15. 2013年1月30日 21:59:08
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中国側が尖閣問題での日本側との正面からの軍事衝突の可能性をどう見ているか、である。その点での中国側の現在の意図について、アメリカ海軍大学校のトシ・ヨシハラ教授は極めて慎重な分析を語った。 「中国側は明らかに日本の自衛隊との正面からの衝突は望んでいません。その理由は、中国側が軍事的に日本の海上自衛隊だけと比べても劣る立場にあることです。つまり海上での戦闘となれば、中国が負けることが確実なのです。中国自身がその認識を持っています。 日本と中国の海上戦力を比較した場合、装備の質、ソフトウェアの質、兵員の技量の水準など、すべての面で日本が優れています。その最大の理由は、日本の自衛隊が東西冷戦の長年の期間中、米軍と共同で作戦活動を重ねてきたことだと言えるでしょう。だから、中国は尖閣問題では軍事力を誇示しながらも、准軍事、非軍事の艦艇を出動させ、軍事だけに限らない包括的、多角的な戦略で日本側を揺さぶり、譲歩させようと努めるわけです」アメリカ海軍大学「中国海洋研究所」のピーター・ダットン所長も、同じ趣旨の見解を語った。 「中国はまず尖閣での日本との軍事衝突となれば、米軍が介入してくることが確実だと見ています。そのうえに日本の自衛隊だけとの戦いでも、南シナ海での状況とは異なり、情勢を自国に有利に変えるだけの軍事能力は有していないことを知っています。最初に軍事攻撃をかければ、国際的な評判も失墜します。実際の損害も大きいでしょう。 だから、日本に対しては軍事力を直接ではなく間接に使い、他の経済や政治、外交の手段と組み合わせて包括的な威圧をかけるという方法を当面はとっていくでしょう」 そして、ダットン所長は日本側の当面の対応については、次のような提言を述べた。 「中国が直接の軍事攻勢を考えていない以上、海上保安庁の艦艇で恒常的に警戒し、領海での常時駐留という現在の方法が最適だと思います」 こうしたアメリカ側の専門家の意見を見てくると、日本にとって尖閣防衛の最有効策は、尖閣の主権と施政権の堅固な保持を明示しながら日米同盟を強化し、しかもその一方で、日本独自の防衛策を固めておくという方途であることが鮮明になってくる。たとえ中国が軍事手段での威嚇や実際の攻撃という動きに出ても、それに反撃し、中国側に痛手を与え得る態勢を保っておく。 その姿勢こそが、中国側の攻撃や威嚇を抑えることになる。つまり、抑止の戦略こそが尖閣という日本固有の領土を守り、さらには日中間の平和や安定を保つための基本だということだろう。 アメリカ各界の関係者たちの発言は、日本にとってのそうした選択肢を明示していると言えよう。 印、海中から発射に成功 SLBM 核攻撃能力が向上 産経新聞 1月29日(火)7時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130129-00000111-san-asia
【ニューデリー=岩田智雄】インド政府は27日、東部ベンガル湾海中から核弾頭搭載可能な弾道ミサイルK15を発射する実験に成功し、発射のもようを初めて公開した。開発中の国産原子力潜水艦「アリハント」に搭載すれば、同国初の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が完成する。同様にSLBM開発を進める中国や、カシミール問題などで対立するパキスタンに対抗するための核戦力が整うことになる。 SLBMの開発を進めているインド当局の高官は昨年7月、ミサイル自体の開発はすでに成功していると明らかにしていた。PTI通信によれば、発射実験はこれまで10回以上に及び、今回が開発段階では最後の実験になるという。 28日付のインド各紙は、ミサイルの射程は短距離型に相当する700〜750キロと伝えている。 インド政府はまた、共和国記念日の26日に行ったパレードで、北京、上海など主要都市を含む中国全土を射程に収める、核弾頭搭載可能な長距離弾道ミサイル、アグニ5(射程約5千キロ)の実物を初公開し、中国を強く牽制(けんせい)した。インドは昨年4月にアグニ5の発射実験に成功している。 中国、ミサイル迎撃実験 3年ぶり2回目 日米印に「力」誇示 産経新聞 1月29日(火)7時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130129-00000109-san-cn
