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オバマ大統領は、「財政の崖」に直面し、「悪の戦争経済」に誘惑され、第3次世界大戦から逃れられるか?
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2012年11月12日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆再選された米オバマ大統領は、果たして「核戦争」(悪の戦争経済・第3次世界大戦)を回避できるであろうか。米国は、「財政の崖」に悩まされており、この大ピンチを脱するには、どうしても「悪の戦争経済」に頼らざるを得ない誘惑に惑わされる。第2次世界大戦後、朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラン・イラク戦争、湾岸戦争、アフガン空爆・イラク戦争と約10年ごとに大戦争を繰り返してきた。第2次世界大戦の英雄であるアイゼンハウワー大統領が、憂慮して退任したように、米国は、「軍産協同体」の存在により、「悪の戦争経済」に依存しなければ、米国経済を維持できない国家になってしまっている。アフガン空爆・イラク戦争から約10年を経て、いままた大戦争を求めており、この病的な経済から脱するのは極めて困難な状況にある。オバマ大統領が、この病弊から逃れるのは、至難の業と見られている。
「悪の戦争経済」を策動している勢力が、以下のように存在している。
1.米国「軍産協同体」=国防総省(ペンタゴン)+ロッキード・マーチン社、ボーイング社以下6000社=ロックフェラー財閥
2.欧州「軍産協同体」=NATO軍+欧州の防衛最大手、英BAEシステムズと仏独主導の航空宇宙大手EADS=欧州大財閥ロスチャイルドの英国ロンドン分家イヴリン・ド・ロスチャイルドとフランス・パリ当主ダヴィド・ド・ロスチャイルドゅ(◇英国ロンドン家前当主のヴィクター・ロスチャイルド男爵は、1910年生まれ、1990年没。1936年にジェイコブを生む。原爆開発を影から推進した、原発利権の元め。息子のジェイコブとは考えが合わず、1975年にNMロスチャイルド銀行頭取に復帰)
3.中国「人民解放軍」=7つの軍区が、「核兵器」を保有。9月4日から、習近平国家主席が行方不明になったとき、北京派閥と上海派閥が激突して内戦寸前になる。1る。7軍区が、北京派閥に3軍区と上海派閥に3軍区、中間派1軍区に分かれて、「核戦争」になりかかった。
◆米国の「自然資源防護協議会(NRDC)」によると、5つの公式の核保有国は、現在、約2万発の核弾頭を保有している。内訳は、米国(1万800発)、ロシア(8600発)、英国(200発)、仏(350発)、中国(400発)。1986年のピーク時の合計(約6万5000発)と比べれば減っている。
産経新聞社msn産経ニュースは10月10日午後11時46分、「欧州防衛2社、経営統合を断念 米英仏の利害不一致」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「[ベルリン=宮下日出男]欧州の防衛最大手、英BAEシステムズと仏独主導の航空宇宙大手EADSは10日、経営統合に向けた協議を打ち切ると発表した。新会社への政府の影響力をめぐり、英仏独の調整がつかなかったためだ。米ボーイングを抜いて世界最大の航空防衛企業となる大型統合は政治的綱引きの結果、断念に追い込まれた。
英国側の規定で統合協議の期限は10日。両社は期限延長を見送った。声明では協議終了の理由として、英仏独の利害が一致しなかったと指摘。『両社と株主の利益を考え、それぞれの戦略に集中することにした』と表明した。
統合には、BAEの合併などに拒否権を持つ英、EADSの株式を政府が直接保有する仏、自動車大手ダイムラーを通じ間接保有する独の承認が必要だった。
だが、仏独が新会社の株式保有で影響力確保を狙う一方、BAEが扱う米軍の軍事機密の流出を懸念する米国に配慮して英国は政府関与を最低限にすることを主張し、協議は難航した。
欧州メディアによると、英仏は政府が保有できる新会社の株式に事実上、上限を設ける一方、独にも仏と同等の株式を提供することで一致したが、独の理解を得られなかった。
独は新会社の本社誘致なども主張。防衛部門の拠点が英国、民間部門の拠点が、EADS傘下で欧州航空最大手エアバスの本社を持つ仏になることで、自国の立場が低下するのを警戒したとも指摘されている。」
◆新たな核戦場として、想定されているのは、次のような地域である。
1.イスラエルVSイラン
2.パキスタンVSインド
3.インドVS中国
4.朝鮮半島
オバマ米大統領は2009年1月20日に就任して、4月5日、プラハで核廃絶について演説している。朝日新聞プラスが4月5日午後11時14分、「オバマ大統領、核廃絶に向けた演説詳報」という見出しをつけて、以下のように配信している。「オバマ米大統領が5日、プラハで行った演説の主要部分は次の通り。
米国は、核兵器国として、そして核兵器を使ったことがある唯一の核兵器国として、行動する道義的責任がある。米国だけではうまくいかないが、米国は指導的役割を果たすことができる。 今日、私は核兵器のない世界の平和と安全保障を追求するという米国の約束を、明確に、かつ確信をもって表明する。この目標は、すぐに到達できるものではない。おそらく私が生きている間にはできないだろう。忍耐とねばり強さが必要だ。しかし我々は今、世界は変わることができないと我々に語りかける声を無視しなければならない。
まず、米国は、核兵器のない世界を目指して具体的な方策を取る。冷戦思考に終止符を打つため、米国の安全保障戦略の中での核兵器の役割を減らすとともに、他の国にも同じ行動を取るよう要請する。ただし核兵器が存在する限り、敵を抑止するための、安全で、厳重に管理され、効果的な核戦力を維持する。そしてチェコを含む同盟国に対し、その戦力による防衛を保証する。一方で、米国の核戦力を削減する努力を始める。 核弾頭と貯蔵核兵器の削減のため、今年ロシアと新たな戦略兵器削減条約を交渉する。メドベージェフ・ロシア大統領と私は、ロンドンでこのプロセスを始め、今年末までに、法的拘束力があり、かつ大胆な新合意を目指す。この合意は、さらなる削減への舞台となるものであり、他のすべての核兵器国の参加を促す。 核実験の世界規模での禁止のため、私の政権は、直ちにかつ強力に、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准を目指す。50年以上の協議を経た今、核実験はいよいよ禁止される時だ。(以下、略)」
この演説を受けて、ノーベル財団は、オバマ大統領は、ノーベル賞を授与した。だが、この栄誉を自ら放棄する暴挙を迫られる。この栄誉を自ら放棄する暴挙を迫られる状況が、時々刻々と迫りつつあり、オバマ大統領は、「悪の戦争経済」に絡め取られようとしている。
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