http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/672.html
Tweet |
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu281.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
米国は、核兵器をテロリストなどに売ろうとしなければ、消極的にだが北の
核保有を認めていくのかもしれない。米国頼りの道は先細りかもしれない。
2013年2月13日 水曜日
◆北の核保有で笑うのは中国 「離米従中」へと韓国の背中押す核実験 2月12日 鈴置高史
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20130212/243611/?P=1
北朝鮮が3回目の核実験に踏み切った。東アジアはどう変わるのだろうか。
北の核を抑止できない米国
もちろん、最も大きく変わるのは北朝鮮だ。核兵器を手にますます強気の外交に乗り出すだろう。ことに韓国に対しては相当な“上から目線”の姿勢に転じるのは間違いない。
韓国はすでに米国に核の傘をかざしてもらっている。理屈の上では北の核保有後も韓国の安全は依然として担保されることになる。ただ、この理屈――核報復理論は仮想敵が「核戦争による自国の消滅を避けようとする合理的な国家」であることを前提としている。
北朝鮮は「合理的な国」とは見られていないので、米国の核の傘が北の核使用に対する完全な歯止めになると韓国は信じることができない。
韓国で語られる北への先制攻撃
このため、韓国では北の3回目の核実験以前から先制攻撃論が語られていた。韓国国軍の制服組トップである鄭承兆・合同参謀本部議長は2月6日に国会で「核保有国となった北朝鮮が韓国を核攻撃する兆候があれば、先に北の核基地を叩く」と主張した。
この先制攻撃論は一見、勇ましい。しかし、実質は韓国の弱腰を如実に示すものだ。なぜなら「北朝鮮が核を保有するだけでは韓国は軍事行動には出ない」ことも暗に意味するからだ。「南を核攻撃する兆し」を気取られない限り攻撃されない、と北は安心したかもしれない。
軍事専門家によると、北への先制攻撃は韓国軍単独では難しく、米軍が主軸とならざるを得ない。しかし、米国が乗り出すかは不明だ。ペリー元米国防長官は2月5日「軍事攻撃で北の核能力を抑止することは可能でない。(核施設のある)寧辺への先制攻撃が計画された1994年とは状況が異なる」と聯合ニュースに語った。
不可能な理由は「1994年当時は北朝鮮の核施設が(寧辺の)1カ所に集まっており、1回の攻撃で核施設を破壊することが可能とみられた。しかし、現在は北朝鮮全域に核施設が散在しているうえ、核兵器の運搬が可能であり、軍事的攻撃は難しい」からだ。
イスラエルは敵の核を自ら攻撃
ただ、米国の本音は「1カ所かどうか」などという実現性の問題ではなく、朝鮮半島でリスクをとりたくないだけかもしれない。「1カ所しかなかった」1994年だって先制攻撃を実施しなかったのだ。北との全面戦争になれば在韓米軍の軍人や家族に多数の死傷者を出すとの予測からだった。
それに今、米国の外交的な優先課題は「イランの核」であり「北朝鮮の核」の優先順位は低い。イランに対しては「核を一切持たせない」決意のもと、いつイスラエルが先制攻撃するか分からない状況だ。
一方、韓国はそれほど必死ではない。「核攻撃の兆しがない限り」北を攻撃しないというのだ。韓国人の心の奥底には「同族の北の人々が我々を核攻撃するなんてありえない」という心情がある。
在韓米軍の家族は殺せない
米国が自国の軍人と家族を危険にさらしてまで、そんな国を助けるかは疑問だ。米国は、核兵器をテロリストなどに売ろうとしなければ、消極的にだが北の核保有を認めていくのかもしれない。