【北京=川越一】中国国防省は28日までに、地上配備型の弾道ミサイル迎撃システムの技術実験を中国国内で実施し、「所期の目的を達成した」と発表した。実験は2010年1月以来3年ぶり2回目。中国は自衛と抑止効果を目的に掲げるが、習近平体制下でも軍備増強がやまないことが改めて示された格好だ。 同省によると、実験は27日に行われた。詳細は明らかになっていないものの、インターネット上には新疆ウイグル自治区で夜間、撮影された迎撃ミサイルとみられる映像が流れている。前回同様、国内の別の場所で発射された攻撃目標を、同自治区から放たれたミサイルが大気圏外で迎撃した可能性が高い。 同省は「実験は防御のためのもので、いかなる国も対象にしていない」と述べ、国際社会での「中国脅威論」の再燃を牽制(けんせい)した。国営新華社通信は、国防省が実験実施後間もなく公表したことを、「軍事に関する透明性向上の表れだ」と主張した。 しかし、同通信が迎撃システムを「高度で複雑な技術」と吹聴するところからも、沖縄県・尖閣諸島をめぐって対立する日本や、安全保障の軸足をアジア太平洋地域に移した米国、昨年、中国全土を射程に収める長距離弾道ミサイルの発射実験に成功したインドなどの“潜在的敵国”に、中国の急速な軍事技術発展を誇示する意図は隠せない。 中国は前回の実験で課題に挙げられた宇宙空間での監視、情報収集能力の向上を図ってきた。ただ、中国の専門家は「迎撃システムを実戦配備するには、独自の早期警戒衛星をさらに発展させなければならない」と指摘。宇宙空間を舞台にした米中の開発競争の激化は避けられない状況で、米国では中国による、高軌道を周回する衛星の破壊を警戒する声も上がっている。 中国、ミサイル迎撃実験 3年ぶり2回目 日米印に「力」誇示 産経新聞 1月29日(火)7時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130129-00000109-san-cn
【北京=川越一】中国国防省は28日までに、地上配備型の弾道ミサイル迎撃システムの技術実験を中国国内で実施し、「所期の目的を達成した」と発表した。実験は2010年1月以来3年ぶり2回目。中国は自衛と抑止効果を目的に掲げるが、習近平体制下でも軍備増強がやまないことが改めて示された格好だ。 同省によると、実験は27日に行われた。詳細は明らかになっていないものの、インターネット上には新疆ウイグル自治区で夜間、撮影された迎撃ミサイルとみられる映像が流れている。前回同様、国内の別の場所で発射された攻撃目標を、同自治区から放たれたミサイルが大気圏外で迎撃した可能性が高い。 同省は「実験は防御のためのもので、いかなる国も対象にしていない」と述べ、国際社会での「中国脅威論」の再燃を牽制(けんせい)した。国営新華社通信は、国防省が実験実施後間もなく公表したことを、「軍事に関する透明性向上の表れだ」と主張した。 しかし、同通信が迎撃システムを「高度で複雑な技術」と吹聴するところからも、沖縄県・尖閣諸島をめぐって対立する日本や、安全保障の軸足をアジア太平洋地域に移した米国、昨年、中国全土を射程に収める長距離弾道ミサイルの発射実験に成功したインドなどの“潜在的敵国”に、中国の急速な軍事技術発展を誇示する意図は隠せない。 中国は前回の実験で課題に挙げられた宇宙空間での監視、情報収集能力の向上を図ってきた。ただ、中国の専門家は「迎撃システムを実戦配備するには、独自の早期警戒衛星をさらに発展させなければならない」と指摘。宇宙空間を舞台にした米中の開発競争の激化は避けられない状況で、米国では中国による、高軌道を周回する衛星の破壊を警戒する声も上がっている。 米が迎撃ミサイル飛行実験に成功 2年ぶり、地上配備型 2013.1.28 09:17 [米国] http://sankei.jp.msn.com/world/news/130128/amr13012809180002-n1.htm
