」と言い換えるこ
とができます。

 この「立場性」というのは、例えば「公害問題の告発」であったり「戦争反対」で
あったり、場合によっては「戦争賛美」であったりするわけです。映画を作る人は、
そうしたメッセージを訴えたいから、あるいは訴える手段として有効だから映画を作
るわけで、そのメッセージは当然のことながら映画には埋め込まれて出来上がるわけ
です。

 一つの限界というのは、その「メッセージ」が浮かび上がってしまうということで
す。どうしてそれが限界になるのかというと、そのように「メッセージ」が浮かび上
がることで、映画の製作者と立場を同じくする人は「素晴らしい」とか「意義のある
告発をしている」と賛成してくれるわけですが、反対の立場の人に対して「映画を見
たら考えが変わった。なるほどその通りだ」というような説得力を持つことは少ない
からです。

 どうしてかというと、どんなに説得力のある「真実の告発」であっても、そこに
「立場性」が透けて見えるようですと、反対の立場に立つ人からは「まず主張が先に
あって、その主張に説得力を持たせるために表現がある」という風に見えてしまうか
らです。そうした印象を与えてしまうと、その反対者の人の心理に深く食い込んで説
得するというのは難しくなります。

 例えば、公害問題の告発映画を「労組主催の自主上映会」などで上映して、その場
に「公害企業の役員」を引っ張りだすことに成功しても、その「役員」が考え方を変
えて「済まなかった。私財を投げ打って後半生は贖罪のために捧げる」などというこ
とはほぼ100%あり得ないわけです。それはその役員が「生存のためには経済成長
が大事であり、そのコストはゼロにはできない」と考えているからかもしれませんが、
それ以前に「公害反対のために作られた表現」という「立場性」を感じ取った瞬間に
映画に説得力を感じなくなるからでしょう。

 アメリカでも、政治的な告発を行う監督としてマイケル・ムーアなどは有名ですが、
ブッシュの支持者が『華氏911』を見て反省したり、全米ライフル協会の人間が
『ボウリング・フォー・コロンバイン』を見て銃規制に真剣になったりということは
基本的には「ない」のです。それも「立場性からの表現」には限界があるということ
の例と言っていいと思います。

 では、この限界をどう突破するのか?

 キャサリン・ビグロー監督の最新作『ゼロ・ダーク・サーティ』というのは、正に
この問題を意識して、この問題に正面から切り込んだという点で画期的と言えるでし
ょう。

 この作品ですが、監督本人が言っているようにエンターティンメント作品というよ
りは、映画という形態を借りた「政治的ジャーナリズム」だと言えます。つまり、現
実に発生した事件を例にとって、その事件に関して観客が考えるように仕向ける、そ
のための「情報提供」だということです。

 監督の言うように、もしも本作が「映像によるジャーナリズム」であるならば、や
はりキチンとした論評が必要と思います。以降は、通常の娯楽作品であれば「ネタバ
レ」になるので日本での公開直前の現時点では控えるべき内容も含みますが、本作へ
の一つの評価のためには必要と考えますので、一部については踏み込んで記述してい
ることをお許し下さい。

 物語は、911の同時多発テロから始まります。二つの「ワールド・トレード・セ
ンター」に航空機が衝突するという映像は余りに出回っているために、ここでは真っ
黒の画面に当時の警察無線と思われる音声だけで、テロ事件のインパクトが表現され
ます。その後は、CIAがオサマ・ビンラディンを追跡して居所を突き止め、最後に
は海軍特殊部隊を使ってビンラディンの秘密要塞を攻撃して殺害に成功するまでをド
キュメンタリー的な手法を使って描いています。

 ビグロー監督は様々な手法を使っています。まず、物語の主人公はCIAの女性分
析官という設定にして、彼女の視点から総てを語って行きます。役名では「マヤ」と
いうその女性を、ジェシカ・チャステインが非常に抑制された演技で造形しています。
ストーリーの組立にあたっては、ビグロー監督と、脚本家のマーク・ポールは「関係
者」への徹底したインタビューを行なって、そこから「真実」を類推して行ったのだ
そうです。正に「映像によるジャーナリズム」というわけです。

