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北が発射した長距離弾道ミサイル。日本に対抗措置はあるのか(共同)
【国防最前線】「日本も中距離ミサイルを」米国がここまで言うワケ
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130215/plt1302150707000-n1.htm
2013.02.15 夕刊フジ
「日本も中距離ミサイルを持つべきだ」
最近、米国の軍事専門家の間でこのような声がよく聞かれ、「21世紀のアジアの同盟」として発表された共和党系シンクタンクの報告書の中にも明記された。
なぜ、米国人がここまで言うのか? それには明確な理由がある。
中国が90基も配備している弾道ミサイルDF21C(射程約1800キロ)や、400ほどあるという巡航ミサイルDH10は日本全土を射程におさめていて、これらは台湾有事には在日米軍基地を攻撃する任務を付与されているのだ。
米国は同じような中距離ミサイルはソ連との軍縮によりロシアとともに全廃してしまい持っていない。今やこの分野は中国の独壇場となっているのである。
そこで、「(日本が)力の均衡」をとることが抑止になるという考え方だ。互いに軍拡を続けた米ソが最終的には戦争をせず、武器を手放していったことからも、このロジックが成立していることが分かる。
こうした話をすると必ず「日本に武器を売りたいだけだろう」などという反論が出てきがちだが、それは確かに否めない。
しかし、私たちは米国のそのような顔も表情の1つとして受け止めつつ、したたかに事を運ぶべきだろう。政治が決断し予算が付けば、日本独自でも開発・保有は可能なはずだ。
一方、韓国は「玄武」シリーズという地対地ミサイルを保有している。弾道弾型と巡航型があり、弾道ミサイルは2017年までに現有の800基を1700基に増やす予定だ。
さらに昨年、北朝鮮によるミサイル発射事案を受け、「米韓ミサイル指針」という両国間の取り決めにより「射程300キロ」と定められていた弾道弾の射程距離延伸を申し出て、射程を800キロまで伸ばすことで合意している。
これにより北朝鮮全域を攻撃することが可能となった上、日本も関西まで射程に入った(巡航ミサイルはすでに日本全土が射程内)のだが、そこはあまり指摘されていないようだ。
とはいえ、韓国はまだ独自での開発能力がなく、米国やロシアに依存している。衛星の打ち上げも日本のH2ロケットを使っているのが現状だ。
昨年の北朝鮮ミサイルは3000キロ以上は飛んだとみられ、そこに来て、政権交代後の態勢を試すかのような核実験…。今後、韓国は国の威信をかけて遅れている宇宙分野などを中心に、防衛力のさらなる増強を図るだろう。
■桜林美佐(さくらばやし・みさ) 1970年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。フリーアナウンサー、ディレクターとしてテレビ番組を制作後、ジャーナリストに。防衛・安全保障問題を取材・執筆。著書に「誰も語らなかった防衛産業」(並木書房)、「日本に自衛隊がいてよかった」(産経新聞出版)など。
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