この際、韓国に対しては「核の傘を提供しているのだから安心しろ」と、やや心細い担保を示して納得させようとするだろう。
結局、韓国の選択肢は3つ。まず、米国を頼り続ける現状維持路線だ。このケースでは北の核への恐怖を少しでも減らそうと、米国の協力を得てミサイル防衛(MD)網を造ろうとの声が出るだろう。
実際、韓国紙上でMD導入論が主張され始めた。ただ、中国が韓国に対しそれを強く禁じていることから実現は容易ではない。これまでも、米国からMD開発に強く参加を求められながらも中国の圧力に屈して断ってきたのだ。
米国頼りの道は先細りかもしれない。核を持つ北が次第に増長するのは確実だからだ。兆しはもう出ている。(中略)
米国の裏切りを恐れる韓国
米国は最後の段階で韓国を裏切って「核を輸出しなければいいよ」と北の核保有を事実上、認めるかもしれない。だが、韓国が中国と同盟を結ぶ一方、米国との同盟を打ち切れば、中国は「韓国はもう、核の後ろ盾がないではないか。なぜ、核を持ち続けるのか」と北から核を取り上げてくれるだろう。米国と比べ中国は北朝鮮に対し、はるかに大きな影響力を持つのだ。
中国との同盟は、安全保障では米国に頼り、しかし経済では中国市場に頼るという“また裂き状態”をも解消できる。日本との対立が深まる中、米韓同盟下では米国はケンカするなというばかりで助けてくれなかった。だが中韓同盟を結べば、日本を敵とする中国が韓国の代わりに日本をやっつけてくれる。「中韓同盟」は韓国にとっていいことばかりだ。
理屈だけではない。2012年7月、朝鮮日報がミサイルの射程距離を伸ばそうと大キャンペーンを張った。核兵器の運搬手段であるミサイルの射程に関し米国は韓国に制限をかけている。
同紙は反米感情をあおり、米韓交渉で譲歩を引き出そうとした。以下は、その時、読者の書き込み欄で「BEST」に選ばれたものだ。
中国との同盟が要る
「韓国の軍事力拡大を制約し続ければ、むしろ韓国の対中接近を加速化してしまうことを米国は明確に理解せねばならない。北塊(北朝鮮)が核武器を持った状況下で、韓国が在来式武器だけで何とか自らの土地での戦争を回避するには、韓米同盟ではなく中共(中国)との単一経済圏、軍事同盟が要ると判断する状況を招くだろう」(「『ミサイルの足かせ』はずそうと米国に「NO!」と言う韓国」参照)。
韓国人が3つの選択肢の中からどれを選ぶのか、まだ分からない。だが、忘れてはならないことが2つある。韓国が北朝鮮の核から身を守るには「離米従中」がもっとも合理的であるという論理。もうひとつは、永い間、中国の宗属国だった韓国には、中国の傘下に入ることへの拒否感が保守派を含め薄いことだ。
(私のコメント)
北朝鮮の核実験は続いていますが、長距離弾道ミサイルの開発とあわせて、核弾頭の小型化にも取り組んでいる。しかし今朝のNHKのニュースで報道されたのは三番目であり、関心度は低く扱われている。このような既成事実化されていけば、なし崩し的に北朝鮮は核保有国となり、ますます高圧的になってくるだろう。
それに対する中国やアメリカの反応は、国連で制裁を決議するのみであり、北朝鮮崩壊に繋がるような制裁まではしないだろう。事実上北朝鮮の核保有は米中によって消極的に認められて、アメリカのオバマ政権ではテロリストに渡らなければいいといった態度になるかもしれない。これでは米韓同盟も日米同盟もあって無きがごとき状況になり、アメリカは北朝鮮を刺激するような事はするなと抑えるばかりだ。
なぜならば、韓国や日本にはアメリカの軍人や家族がいるから、北朝鮮を刺激して朝鮮戦争が再開されたりしたら犠牲者がでる。だからアメリカは韓国の中距離ミサイル開発や核開発は認めてこなかった。アメリカの言い分はアメリカの核の傘があるから大丈夫と言うものですが、自国の軍人や家族がいる間は自制を促すばかりでアメリカは何もしないだろう。期待できるのは共同軍事演習とリップサービスだけだ。