 さて、この作品ですが様々な非難に晒されています。興味深いことに、非難という
のは一つの政治的立場からではなく、三方向からのまるで十字砲火のような攻撃を受
けたのでした。まず噛み付いたのはCIAなど政府当局でした。ビグロー監督は、公
開されていない機密情報に接したばかりか、それを映画として表現しているというの
です。

 その反対に、共和党側からも大きな非難が上がりました。「この映画はオバマ政権
によるビンラディン殺害成功の凱歌」であるとした上で、「2012年の大統領選の
投票日前に公開するのは、オバマに有利になるので反対」だというキャンペーンが張
られたのです。この点に関しては、オバマ陣営は「映画とは一切無関係」だと主張し
たのですが、配給側は余計なトラブルに巻き込まれるのを恐れて公開時期を延期して
います。

 ではリベラルの側からは好意的に受け止められたのかというと、決してそうではあ
りませんでした。映画の重要な要素として「拷問」のシーンがあるのですが、その拷
問を「肯定的に描いている」ということから、民主党の重鎮ダイアン・ファイスタイ
ン上院議員(民主、カリフォルニア州選出)を中心に抗議の声が上がっているのです。

 たぶん、この「拷問シーン」というのが本作の大きなカギなのだと思います。まず
見る者を不快にするような拷問のシーンが冒頭部分にあり、まだ「初心者で純真なも
のを残している」主人公のマヤも不快そうに立ち会う、そんな始まり方をする中で、
やがてマヤは「拷問の結果として得られた情報(諜報、インテリジェンス)」にどん
どん頼るようになって行くのです。

 これをフィクションとして見れば、マヤという若い女性が「理想を捨てて現実主義
者への成熟」を遂げる「キャラクターの進化(もしくは転落)」という物語として受
け止めることができるでしょう。ですが、これを「ジャーナリズム」だとして見るな
らば、観客はこの「拷問シーン」に対してどんな立場に立つのかを「自分で決めなく
てはならない」ということになります。

 ここが大きなポイントです。拷問というエピソードだけではありません。マヤとい
う人物の「苦労話」というフィクションとして見れば、その後に出てくる、あるとあ
らゆる超法規的なCIAの行動も、パキスタンやアフガンの「地元」への偏った視線
も「ドラマチックでリアルな映像」のための「小道具」として許せてしまうのですが、
「映像ジャーナリズム」となると、そうは行きません。

 世界の各地に、CIAが超法規的な「地下(ブラック)拠点」を持っていること、
諜報活動として「拷問」が日常茶飯となっていること、CIAの分析官には特殊な素
質を持った人間を10代のうちからスカウトして養成していること、オサマ・ビンラ
ディンの殺害作戦に関してはパキスタン領内に米海軍特殊部隊が侵攻するという正に
超法規的な行動であったこと・・・こうした「事実」に対して、我々は選択を迫られ
るのです。「面白いドラマ」の「お膳立て」として見過ごすのか、あるいは「現実」
として受け入れて批判の対象にするのかという選択です。

 冒頭に延々と続く「拷問シーン」は、観客に対して前者ではなく後者、つまり「批
判対象としての現実」を突きつけるために置かれていると言っていいでしょう。実際
問題として、「ウォーター・ボード(水責め)」と言われる拷問手法に関しては、こ
れまで10年近く、その是非が政治的な論争になってきましたが、本作で初めてその
実態がリアルに描かれたと言っても過言ではないと思います。

 この点に関しては諸説があるのですが、私は本作の主人公のような「ビンラディン
追跡のキー・パーソン」が実在したとして、それは「マヤ」のような若い女性ではな
かったのではないかと考えています。映画として、主人公が若い女性であれば「社会
問題に関心の薄い平均的な観客」でも感情移入して最後まで見てくれそうだというこ
ともありますが、一旦は「マヤ」に感情移入しても、どこかで「このストーリーには
本当に正義があるのか」という重苦しい自問自答との「ズレ」というか「ねじれ」の
不快感を観客に味あわせるというのが、ビグロー監督の意図であったのではないか、
どうもそのような「手つき」が感じられるからです。

 そうした「重苦しい告発」として、本作を改めて振り返ってみると、拷問の問題ど
ころではない、極めて重要な二つの問題に関しても気になる表現がされていることに
気づきます。一つは、「911というのは、本当にオサマ・ビンラディン率いるアル
カイダというグループの犯行なのか?」という問題と、「2011年5月1日(2日)
にパキスタンのアボッターバードで米海軍特殊部隊によって殺害された男性はオサマ
・ビンラディンなのか?」という問いです。映画は、この二つの問いに関しては決定
的な答えを出してはいません。こちらも拷問の是非という問題と同様に、判断は観客
に委ねられたままなのです。

