09. 2013年2月06日 14:43:59
: xEBOc6ttRg
北朝鮮6団体・4個人を資産凍結 国連決議受け政府決定 産経新聞 2月6日(水)11時46分配信 政府は6日午前、昨年12月に長距離弾道ミサイルを発射した北朝鮮に対する国連安全保障理事会の決議を受け、6団体・4個人に対する資産凍結措置を決定した。また、金融機関などに対し、北朝鮮金融機関との取引に「特段の注意」を払うよう要請した。 日本政府による北朝鮮への資産凍結は安保理決議や独自制裁によるものを含め、これで27団体・10個人になる。 新たに資産凍結の対象となったのは、ミサイル発射に関与した朝鮮宇宙空間技術委員会(KCST)、部品調達に関わった企業を金融支援した東方銀行、貿易関連企業など計6団体と、KCSTの幹部ら4人。対象者に対する支払いや金銭貸し付け契約などが許可制となる。 決議では、新たなミサイル発射や核実験に北朝鮮が踏み切った場合「重大な措置」を講じると警告している。これに対し、北朝鮮は制裁強化決議を非難する声明を発表するとともに、対抗措置として3度目の核実験実施を示唆している。 【関連記事】 北や中国に重要情報ダダ漏れ… 背景にゆるい“身体検査” 2013/01/31 22:10 北朝鮮の指示で諜報活動をしていた工作員が、外務省や公安調査庁の採用試験を受け、潜入を画策していたことが分かった。いずれも書類選考で落選し、潜入工作は成功しなかったが、元公安調査庁第2部長の菅沼光弘氏は「氷山の一角だ。日本では、閣僚や官僚などの身元調査が徹底していない。『首相官邸での閣議の内容などが1時間後には中国に伝わっている』との情報もある」と語った。 潜入を画策していたのは、軍事リポートを無断複製した著作権法違反容疑で大阪府警に再逮捕され、大阪区検に30日、同法違反の罪で略式起訴された兵庫県尼崎市の運送会社社長(42)。 捜査関係者によると、この工作員は日本国籍取得後の2008年10月、在ソウル日本大使館の専門調査員や公安調査官の採用試験に応募していたという。 ただ、潜入工作を仕掛けているのは北朝鮮だけではない。沖縄県・尖閣諸島の強奪を狙う中国など、他の国々も当然実行している。 他国の諜報活動に詳しい菅沼氏は「日本に帰化した外国人が、公務員試験を受けに来ている。警察官や自衛官などを目指す人も多いようだ。以前は、密かに『他国や問題組織と特殊な関係にないか』など身元調査をしていたが、冷戦終結や人権圧力の強まりから、ほぼ何もできなくなっている。公務員だけではない。日本は閣僚候補の身体検査も甘い」という。 北朝鮮が拘束米国人に死刑言い渡す可能性 グーグル会長の娘が見た北朝鮮 日本領・馬毛島の地主「島を中国に売る」 中国は世界一わがままな人間集団に 戦わずにして中国に勝てる6つの方法 他国はどうなのか。 菅沼氏は「米国では、FBIが閣僚候補の経歴(犯罪歴含む)から背後関係まで徹底的に調べて、『この人物は安全だ』という結果が出ないと任命しない。日本では形式的な調査だけ。だからか、永田町や霞が関の重要情報が簡単に漏れている。『閣議や事務次官会議の内容まで、中国にすぐ伝わっている』という情報もある」 安倍晋三首相は、この改革にも着手すべきだ。
北朝鮮で人肉食相次ぐ 親が子を釜ゆで…金正恩体制下で大量餓死発生 2013/01/27 20:28
【朝鮮半島ウオッチ】
