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(Okinawans struggle with US military presence: DW English)
http://www.dw.de/okinawans-struggle-with-us-military-presence/a-16371950
訴訟
沖縄県民は米軍の存在と格闘している
米軍軍人が関わる数々の犯罪のために、日本・沖縄県の緊張は高まりつつある。航空機の安全についての強い不安の中、耐え難い騒音のために健康も危険に晒されているとも、住民たちは語る。
戦略上重要な日本の島・沖縄にある、最大の米軍施設の1つ・米海兵隊普天間飛行場の近くに住む1,200人近い市民は、年来の仮借ない航空機の騒音に対する補償を求めて、訴訟を起こした。
第2次世界大戦終結近くの沖縄侵攻に歴史の端を発することができる、基地の境界の鉄条網を囲むように、宜野湾は成長した。住民たちは現在、2009年7月以降に計測された、高いレベルの騒音による損害として、約4億7000万円(590万米ドル、465万ユーロ)を要求している。
原告の主張によれば、この騒音公害の大きさは、絶えず動いている地下鉄車内に座っているよりも酷い。
この訴訟の原告たちは、昼夜を問わない基地からの騒音が、自分たちの健康を損ねていると語る
先週木曜日に那覇市で告訴されたこの訴訟は、米空軍第18航空団とその関連部隊が本拠とし、90機の航空機が常時配置されていることを特徴とする、この基地の近くに住む22,058人もの人々が去年10月に起こした、別の損害賠償請求と並行して進められることになる。そちらの訴訟は、日米両政府を相手取り、「爆発的な騒音」が住民のライフスタイルと健康に損害を与えていると主張している。
「その基地の近くでは350,000人近くが生活しているが、私たちは昼夜を問わず航空機の騒音に晒されている。航空機墜落の命に関わるリスクも同様にある」と、航空機が飛ぶ空の下、沖縄市長を2期務めたこの訴訟の原告代表団の1人・新川秀清氏は語った。
氷山の一角
混乱と驚きをもたらすかも知れないが、地元の人々が憂慮するだけのものに限っても、普天間など、日本最南の県にある米軍施設からの騒音は、ほんの氷山の一角だ。さらに、彼らが米国の存在と数十年共存−地元の人々はまだ、これを占領の一形態と考えている−してきたが、最近の出来事は怒りを新たな段階へと押し上げた。
11月6日、2人の米水兵が地元女性への強姦致傷で告発され、起訴された。テキサス州フォートワース空軍基地に籍を置く、クリストファー・ブローニング上等水兵(23)とスカイラー・ドージャーウォーカー兵曹(23)は、沖縄中部の駐車場で10月16日、その女性に暴行を加え傷害を負わせたとして、告発を受けていた。
また、ブローニング氏はその女性から7,000円を盗んだとして告発を受けており、沖縄県警は地元メディアに、2人とも容疑を認めていると語った。
島の航空基地は、第2次世界大戦末期の米軍侵攻から間もなくできた
米軍当局は、この2人の軍人が沖縄の米軍の評判を汚したと怒りを表明し、直ちに日本中の全部隊に夜間外出禁止令を課した。
その2週間と少し後、氏名を明らかにされていない別の軍人が、夜間外出禁止令を破って沖縄の酒場で飲酒したが、その後、3階のアパートに入り、10代の少年を叩き、テレビを蹴飛ばし、窓から飛び降り、脚を折ったことは、泥酔のあまりに覚えていないと主張した。
条約改正の求め
一般国民の怒りはあまりに大きく、そのため、日本における米軍の存在を扱う条約の再交渉をすべきだとまで提案するメディアも、日本にはある。
「米軍軍人がまた沖縄県で犯罪の容疑者となったことが、日米軍事地位協定を見直す必要性を示しているのは明白だ」と、左派寄りの朝日新聞は最近の論説で強く主張した。
仲井真広多・沖縄県知事は、10月下旬にワシントンまで出向き、強姦容疑は「極めて遺憾」と述べ、米国政府に公式な抗議を行った。
また、仲井真氏は会議の場を利用し、海兵隊・普天間基地に最近配置されたオスプレイ輸送機を、日本国内の他の軍事施設か国外に移動するよう、米国に求めた。
否定された強い安全不安
最初の航空機が到着する前、この先進的な垂直離発着機は安全でないとして、現地への配置に反対するデモがあった。米国はこの主張を否定し、この航空機は運用初期につきものの諸問題をほぼクリアしており、MV-22オスプレイに関わる最近の出来事は、パイロットのミスが原因だと述べている。
垂直に離陸するMV-22オスプレイは安全だと米国は述べているが、住民はそう思っていない
仲井真知事の使節はワシントンで謝罪と説明を受けたが、地元の人々を安心させることはほとんどなかった。しかし、2045年までに全ての外国部隊を国内から退去させると、日本の伝統的な2大政党制への確実な脅威として台頭した新たな政治集団・日本維新の会が表明したことに、彼らは勇気づけられるだろう。
この目標期限は、来年夏までに実施されることになっている総選挙のための、同会の選挙公約の草案に盛り込まれる。
同会は、第2次世界大戦の終わりに日本が降伏してから100年を記念する年として、2045年を選んだ。
2012年11月12日
執筆 Julian Ryall
編集 Richard Connor
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(投稿者より)
ドイチェ・ヴェレの英語サイトに掲載された記事です。誤訳があるかも知れません。ご容赦下さい。
「その後、3階のアパートに入り、10代の少年を叩き、テレビを蹴飛ばし、窓から飛び降り、脚を折ったことは、泥酔のあまりに覚えていないと主張した」"later claimed he was too drunk to remember entering a third-floor apartment, hitting a teenage boy, kicking a television and falling out of the window, breaking his ribs"、リアルな描写は思わす笑えるのですが、一方、「彼らは一体、沖縄を守りに来たのか、荒らしに来たのか」という、全く笑えない別のリアルな問題を、これは投げかけています。
沖縄市では、地元の青年団が米軍軍人から地域を守るための巡回活動を始めたそうです。
さらに、18日には、那覇市内で海兵隊中尉が夜間外出禁止令を破り住居侵入事件を起こしています。中尉ですから将校です。ただの兵隊ではありません。単に部屋を間違えたのかも知れませんが、私には、自滅モードに入ったようにも見えます。
日本維新の会についての言及は的はずれに思えますが、沖縄と米軍との関係はきちんと書かれていると思います。
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