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中国:党と軍、矛盾深化?
http://japanese.ruvr.ru/2012_11_01/chuugoku-tou-gun/
第18回中国共産党大会で行われる中国エリートの世代交代にともなって、軍上層部の改変も行われる。今日、情勢ウォッチャーの中には、軍と政治の方向性の不一致を指摘するものもいる。この問題について、ロシア外務省外交アカデミーのアレクサンドル・ルーキン副学長が自身の意見を述べた。
最近、参謀本部、政治部門、軍自部門、中国人民解放軍後方部隊の各指導部の新しい顔ぶれが発表された。これらポストには、経済改革の成功および中国の台頭、軍への最新技術の導入を経験した世代が入っている。今日、人民解放軍は世界最大の人員を誇り(約225万人)、軍事費でも世界2位の規模を誇る(約1000億米ドル)。新たな力を感覚した中国軍は、世界の他の軍隊と同様に、自らの力をどこかで試してみたいと欲している。人民軍は近年、国際平和維持部隊に積極的に参加しているが、彼らにはどうやら、物足りないようだ。中国の軍隊は自己の利益に関心を持つプロの機構へと変じたようだ。
公式プロパガンダでは、軍は党の指導に従うものとの強調が絶えずなされているが、中国ウォッチャーは軍と政治の乖離の兆候を指摘している。政治部門は諸外国との調和的関係の建設という志向を強調しているが、軍の新世代は、「中国は要求があれば米国のように強硬な態度をとる用意がある」と考えている。こうした考えを多くの軍事アナリスト、現役および退役将校が抱懐している。彼らは政治部門に対し一層軍事的な外交を求めるばかりでなく、軍隊というものは外政方針の形成にも積極的に関与しなければならない、と考えている。
現在、軍事関係者は、世界における中国の役割をどう捉えているのだろう?2010年に出版され、即座に有名になった書物『中国の夢』の中で、国立国防大学の教授で上級陸軍大佐のリュー・ミンフ氏は、21世紀、中国は世界一の大国になる、と述べている。さもなければ、米国の圧力により、中国は世界の発展から遠退けられてしまうだろう。「もしも中国が軍事力で米国とロシアを超えるという目標を設定しなければ、結局、第三の大国の地位に甘んじることになるだろう」。
軍事科学研究所の政治評論家で将軍のリュー・ユアン氏(リューー・シャオツィ(劉少奇)元国家主席の息子)が刊行したある書籍の巻頭言には、抑圧を跳ね除けよ、との呼びかけと共に、戦争は「国の大事」であり、文明や文化、歴史と密接不可分のものである、と書かれている。
また、上級空軍大佐ダイ・シュエ氏の著した『C型包囲:いかにして中国は内憂外患を突破するか』という特徴的なタイトルの書物にも、同様の問題が扱われている。著者によれば、米国が音頭を取って、ベトナム、インド、日本、さらにアフガニスタンを基地に米国自身も参加して、中国包囲網が敷かれている。こうした状況の下では、米国との戦争は事実上不可避であり、国益を守るためには、中国政府は海空軍を筆頭に自国の軍隊を増強しなければならない。同様に、米国に範をとって、海外にも軍事基地を設営しなければならない。
今年、係争諸島をめぐって日本との対立が先鋭化したが、これによって益々、中国の軍事アナリストらのレトリックは強硬化したようだ。軍事科学アカデミーの国際軍事研究所所長で将軍のリュー・ユアン氏は、漁船数百隻を投入しての、日本とのパルチザン海戦を提案している。リュー・ユアン氏は諸島を軍事力で制圧し、ここに軍事演習場を構築することを呼びかけている。シェンジェン(深せん)市で行われた最近の会議で、同氏は「尚武精神なき民族に未来なし」と発言した。
もしも中国の政治において、軍の好戦的気分の高揚が進む一方なのであれば、中国自身にとってのみならず、国際社会全体にとっての大惨事を招来しかねない。中国に対して、近隣諸国が同盟を組み、中国脅威論を公然と議論するであろう。中国と諸外国との関係に大きく左右される世界経済の成長ということは、その場合、忘れ去られるだろう。中国の指導部は、明らかに、この問題を理解している。中国の将校たちに対して、党への忠誠が呼びかけられ、軍のチェファンジュン・バオ紙の社説に書かれているように、「原則的問題については動揺を避けねばならない」。
中国の政治エリートは、どうやら、比較的抑制的な政治路線と、軍に対する政治部門の厳格な統制という方針で、コンセンサスを維持していくようだ。
アレクサンドル・ルーキン
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人類はすでに長い間 より愚かになっている 学者調べ
http://www.asyura2.com/09/dispute30/msg/745.html
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中国にもネトウヨが居て軍産複合体が有る見たいね。
そして人類はだんだん愚かに成っていると言う。
いったいどうしたら良いのか???
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