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2013/2/13 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
世界中の反対を押し切って“核実験”を強行した北朝鮮。朝鮮中央通信は「以前と違い爆発力が大きく、小型化、軽量化された原子爆弾を使って完璧に進行された」と核実験は大成功だったと誇ってみせた。北朝鮮は、どの国も北朝鮮の「核保有」を阻止できないと自信を強めているという。実際、アメリカも北朝鮮には手を出せない状況だ。
◆金正日「10・8遺訓」のシナリオ通り
06年、09年につづき、3度目の核実験を実施した北朝鮮。過去2回はプルトニウムを使った核実験だったが、3回目の今回は、ウランを使ったとみられている。爆発の規模は09年のほぼ2倍だった。濃縮ウラン型は小型化も容易。ウランなら北朝鮮国内の鉱山から調達でき、増産も可能になる。北朝鮮は一気に核兵器の大量生産に動きだす可能性が高い。核実験に詳しい東京工大助教の澤田哲生氏はこう言う。
「爆発力6〜7キロトンという韓国政府の推定が正しいとすれば、核兵器としては十分な威力だ。運搬手段であるミサイル技術と合わせ、全世界相手に核攻撃ができる入り口に立ったともいえる」
北朝鮮は完璧な「核兵器」に仕上げるために、4回目、5回目の核実験も強行する構えだ。
2011年12月にトップに就いた金正恩は、父・金正日の「10・8遺訓」に従って核開発を進めているという。死去する2カ月前の10月8日に残した言葉だ。
「10・8遺訓」には、〈核と長距離ミサイル、生化学兵器を保有することが朝鮮半島の平和を維持する道である〉〈アメリカとの心理戦に勝たなければならない。合法的な核保有国になることで、朝鮮半島でのアメリカの影響力を低下させるべきだ〉と記されている。
元韓国国防省分析官で、拓大客員研究員の高永氏がこう言う。
「北朝鮮の狙いが、アメリカを交渉のテーブルに引っ張り出すことにあることは間違いないでしょう。核保有国同士の対等な立場でアメリカと交渉し、不可侵条約を結びたい。そのためには、なにがなんでも核開発を進めるつもりです」
アメリカのバネッタ国防長官は、北朝鮮を「ならず者国家」と吐き捨て、痛烈に批判しているが、金正恩は「アメリカは北朝鮮に手出しできない」と絶対の自信を持っているという。
「アメリカはアフガンやイラクに侵攻したが、北朝鮮を攻めることはできない――金正恩はそう確信しているはずです。なぜなら、韓国に3万人近くの米兵が駐留しているからです。民間人を含めたら数万人のアメリカ人が韓国に住んでいる。もし、アメリカが北朝鮮を攻めたら、北朝鮮は躊(ちゆう)躇(ちよ)せずにソウルや東京を火の海にする可能性が高い。相当数のアメリカ人が犠牲になる恐れがある。アメリカはそうしたリスクを取らない、と金正恩は計算していると思う。実際、リスクが高すぎてアメリカも手を出しづらいでしょう。中国やロシアも、表向きは北朝鮮を批判していますが、対アメリカのパワーバランスを考えたら、朝鮮半島に北朝鮮があった方がいいというのがホンネです。金正恩はそうした国際情勢も計算している。このままでは、ズルズルと北朝鮮の核開発が進んでしまうでしょう。核武装国となったら、それこそ危なくてアメリカはうかつに手を出せなくなります」(高永氏)
世界の最貧国でありながら、この20年、瀬戸際外交で生き延びてきた北朝鮮。ホント、やっかいな国だ。
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