北朝鮮南西部の穀倉地帯、黄海南北道で昨春来、数万人規模の餓死者が発生していたことが、北朝鮮の内部情勢を独自報道してきたアジアプレスの石丸次郎氏が率いる取材チームの調べで分かった。金正恩第一書記デビューの舞台となった首都平壌建設や、北朝鮮人民軍の掌握のための食糧調達を、穀倉地帯から強制収奪した結果の飢餓発生だったもようだ。目撃証言は一家自殺や人肉食など凄惨(せいさん)な内容で、石丸氏は飢餓の実態と背景について報告書にまとめ、今月中にも国連など国際機関に提出する。(久保田るり子) ■麗しい首都平壌と穀倉地帯の飢餓地獄 北朝鮮は昨年4月、金日成生誕100年祝賀行事と「祝砲」のミサイル発射で金正恩氏の新体制を内外に誇示した。ミサイル発射には世界からの21社170人もの外国メディアを受け入れて指導者デビューを飾ろうとした。ミサイルは失敗したものの、首都平壌は高層ビルの建設ラッシュ、その夜空は花火で彩られており「平壌は発展している」などと報じた外国メディアも少なくなかった。 しかし、石丸氏らの取材は、その平壌の繁栄が虚構であることを暴き、「人民の生活向上を重視」などと年頭に演説した金正恩体制の“正体”に迫ろうとしている。 エステ女性も…北の素顔“激写” 後継者誕生、公表しない北朝鮮の理由 グーグル会長の娘が見た北朝鮮 安全のでっちあげ…北朝鮮・高麗航空 正恩氏誕生日祝い やりたくてもできな… 石丸氏によると、取材チームが穀倉地帯の異変をキャッチしたのは昨年3月ごろ。以来、中朝国境に出てきた黄海道の住人取材や、チームのメンバーであり石丸氏が養成してきた北朝鮮人記者による潜入取材などを敢行して証言を集めた。 『私の村がもっともひどかったのは昨年4月と5月でした。飢えて全滅した一家もあれば絶望して全員が自殺した家もあった。毎日5世帯、6世帯と死人が出た』(黄海南道、農村幹部) 『目を覆いたくなるような状況でした。青丹郡というところでは住民の何割が死んだかわからないほど。空腹でおかしくなった親が子を釜ゆでして食べて捕まる事件があった』(黄海道の農村に党の方針を伝達するため域内を回った党中堅幹部) 石丸氏が衝撃を受けたのは、取材した黄海道住民の全員から人肉食の証言が出たという凄惨な事態だという。親子殺人や人肉の密売流通などで、多くは保安部(警察に相当)に通報され処罰されているため住民の間で公然化していたという。 ■首都平壌と軍組織をあがなうための権力による計画的な食糧収奪と強奪 「国中が疲弊するなかで平壌と軍の安定だけは金正恩体制の至上課題だった。黄海道から収奪されたのは、首都再開発事業に全国から動員された学生や青年同盟(金日成社会主義青年同盟)などを養う食糧と、平壌市民への配給用の『首都米』、軍部隊を維持するための軍糧米だ。地方幹部や警察など権力側がチームを組んで農村から強奪していた。一方、軍用は軍糧米の名目で、収奪は収穫前に田畑に入るケースや収穫後に持ち去るケース、さらになけなしの食糧を隠している住民も、家宅捜索までされて強奪された」(石丸氏) 約20年間、国境取材などで北朝鮮をウオッチし、約10年前から北朝鮮内部に記者を育成、潜入報道を行ってきた石丸氏は、黄海道が5、6年前から軍による収奪が行われていたことに注目していたという。 「しかし、昨年から始まった飢餓は明らかに金正恩氏デビューに伴う莫大(ばくだい)な浪費によるものだ。新しい指導者が出たのに『軍に配給もない』では体制は保てないため穀倉地帯に負担を強制したのだ。われわれが取材した証言には、銃を持った軍人が脱穀所から食糧をすべて奪取した目撃談や、上部からの命令でノルマを課され暴力的に奪取する以外に方法がなかったと語る地方の党幹部などの話が少なくない」(同) 取材チームは、入手した複数証言の分析から餓死者は数万人と推定した。黄海南北道は中国国境に遠いこともあり、中国への脱出者が全土で最も少なく情報が外部に出にくいという。 ■北朝鮮の食糧事情は好転している? 欧州連合(EU)は2012年秋に北朝鮮に調査団を派遣、食糧事情を調査した結果は「緊急支援は必要なし」とされ、今年のEUによる対北食糧支援は打ち切られている。また国連の世界食糧計画(WFP)と食糧農業機関(FAO)が昨年11月に発表した報告書も2012−2013年の穀物生産予測は前年対比コメ11%増、トウモロコシ10%増で食糧事情は好転したとしている。 しかし、北朝鮮は政治的な理由から調査を捏造(ねつぞう)データでごまかすことが多い。このため慎重なクロスチェックが求められる。「作柄が好転すれば幸いだが、農村への収奪については国際機関が本格的に調査する必要がある」(石丸氏) 調査を続ける同取材チームのもとに現地からは、国際機関の報告とは全く逆の「今年の不作」の予測と生活の不安を訴える声がいまも相次いでいるという。
