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2013/02/07(木曜) 21:38
キャラミー解説員
イラン、エジプト、トルコの首脳が、エジプトの首都カイロで会議を開き、シリア問題を早急に解決すべきだとしました。イランのアフマディネジャード大統領、エジプトのモルシ大統領、そしてトルコのギュル大統領は、6日水曜夕方、OICイスラム協力機構首脳会議の傍らで、3者協議を行い、シリア問題について話し合いました。この協議は1時間以上に渡って行われ、今後、この3カ国が外相会合を開き、その中で、シリア問題の早期解決のために、今回の協議で提起された議論や提案について総括が行われることになりました。
シリアのテロリストに対する外国の支援の停止、武装グループのための武器移送の阻止、国民対話と選挙の実施、これらは、イランがこれまでの会議の中で強調してきた、シリア問題の解決のための提案です。カイロでのイラン、エジプト、トルコの首脳による3者協議、そしてその継続の強調が示しているのは、シリア問題の長期化は、シリアの近隣諸国、地域諸国の利益にはならないこと、論理的なアプローチによって、この国の問題を解決する必要があることです。3者協議へのトルコの参加も、トルコがこれまでと同じシリア政策を続けることで、孤立化するのを恐れたことを示しています。現在、トルコ国内では、シリア政策に対する抗議の声があがっています。トルコは、外交政策として描いてきた近隣諸国との"緊張ゼロ"の政策とは裏腹に、シリア問題に対して理にかなわない政策を取っています。シリアの政権交代への支持、シリアとの国境でのパトリオットミサイルの配備は、国民の抗議を引き起こしています。こうした抗議の継続により、トルコ政府は、シリア問題の平和的解決を目指した会議に出席するようになりました。イランは常に、積極的な外交により、シリア問題の解決のためにさまざまな努力を行っており、その中で、6項目からなる提案を提示しています。この提案は、先月、シリアの首都ダマスカスの大学で、アサド大統領が説明した計画にも一致するものです。アサド大統領は、「シリアの人々は、国民投票に参加し、自分たちの将来を決定するだろう」と語りました。シリア政府は、国民の合法的な要求を尊重し、選挙によって、国民の要求を叶えようとしています。そのため、シリアの近隣諸国や地域諸国も、提案を示したり、協力を行ったりすることで、そのプロセスを推し進めることが可能です。イランのアフマディネジャード大統領がエジプトで強調したように、公正、尊重、自由選挙は、すべての人々の権利であり、シリア国民も、自由選挙によって、政府の責任者を選出することができます。こうした中、シリアの衝突や危機の継続は、地域をも混乱に陥れ、近隣諸国にも損害をもたらします。そのためトルコは、今回の会議に出席し、イランやエジプトとともにシリア問題の解決を強調したのです。
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