米国防総省ミサイル防衛(MD)局は26日、地上配備型迎撃ミサイルの飛行実験に成功したと発表した。同ミサイルの飛行実験は2010年12月に迎撃実験が失敗して以来。ただ、標的となる模擬ミサイルは飛ばさず迎撃実験は行わなかった。 迎撃ミサイルは3段式。カリフォルニア州の基地から発射され、撃墜弾は宇宙空間で設計通りに作動したという。同局は「地上配備型の迎撃実験成功に向けた重大な一歩だ」と強調した。(共同) 印、海中から発射に成功 SLBM 核攻撃能力が向上 産経新聞 1月29日(火)7時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130129-00000111-san-asia
【ニューデリー=岩田智雄】インド政府は27日、東部ベンガル湾海中から核弾頭搭載可能な弾道ミサイルK15を発射する実験に成功し、発射のもようを初めて公開した。開発中の国産原子力潜水艦「アリハント」に搭載すれば、同国初の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)が完成する。同様にSLBM開発を進める中国や、カシミール問題などで対立するパキスタンに対抗するための核戦力が整うことになる。 SLBMの開発を進めているインド当局の高官は昨年7月、ミサイル自体の開発はすでに成功していると明らかにしていた。PTI通信によれば、発射実験はこれまで10回以上に及び、今回が開発段階では最後の実験になるという。 28日付のインド各紙は、ミサイルの射程は短距離型に相当する700〜750キロと伝えている。 インド政府はまた、共和国記念日の26日に行ったパレードで、北京、上海など主要都市を含む中国全土を射程に収める、核弾頭搭載可能な長距離弾道ミサイル、アグニ5(射程約5千キロ)の実物を初公開し、中国を強く牽制(けんせい)した。インドは昨年4月にアグニ5の発射実験に成功している。 グアムに爆撃機展開へ 北核実験予告 米軍、警戒強める 2013.1.30 07:02 [核・ミサイル事情] http://sankei.jp.msn.com/world/news/130130/kor13013007030002-n1.htm
【ソウル=加藤達也】3度目の核実験実施を予告した北朝鮮に対し、日米両国は新たな制裁方針を打ち出して北朝鮮を牽制(けんせい)、核実験への警戒を強めている。 米メディアによると米国務省のヌランド報道官は28日、北朝鮮の核実験について「(強行すれば)重大な行動を取る」と警告した。 米軍は核搭載可能なステルス機、B2戦略爆撃機2機を1月末にグアムに展開させることを決めており、関係筋は29日までに、「核実験を予告する北朝鮮へのメッセージだ」と抑止効果を強調した。 すでに米空軍のWC135偵察機が、沖縄県の米軍嘉手納基地などを拠点に監視飛行を行っている。 一方、29日付の韓国紙、中央日報によると、韓国政府は「核と長距離ミサイル、生物化学兵器を十分に保有せよ」などとする金正日(キム・ジョンイル)総書記の「遺訓」を入手。核実験の動きはこの遺訓に基づくものであり、北朝鮮は「必ず実施する」と韓国政府はみているという。 ◇ 安倍晋三首相は29日のテレビ番組で、「核実験をすれば、日本は国際社会と連携し相当厳しい対応を取らなければならない」と述べ、北朝鮮への制裁強化も辞さない姿勢を示した。 また、来日中のデービース米北朝鮮担当特別代表は29日、自民党の額賀福志郎元財務相との会談で、「もし核実験をすれば、経済制裁などを強めていくことになるだろう」と指摘した。 首相、国防軍保持を説明 東南ア歴訪時 ユドヨノ大統領賛意 産経新聞 1月30日(水)7時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000089-san-pol
