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北にとってミサイル発射はもろ刃の剣(共同)
北朝鮮、ミサイル発射失敗なら重大局面も 軍責任者が粛清前に“先手”の可能性
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20121207/frn1212071147000-n1.htm
2012.12.07 夕刊フジ
長距離弾道ミサイルの発射実験を早ければ来週10日にも強行する北朝鮮。日本政府は7日、日本領域に落下する事態に備え、迎撃態勢を取る破壊措置命令を自衛隊に発令、一段と緊張感が増してきた。4月の発射実験は空中で爆発するという事態で終えただけに今回はミスは許されず、専門家は「失敗すれば軍責任者の粛清は必至。『どうせ殺されるなら』と、金正恩第1書記の暗殺へと動く可能性もある」と指摘する。成否が独裁国家の行方を大きく左右しそうだ。
韓国の聯合ニュースは7日、北朝鮮が北西部東倉里(トンチャンリ)の発射場で、地下の燃料貯蔵施設にミサイルの液体燃料を注入する作業を始めたと報じた。貯蔵施設への注入が終われば、8日ごろにもミサイルへの注入作業が始まる可能性があるという。北は発射期間を10〜22日と予告しているが、気象予測で天候が安定しているとみられる10〜12日にも打ち上げる公算が大きい。
発射される長距離弾道ミサイルは、4月と同タイプの「テポドン2号改良型」。韓国軍の関係者は、推定射程を米ロサンゼルスに届く1万キロ以上との見方を示している。
4月の実験の際は、空中で爆発し、もろくも失敗したが技術的な課題はクリアできるのか。
専門誌「軍事研究」副編集長の大久保義信氏は「開発競争が激しかった1950年代のアメリカ、ソ連は打ち上げに失敗したら2〜3カ月後には再挑戦していた。技術面での問題を克服するのに8カ月という時間は決して短くない」と指摘。十分な改良の時間をかけて、北は再挑戦に臨むことになる。
一方、「前回の失敗には不可解な点が多い」とは、『国防の常識』(角川学芸出版)などの著書がある元航空自衛隊員の軍事ジャーナリスト、鍛冶俊樹氏。
「3月に中国が北へ80億円相当の物資の支援を実施し、その後、北はミサイル発射へ動いた。アメリカを牽制するため、中国が北に発射を促した可能性がある。北はごく短い期間で準備しなければならず、最初から失敗は織り込み済みだったといわれている。失敗後に打ち上げの責任者が処分されたとの情報もない」
防衛省内にも「事前の海外メディアの受け入れ、失敗直後の記者会見など、以前の北にはない応対だった。逆に不自然さを感じた」(幹部)との声がある。
北は中国の“むちゃぶり”にやむなく応じた可能性もあるようだが、いずれにしても、問題をあぶり出す実験にはなった。課題を分析し、8カ月後に臨む今回は失敗など許されない。またも空中で砕け散る事態となれば、今度ばかりは責任者の粛清は必至だ。
金正恩氏が最も恐れるのは、粛清の対象者が先手を打ってくることだという。前出の鍛冶氏が解説する。
「責任者が処刑されると決まれば、金正恩氏を暗殺するため反乱を起こすこともあり得る。父親の正日氏が警戒してメディアへの露出を嫌ったのに比べ、正恩氏は出過ぎている。居場所が特定されればそれだけ暗殺の危険度が増す。夫人まで表に出すなど脇が甘い」
韓国紙の報道によると正恩氏は最近、「私の警護に最優先の注意を払え」と、官邸などの専用施設に100台余りの装甲車を配備する指示を出した。発射前後での突発的な事態を警戒し、護衛や警備の態勢を強化したともみられる。
ミサイル発射は成功なら米国を牽制でき、国の求心力も増す。だが、失敗すれば暗殺される事態も起こり得る。北の3代目にとって発射再挑戦は大きな賭けといえる。
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