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「パキスタンでタリバンを批判するブログを書いていた少女が銃撃されて西側メディアは大々的に報道、その一方で米国の無人機で殺された子どもを含む住民については鈍感 」(櫻井ジャーナル)
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201210180000/
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マララ・ユスフザイという少女が9日に銃撃されて負傷、治療のためにイギリスへ搬送されるという出来事があった。銃撃したのはタリバンだという。
この少女が注目されるようになったのは2009年のこと。タリバンによる支配についてBBCのウルドゥー語(パキスタンの公用語)サイトに匿名でブログを書き、話題になったのである。当時、11歳だった。その後、彼女の話はニューヨーク・タイムズ紙をはじめとするメディアに取り上げられるようになり、昨年には国際子ども平和賞にノミネートされたほか、パキスタンの国民青年平和賞を受賞している。
パキスタンの国内情勢を考えると、ユスフザイの勇気は賞賛に値する。勿論、言論を銃弾で封じようとすることは許されるべきでない。
しかし、その勇気を「西側」のメディアが利用していることも否定できない。ユスフザイが銃撃されたことには敏感に反応している「西側」メディアだが、アメリカが無人機で子どもを含む住民を殺し続けているいることには鈍感で、「西側」の嘘や残虐行為を明るみに出していたジャーナリストが射殺されたり誘拐されても無視しているのが現実だ。
「西側」のメディアは単にマララ・ユスフザイをプロパガンダに使っているだけにしか見えない。アメリカの無人機で殺された人数は2500名から3000名と推測されているが、そのうち174名は子どもだと言われている。最近、発表されたスタンフォード大学とニューヨーク大学の研究によると、無人機で殺された人のうち、武装勢力の幹部は2%にすぎないという。
つまり、パキスタンに住む人びとにとって、アメリカは破壊と殺戮をもたらした侵略軍にすぎない。タリバンが勢力を維持している大きな理由はそこにあるわけで、マララ・ユスフザイが銃撃される原因を作ったのは、彼女を宣伝に使っている「西側」だとも言えるだろう。
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