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中国初の航空母艦「遼寧」(AP)
日米に衝撃! 中国空母「遼寧」離着艦試験成功 予想を上回る開発スピード
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20121126/frn1211261534003-n1.htm
2012.11.26 夕刊フジ
中国海軍初の空母「遼寧」での艦載機「殲(せん)15(J−15)」の離着艦試験成功は、日米の防衛関係者に衝撃を与えた。離陸可能な戦闘機の開発にはなお数年かかるとみられてきただけに、関係者のショックは大きい。沖縄県・尖閣諸島や南シナ海をめぐる周辺各国との対立はさらに激化しそうだ。
中国国営中央テレビは25日、空母「遼寧」で艦載機「殲15」が着艦、さらに空母から飛び立つ姿を報じた。新華社電によると、海軍は「空母と艦載機の性能は良好で、設計上の要求を全て満たした」とコメントしている。
殲15はロシア製戦闘機「スホイ33」のコピーとの指摘もあるが、新華社電は「わが国が自ら設計、開発した」と主張。殲15の戦闘能力は「スホイ33や米軍のF18戦闘機に匹敵すると専門家はみている」とアピールした。
中国情勢に詳しい元航空自衛隊員の軍事ジャーナリスト、鍛冶俊樹氏は「日米の防衛関係者が受けたショックは大きい」とみている。
「空母から発艦できる戦闘機を製造するまで数年かかるとみられていた。予想をはるかに上回るスピードで開発が進んでいる。空母本体のエンジン性能も証明された。発艦の際には飛行機が強い向かい風を受けられるよう風上へ全速力で進む。実際に使える空母であることが明らかになった」
衝撃は大きいものの、疑問も残された。映像に映った戦闘機は1機のみ。「中国に艦載機用のエンジンを開発する能力はない。ロシアからエンジンを融通してもらって1機だけ間に合わせたのでは」(防衛省関係者)との見方もある。
中国は初の空母について「訓練用」と説明。現状の1隻だけで実戦に投入される可能性は低い。とはいえ“張り子の虎”と思われていた空母が、まともに使えそうなことは分かった。長期的な脅威が増したことは間違いない。
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