産まれたの?産まれていないの? 後継者誕生、公表しない北の理由 2013/01/27 12:45 【大阪から世界を読む】
国連安全保障理事会の制裁強化決議に対し、米国との「全面戦争」を24日に表明した北朝鮮。朝鮮半島情勢は緊迫の度合いを深めているが、「一体どうなっているんだろう?」という北朝鮮のニュースも出てきている。それは、新指導者となって1年が立った金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の李雪主(リ・ソルジュ)夫人の妊娠・出産。今月1日、それまで大きかったお腹(なか)が突然引っ込みスマートになった夫人の写真が公開されたからだ。各国メディアは色めき立ったが、その後、北側の動きはない。まるで戦国時代の大名がお世継ぎ騒動を避けるかのように隠しているのか、それとも…。ファーストレディーの出産をひた隠しにする北の事情とは?(塩山敏之) ■途絶えたファーストレディーの動静 李夫人が北朝鮮メディアに登場したのは昨年7月のことだった。ミニスカートを着用するなど華やかないで立ちや金第1書記と腕を組んで歩く姿などが何度か報じられた。その後、9月に金第1書記の視察に同行したことが報じられた後、いったん動静が途絶えた。 2カ月近く後の10月下旬、朝鮮中央通信などは、夫人が金第1書記とともにが牡丹峰(モランボン)楽団の公演やサッカーの試合を観覧したと報じた。動静が再開した以上に、各国メディアが驚いたのが、夫人の体形だった。 金第1書記の夫人が出産か 腹部小さい… 祝典なし、謙虚さ強調か 正恩氏30歳… お腹付近がふっくらと膨らんで見え、その体形から、韓国メディアは「妊娠では」との見方を強めた。韓国の情報機関「国家情報院」は、夫人の開放的な姿が上層部の長老から「風紀を乱す」とみなされ、動静が途絶えたとの見方に加え、妊娠したためとする分析。これが、夫人妊娠への注目をさらに高めた。 夫人は、金正日総書記の一周忌に当たる昨年12月17日、金総書記と金日成主席の遺体を安置した錦繍山太陽宮殿の開館式に喪服姿で参列。朝鮮中央テレビが伝えた映像では、お腹はさらに大きく膨らんでいた。韓国メディアは妊娠後期に入ったとの見方を伝えている。 ■「子供が生まれる時」 年が明けて2013年。1月1日に北朝鮮が公開した映像に注目がさらに集まった。 朝鮮中央テレビが最高指導者としては金日成主席以来、19年ぶりに金第1書記の新年の演説を放送。同時に牡丹峰楽団による新年慶祝公演も放送されたが、そこには夫人の姿もあった。ところが、妊娠騒動が報じられていた当時の映像と比べてスマートになり、しかもスーツ姿で登場したのだ。 公演で牡丹峰楽団は国歌などを演奏したのに加え、「When A Child Is Born」(子供が生まれる時)も演奏した。北朝鮮でもクリスマスソングとして演奏されることがあるというが、金第1書記と夫人が出席している前で演奏したことから、韓国メディアの「出産報道」に拍車をかけた。 ただ、韓国メディアもその事実が明らかになるとは考えていないようだ。 例えば、韓国の東亜日報は、そもそも「ファーストレディー」の存在さえ秘密にしていたことから、出産についての詳しい情報の公開はないと分析。確かに韓国メディアが2005年にはアジア陸上選手権に応援団の一員として参加したとか、管弦楽団の歌手で09年に金第1書記と結婚したとする韓国情報当局の調査結果などを韓国メディアが報道しているのに対し、北朝鮮側の公表はない。 ■進まぬ偶像化 金第1書記は今月8日、昨年4月の新体制発足後、初の誕生日を迎えた。後継者誕生の公表や祝賀行事、偶像化の動きがあるのか注目された。 しかし聯合ニュースによると、北朝鮮の労働新聞は7日、食糧難だった1990年代後半に金総書記の軍視察に同行した際、「トウモロコシとおかゆで食事を済ませ、人民と苦労を共にした」とする金第1書記の言葉を紹介。「1月は偉大な真理の叫びがある。元帥様(金第1書記)の熱い叫びだ」などと書き、誕生日に合わせ、若いころからの「人民思い」を強調したにとどまった。 北朝鮮情報を扱う韓国のニュースサイト「デイリーNK」は、元高位幹部の脱北者の言葉として、金第1書記の誕生日を祝日にしなかったことなどの理由についてこう伝えた。 「父親の1周忌もあり息子としての道理を果たそうとしたのではないか」 夫人の出産が公表されないことの背景にはこうした理由があることに加え、金第1書記と夫人の偶像化が進んでいないからと分析する北朝鮮ウオッチャーもいる。 ただ、東亜日報はコラムでこんな指摘をしている。 金第1書記と夫人の子供について、この子供が2012年生まれとするならば、金主席生誕100周年に誕生した「世紀の指導者」になる。そして2013年生まれとするなら、北朝鮮は子供の誕生日を金総書記の誕生日(2月16日)にするか、金主席の誕生日(4月15日)にするだろうと見立てているのだ。 北にとって大事なのは夫人の出産という事実ではなく、後継者たる子供にどんな「意味づけ」をするのか。生まれたばかりの赤ん坊でさえ、金第1書記体制を盤石にするための「道具」なのだから。 北朝鮮スパイの運送会社社長、映画さながら暗号駆使 2013/01/11 01:29
日本で生まれ育った男の裏の顔は、スパイ映画さながらに暗号を操る北朝鮮のエリート工作員だった。大阪府警が10日、北の工作員と断定した兵庫県尼崎市の運送会社社長、吉田誠一容疑者(42)。押収パソコンからは文書データを画像データに変換する北仕様の特殊暗号化ソフトも見つかり、北スパイが暗躍する実態が生々しく浮かんだ。
平壌は「父」、北京は「母」、防衛省は「京都大」、自衛隊は「大阪大」…。吉田容疑者が北の軍関係者らとやり取りした英語のメール文面には、父母兄弟や大学名の名詞が不自然な形で使用されていた。 いずれも本来の意味を置き換えた工作員間の隠語。およそ半年から1年の期間で隠語を変えていたとみられ、吉田容疑者のパソコン内に、複数の言い換え表が残されていた。 吉田容疑者のパソコンにはデータ隠蔽技術「ステガノグラフィー」も搭載されていた。このプログラムを作動させると、文書ファイルが雪山などの画像データに“化ける”仕組みだったという。 府警によると、吉田容疑者は兵庫県で生まれ、朝鮮大学校在学中に非公然組織「学習組(がくしゅうそ)」のメンバーに認定されたエリート中のエリート。捜査関係者は「学生のうちから学習組に入るのは珍しい。語学堪能で分析力がある」とみている。 情報暗号化して送った尼崎の運送会社社… 「北機関」で浮かぶ“工作天国日本” 日朝交渉「ミスターX」? 韓国紙「柳… 労働党部長、韓国スパイで処刑 北朝鮮… 中国「偽工場」まで用意 最先端盗む 吉田容疑者は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の編集に携わった後、経歴を伏せて北朝鮮情報を取り扱う民間団体や国立大大学院などに潜入。脱北者情報や日本の軍事関連情報の収集にあたっていたことがすでに判明している。 さらに、金正日総書記の専属料理人を務めた藤本健二氏=仮名=の身辺を調査し、安全な人物かどうか調べるなど、吉田容疑者の背後には常に北工作機関の影があった。 府警はこうした吉田容疑者の経歴やパソコン内のデータに加え、中国や東南アジア方面への度重なる渡航歴を重視。北の軍関係者や朝鮮労働党関係者との接触を確認し、北のスパイと正式に認定した。
|