 そうなのです。本作は政治的な「メッセージ」を強く打ち出しながらも、その「立
場性」については映画の側からの「押し付け」はしていないのです。この映画を見る
ことで、「CIAの超法規的な反テロ作戦」の是非に関して、「一体あなたはどう考
えるのか?」という「立場性」の選択を観客は突きつけられることになるのです。

 ある人は「邪悪なテロリストに対する一人の女性の正義の戦い」だという「立場」
を確認するかもしれません。またある人は「ここまで非人道的、超法規的な手段を使
うというのはアメリカはダークサイドに堕ちた」という「立場」に至るかもしれませ
ん。またある人は、「テロリストもスパイもゴメンだ」という「立場」かもしれませ
ん。いずれにしても、観客は思考停止が不可能な場所に追い詰められて自問自答する
ように作られているのです。

 一方で、本作には一貫したメッセージがあると思います。それは、拷問にしても、
秘密収容所にしても、盗聴活動にしても、あるいは外国領内での軍事作戦にしても、
こうした「超法規的な活動」について、秘密のベールをはがして「批判の対象として
ビジュアル化したものを社会に問う」ことは重要だということです。その強靭な意志
と、見事な表現力に対しては高い評価が与えられて良いのだと思います。

 但し、作品賞にしても監督賞にしても、あるいは脚本賞にしても、本作はアカデミ
ー賞にはふさわしくないと私は思います。いくら映画が「中立的な事実の告発」であ
っても、そのような「表現の自由」を許す社会を自画自賛したくなるにしても、また
「多様な立場性」が許容される社会を本作が象徴しているにしても、ダメだと思いま
す。

 それは、一連のCIAによる拷問などの超法規的な活動については、直接その対象
とされた「ムスリム圏の反米的な層とその背後にある反米世論」には「傲慢な敵意」
としか受け止められないと思うからです。その意味で、大きな栄誉を与えるのは控え
るのが、アメリカ社会としては大人の判断だと思うのですが、果たしてどうなるでし
ょうか?

(お知らせ)今回の内容とは全く違うジャンルですが、2月14日(木)発売の『東
洋経済臨時増刊 鉄道完全解明2013』に寄稿しています。「フリーゲージ車実用
化は可能か」というタイトルで、新幹線と在来線を自在に乗り入れる新技術「フリー
ゲージ・トレイン」の開発の現在を追った内容です。

----------------------------------------------------------------------------
冷泉彰彦(れいぜい・あきひこ)
作家(米国ニュージャージー州在住)
1959年東京生まれ。東京大学文学部、コロンビア大学大学院(修士)卒。
著書に『911 セプテンバーイレブンス』『メジャーリーグの愛され方』『「関係の空
気」「場の空気」』『アメリカは本当に「貧困大国」なのか?』。訳書に『チャター』
がある。 最新作は『チェンジはどこへ消えたか〜オーラをなくしたオバマの試練』
(ニューズウィーク日本版ぺーパーバックス)またNHKBS『クールジャパン』の準レ
ギュラーを務める。

◆"from 911/USAレポート"『10周年メモリアル特別編集版』◆
「FROM911、USAレポート 10年の記録」 App Storeにて配信中
詳しくはこちら ≫ http://itunes.apple.com/jp/app/id460233679?mt=8
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●編集部より 引用する場合は出典の明記をお願いします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
JMM [Japan Mail Media]                No.727 Saturday Edition
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行】  有限会社 村上龍事務所
【編集】  村上龍
【発行部数】101,417部
【WEB】   ( http://ryumurakami.jmm.co.jp/ )


02. 2013年2月17日 15:36:14 : qfSwdSouAU
日本低国って、朝鮮人の造語だよな?。

03. 2013年2月17日 15:36:28 : OH6ofse5Dk
>無関心だから朝鮮民主主義人民共和国の核実験だけが脅威に思える。そう騒ぐマスコミに洗脳される。東電によって放射能で汚染されていることも忘れて、中国の大気汚染で騒ぐ。それも呆れたことに、偏西風に乗らして日本によこすな!とかほざいて。言うまでもなく中国の大気汚染でもっと多く死ぬのは中国国民である。あるいはタバコを吸いながらのPM2.5批判とか(笑)。

