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シリア中部で反体制派の自爆攻撃 政府軍兵士50人以上死亡
2012年 11月 6日 13:49 JST
記事
【ベイルート】シリア中部都市ハマに近い軍検問所で5日、反体制派による自動車を使った自爆攻撃があり、政府軍の治安部隊兵士少なくとも50人が死亡した。また首都ダマスカスなどの地域では政府軍の攻撃で数十人が殺された。反体制派活動家や反乱軍指導者が明らかにした。
こうした流血事件は、アラブ湾岸国カタールで反体制派会議が開催されている中で発生した。この反体制会議は、分裂しているシリア人グループを統合してアサド政権に代わる暫定政権を発足させるのを目的として開催されている。
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AP
ダマスカス(5日)
米国ではシリア政策の変更につながり得る大統領選挙を目前に控えているが、米政府当局筋は、シリア国内で影響力のある正規の反体制派勢力が、過激派反乱グループの急速な台頭を阻止できることを前提にしたイニシアチブを支持すると述べた。
このような過激派グループの一つであるイスラム武装組織「ヌスラ戦線」は、「アハラル・アッチャム大隊」と称する別の反乱グループと協調して、政府軍の検問所で自爆攻撃したと発表した。検問所はハマの北西約50マイル(約80キロ)にあり、反乱勢力や反政府活動家によれば、少なくとも50人死亡したという。
これにシリア国営メディアは、自爆攻撃では1トン近い爆薬が使われたが、死者はわずか2人で、負傷者は10人だったと述べている。標的になった場所の軍事的な性格には言及しなかった。政府が重要な軍事目標に対する攻撃の効果は小さかったと控えめに発表するのは、通常のやり方だ。
ハマの革命軍事評議会(RMC)と地方調整評議会(LCC)という2つの現地活動家組織のメンバーであるムサブ・アルハマディ氏は、自爆攻撃はアサド政権にとって大打撃だと指摘、この検問所と陣地はハマ県と、北方のイドリブ県および西方のラタキアとを結ぶ戦略的要衝にあるからだと述べた。
同氏によれば、自爆者はジヤラ村にある検問所の隣にある多層の建物に突入した。この建物には治安部隊兵士が200−250人駐在しており、反政府勢力の拘留と尋問、さらに弾薬庫や長距離砲の基地に使っていた。
同氏は、アルカイダ系の「ヌスラ戦線」の役割に関する質問に対し、反政府勢力は、米国など西側から本格的な支援が欠如しているだけに、このような過激グループと協調していく以外に選択肢がないと答えた。
同氏は「自分の息子が殺されたり自宅が破壊されたりすれば、救援に来るのがアルカイダであろうと悪魔であろうと、それほど気にしない」と述べた。
「ヌスラ戦線」はこれまでにも、政府軍の治安・警察施設の自爆攻撃や、政府軍兵士の大量処刑を行ったと何回か発表している。
一方、政府軍は5日、反体制派を支持する地域を砲撃ないし空爆し、反政府軍の根拠地であるイドリブにある幾つかの町や村を戦闘機で爆撃した。反体制派活動家によれば、ファル・ナベルという町が3回の空爆を受け、少なくとも24人が死亡、家や店舗は跡形もなくなったという。
空爆の直後に撮影したとみられるビデオ映像では、流血や破壊のシーンが映されている。ビデオでは、救出者たちがトラックの荷台に負傷者や死者を載せている場面や、がれきの中を肉親などを捜す男性の叫び声や女性の泣き声が聞かれた。
記者: Sam Dagher
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