鈴置誌の記事では、「それに今、米国の外交的な優先課題は「イランの核」であり「北朝鮮の核」の優先順位は低い。イランに対しては「核を一切持たせない」決意のもと、いつイスラエルが先制攻撃するか分からない状況だ。」と言いように、アメリカの関心の9割はイランの核開発に向かっている。要するに北朝鮮にまで手が回らないと言う事であり、テロリストに核が渡らなければいいといった態度だ。
北朝鮮がノドンに積めるような核弾頭の開発に成功すれば日本にも大きな影響が出るのですが、アメリカは日本に高価なMDを売りつけるだけであり、日本や韓国や台湾の核武装は認めない。それに対して北朝鮮の核保有に対しては反対し経済制裁しながらも、なし崩し的に核保有国として認めていくのだろう。
北朝鮮に一番影響力があるのは中国ですが、表向きは北朝鮮の核やミサイル開発に反対しながらも、裏では支援すると言った態度を取っている。韓国も工業団地を通じてドル資金を提供していますが、それが核やミサイル開発に使われている。まことに韓国の態度は不可解なものであり、イスラエルがイラクやシリアの核施設を空爆したのに比べると、韓国は94年にアメリカが核施設攻撃するのを止めた。
韓国は北朝鮮と中国からの圧力を受け続け、アメリカの支援は何処まで当てに出来るかわからない状況になりつつある。韓国と中国との経済的結びつきは切り離せないものとなり、アメリカと日本との経済貿易は合わせても中国の半分ぐらいにしかならない。それだけアメリカの影響力は極東アジアでも低下して来ており、日本もデフレ不況で影響力が低下した。
このような状況から見れば、韓国が「離米従中」に傾くのは当然の流れであり、韓国は2000年間中国の属国だった。それが日本やアメリカのおかげで中国の支配から逃れても、中国が経済大国化すれば元の木阿弥に戻るだけなのだろう。最近の韓国は中国の言いなりになることで、ひそかに「米韓同盟を打ち切って中国と同盟を結ぶ」事を検討しているようだ。
このようになれば中国の計算どおりであり、2000年来の属国となり、中国の働きかけで北朝鮮との統一も実現するかもしれない。韓国人の国民性からもそうなる可能性が高い。韓国人から見ればアメリカや日本は異質な国家であり、経済発展して民主国家になっても北朝鮮や中国から敵視されるだけで緊張状態が続く。それよりかは、米韓同盟を打ち切って中国の支配下に入ったほうが安定すると見る韓国人が多くなってきたのだろう。
このような背景が分かれば、韓国人の反日意識の原因も分かるのであり、日本はアメリカの手先として見られている。小泉元総理の日米関係が強化されればアジアは安定すると言うのは、中国がおとなしかった頃の論理であり、中国は日米に対する対抗意識を露骨に示すようになって来た。問題なのはオバマ大統領の対中政策であり、G2と言ってみたり、対中包囲網を言ってみたり、クルクルと変わる。
アメリカはEUやロシアなどとも通貨資源戦争をしており、決戦場は中東だった。しかしシェールガス革命でアメリカのエネルギー戦略が変わり、ロシアは苦しくなり、EUはアベノミクスによる円安でユーロが急騰した。それでドイツのメルケルが文句を言っていますが、ドイツは中国に接近している。アメリカが対中包囲網なら中国はEUと手を組もうと言うのだろう。
中国にとっては北朝鮮は可愛い子分であり、核武装する事で韓国に対して優位となり、追い詰められた韓国は中国に泣きついてくると言う計算だ。日本に対しても北朝鮮の核とミサイルが脅威となりアメリカが腰が引けていると見れば日本も中国になびくと計算しているのだろう。しかし日本は韓国のように中国の属国になったことは無く、アメリカも「日本の核武装」カードを温存している。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。