 「木を見て森を見ない」のは総じて罪悪である。


そのとおりだ。
俺のガキの頃、ゴジラ対へドラという怪獣特撮映画が町の映画館でかかった。
俺の生まれたところはこの映画の公害の化身、ヘドラがヘドロが浮かんだ田子の浦港から出現した富士市よりさらに西に行ったところだったが、当時光化学スモッグ注意報もヘドロのせいで窒息死して無数に浮かんだ魚の映像もごく身近だったはずなのにガキの俺はこの映画がかかるとゴジラ頑張れと無邪気に親に金をせびって観にいった記憶が今もある。
公害は悪の反対デモやおどろおどろしい抗議の様子が当時、親父がとっていたアサヒグラフに載っていた関係でガキの俺の目に公害はもちろん全共闘の学生デモ、よど号ハイジャック、三島由紀夫の自衛隊市ヶ谷駐屯地篭城割腹事件、そしてベトナム戦争特派員が送って寄こした米軍の空爆で逃げ惑うベトナムの村人たちや爆発で身体が八つ裂きのべトコンゲリラの遺体をタバコを咥えた米兵が無造作に片手で持ち上げている写真など世相や社会の出来事を写したモノが日常的に入っていたが、そんなことはどこ吹く風、放射能の化身と公害の化身が戦う阿鼻叫喚のハチャメチャな映画を、しかも放射能怪獣を正義の味方だと応援していたのだから、恥ずかしくて今の中国の現状を指差して指弾などできない。

たとえば中国のコピー天国ぶりを揶揄したり非難する風潮、2ちゃんや動画サイト、テレビでも折に触れてやっているが思い返せば俺のガキの頃、お小遣いの駄賃で通った駄菓子屋の駄菓子はどこかで見たナニカにそっくりなキャラクターがこれでもかと描かれ店を占領していた。
当時は外国のドラマでスタートレック(俺には宇宙大作戦のほうが馴染み深い)が日本でも放送されていたが、まんまパクッた商品がこともなげに置かれていたりサンダーバードのバッタモンもあったような記憶がある。
浦安にネズミのワンダーランドができて肖像権、著作権にうるさい人種差別主義者ディズニーがやたら口うるさく侵害だ金払えと日本で訴えを起こしウザがられたのはいかに多くの無断使用やバッタモンが横行していたかの証明だが、二次使用や三次使用について故大島渚が著作権侵害について「侵害は侵害だ。問題だ」と朝生で大声張り上げていたのは90年代に入っていたころである。
街を咥えタバコで歩く様をマナーエチケットや健康被害の観点から規制するのが当然の今の日本では中国の現状は原始人のように見えるらしいが、タバコが性に合わない俺からしても昨今の分煙、嫌煙の風潮は行き過ぎではないかと思うくらいに自分たちの国で過去あったことを振り返り知ろうともせず、中国の今を公共性が遅れているだの先進国の仲間入りをするには精神が未熟だのあげつらう天に唾するのと同じじゃないのかと言いたくもなる。
別に中国を擁護する気なんてないが、俺たち日本人の精神性がそこまで崇高で飛びぬけているかのような近代人気取りの物言いに対して苛立ちを表明したらこんなになっちまった(苦笑)。


04. 2013年2月18日 01:37:16 : iGxLtcvUr2
2へ
大日本低国,バンザーイ!です
今の日本をすばらしく言い当ててるじゃないですか
ちなみに私は残念ながら100パーセント日本人でありますがね、、

05. 2013年2月24日 12:37:06 : ozRoTFieoY
↑いや、お前は、心と魂が、こてこての朝鮮人だ。お前に大和魂が無いのは、誰が見ても明らか。

  拍手はせず、拍手一覧を見る

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
  削除対象コメントを見つけたら「管理人に報告する?」をクリックお願いします。24時間程度で確認し違反が確認できたものは全て削除します。 最新投稿・コメント全文リスト
フォローアップ:

 

 次へ  前へ

▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 戦争b10掲示板

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。

     ▲このページのTOPへ      ★阿修羅♪ > 戦争b10掲示板

 
▲上へ       
★阿修羅♪  
この板投稿一覧