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米誌フォーリン・ポリシー(電子版)は8日、複数の米政府高官の話として、オバマ政権は1550発まで減らすことが決まっている核弾頭を、さらに1000〜1100発にまで削減できるとの結論に達したと報じた。
高官の1人は、オバマ大統領が今月中にも、この核兵器の新たな運用指針を発表する可能性があるとしている。
大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの削減により、少なくとも数十億ドル以上の予算が削減できると試算。
財政赤字の削減に貢献する意味合いもある。
オバマ政権は2010年に策定した「核体制の見直し」に基づき、内部で再検討を実施。
コメント
この核弾頭の削減案は相互確証破壊戦略(MAD)の中で、互いに相手の核報復によって甚大な被害が想定でき、そのために核兵器の先制使用や核戦争を回避する抑止効果が維持できることを意味している。
それがアメリカでは戦略核ミサイルの命中精度や、宇宙偵察能力の向上などで、1000発程度の核弾頭でMADを維持できると確認できたという。
一時は、米ソで4万発を越える核弾頭があったことを思えば、核軍縮の進歩というよりも、核戦略の技術が進歩したことを証明している。
決して、核軍縮が進歩した訳ではないので、そのあたりを誤解していると核軍縮が遅れてくる。
これでロシアがどう動くかであえうが、ロシアはアメリカのミサイル防衛を警戒して、今回のアメリカの決定に追随することはないだろう。
将来、アメリカのミサイル防衛を突破できる核戦力を維持することが、ロシア側のMADで必要と判断するからだ。しかし多少でもロシアを核軍縮に追う込む心理的な効果は期待できる。
私自身は数年前から書いているが、アメリカの核戦力なら1000発以下でMADを維持できると考えている。だからオバマ政権が4年以内に核弾頭1000発をきるという政治的な決断は時間の問題と思っている。
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