安倍晋三首相が今月の東南アジア歴訪でインドネシアのユドヨノ大統領と会談した際、任期中に集団的自衛権の行使を可能にするとともに、憲法改正で「国防軍」の保持を目指す考えを伝えていたことが29日、分かった。首相は中国の台頭を念頭に、アジア太平洋地域の安全保障環境を向上させる狙いを説明し、大統領は期待を示したという。 政府筋によると、首相は18日にジャカルタで大統領と会談した席上、「憲法を改正し、国防軍を保持することはアジアの平和と安定につながる」との考えを伝えた。大統領に異論はなく、「完全に合理的な考えだ。防衛力を持った日本は地域の安定にプラスになる」と賛意を表明した。 ただ、国防軍の保持には、戦力不保持を定めた憲法の改正が必要になる。衆院で与党は憲法改正に必要な3分の2以上の議席を確保しているが、参院では野党が多数を占めており、夏の参院選後まで具体的な動きは取れない状況にある。 一方で、国防費削減による米軍のプレゼンスの低下をにらみ、アジア太平洋地域では中国が海洋進出を活発化させている。中国の動きを封じ込めることが日本と東南アジアの共通課題で、首相の発言には、事前に国際社会の理解を得る狙いがあったとみられる。 首相は東南アジア歴訪で、ベトナムのグエン・タン・ズン、タイのインラック両首相にも集団的自衛権行使を容認する考えを伝えたが、両首脳からも異論は出なかった。 【用語解説】国防軍 自民党が昨年4月にまとめた憲法改正草案で、首相を最高指揮官とする「国防軍」の保持を明記した。現憲法には自衛隊の記述がないが、改正草案は自衛隊を明確に「軍」と位置付け、名称を「国防軍」に改める。改正草案は自民党の衆院選政権公約にも盛り込まれた。 国防軍保持 日本の役割強化期待 東南ア諸国、中国進出に危機感 産経新聞 1月30日(水)7時55分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000090-san-pol
安倍晋三首相がインドネシアのユドヨノ大統領に「国防軍」保持を表明した背景には、アジア太平洋地域における安全保障環境の劇的な変化がある。中国の海洋進出の抑止力である米軍が予算削減を余儀なくされる中、同盟関係にある日本の役割強化に期待感が強まっており、首相は将来の課題である憲法改正に触れることで海洋安全保障への長期的な関与を約束した。 インドネシアが面する南シナ海では、南沙諸島をめぐり中国、フィリピン、ベトナムなど6カ国・地域が領有権を争い、中国は昨年、南沙など3諸島を管轄する「三沙市」を一方的に設立するなど「力」による実効支配を強める。日本も沖縄県・尖閣諸島で、中国による領海侵入、領空侵犯にさらされている。 首相が親日大国、インドネシアで「国防軍」保持を表明したのは、中国によって「力の均衡」が崩されることへの危機感からだ。自衛隊を国際基準に合致した「国防軍」とする決意を示さなければ、首相が中国を念頭に呼びかける「海洋の法の支配」は裏付けを欠くことになりかねない。 日本政府は当初、「国防軍」保持の表明が、先の大戦の記憶から反発を招くのではないかと懸念した。だが、大統領は「全く賛成だ。何の問題もない」と首相の背中を押した。現実の脅威は中国であり、日米同盟の強化は国益にかなうと判断したとみられる。 首相が米軍のプレゼンスに資する集団的自衛権の行使に触れたことも、大統領に歓迎されたようだ。12月に北朝鮮の長距離弾道ミサイルの一部がフィリピン東方沖に初めて落下し、北朝鮮が共通の脅威となったことも好意的な反応につながったとみられている。 首相は就任直後に発表した論文で、豪州、米ハワイ、インド、日本を結ぶ「安全保障のダイヤモンド」を形成する戦略構想を明かした。その中心に位置し、太平洋とインド洋をつなぐ海上交通路(シーレーン)の要衝、インドネシアで国防軍に触れたことで、首相は持論の「戦略的な外交の展開」を具体化したといえる。(加納宏幸、峯匡孝)
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