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習近平氏の新体制ではJ−31などステルス戦闘機の充実化が図られる(ロイター)
未熟な中国の新型ステルス機、70年代の技術活用 “ハリボテ”でも効果
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20121121/frn1211211538003-n1.htm
2012.11.21 夕刊フジ
習近平新体制の下、空軍重視の方針が鮮明になった中国人民解放軍。目下、米軍に対抗した新型ステルス戦闘機の開発を急いでいる。中国側は飛行テストや模型の公開で開発の順調な進行をアピールするものの、軍事の専門家は技術面での決定的な未熟さを指摘。強引にプロジェクトを進める背景には「米国と肩を並べた」との実績がほしい結論ありきの方針があった。
中国広東省で18日まで開かれていた航空ショーの展示物について、日本をはじめ各国の防衛担当部門が分析を進めている。
中国空軍は現在、レーダーで捕らえにくいステルス戦闘機「J−20」や「J−31」の開発に注力している。米軍の「F−22」「F−35」などに並ぶ「第5世代」に属する新型戦闘機で、J−20は昨年1月に初の飛行テストを実施。10月31日に初飛行を行ったとされるJ−31は、J−20より小型のため「空母の艦載機か」と話題になっている。
航空ショーには飛行に成功したはずのJ−31は模型だけが置かれ、各国の中国情勢の分析担当者を拍子抜けさせた。「中国側はJ−20とJ−31の同時開発の実績を強調している。F−22、F−35の開発に成功したアメリカと『同レベルの力がある』と言いたいため、2機同時開発という結論ありきでプロジェクトを進めている」(防衛省関係者)と、目標と実態にはかなりの開きがある。
一連のステルス機開発について専門誌「軍事研究」副編集長の大久保義信氏は、「米機を参考にした“作品”に過ぎないが、独自の力で組み立てにこぎ着けたのは事実。技術面で一皮むけた印象を受けた。中国軍がこれまでより上のステージに上がったのは間違いない」と警告する。
ただ、未熟な点も目立つ。J−20にはカナードと呼ばれる小さな翼がある。カナードは飛行を安定させるため、70年代後半に世界で流行した技術。「レーダーに捕らえられないよう、できるだけ出っ張りを少なくするステルス機ではあり得ない。カナードがないと制御できない性能のため、強引に装着したのでは」(大久保氏)と、専門家なら見逃さないアラもある。
『国防の常識』(角川学芸出版)などの著書がある元航空自衛隊員の軍事ジャーナリスト、鍛冶俊樹氏は、空母の艦載用ともいわれるJ−31に着目した。
「中国海軍初の空母『遼寧』から艦載機が飛び立てるようになるにはまだ2〜3年かかるといわれている。しかし、たとえ空母から飛べない飛行機でも、空母の上に並べておくだけでインパクトは大きい。日本の自衛隊は、艦載機が使用可能という前提で、もしもの事態を想定しなければならなくなる」
実際には使えないシロモノでも相手を脅かす効果はある−。技術が未熟なりに使い道を考えるのが中国のずる賢さだ。
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