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◆10月10日
シリア領内からトルコ領内への迫撃砲による砲撃は、シリアの反政府勢力が行ったことということを示してきたが、この反政府勢力が使用した迫撃砲は実はトルコが反政府勢力に贈ったものである、とトルコの新聞が指摘した。
以下の記事では、トルコの行動はすべて同盟軍であるNATOとの協調関係の中で進められている、としている。それでか、以下のサイトのようにNATOがトルコを防衛する準備ができている、という記事も出ている。
http://www.stripes.com/news/europe/nato-ready-to-defend-turkey-against-syrian-attacks-1.192440
シリアの反政府勢力が広範囲なゲリラ・テロ活動をすることでシリア政府を揺さぶれば、シリア人の反アサド・デモが急進化し、早晩アサド政権は倒れると推測したのであろうが、1年半以上たってもアサド政権が倒れるどころか、数千人も送り込んだ外国人傭兵を主軸とする反政府勢力はどんどん敗退し、そのままでは殲滅の憂き目を見るところまで追い詰められたため、トルコ・NATO側が打って出た博打が今回のトルコ領内に対する砲撃事件であった。
ヨーロッパの債務・金融・経済問題が大きくなり、それが世界経済に大きな影響を及ぼすことで、戦争の行方もまた変わってくるだろう。シリアがトルコ・NATOの謀略に屈することなく抵抗し続ければ、ほどなくNATO諸国はトルコとシリアの戦争に介入している余裕はなくなってくるだろう。またトルコもシリアの反政府勢力を支援し続ける余裕がなくなってくるであろう。どちらが早いか、という問題である。
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●トルコからシリア反政府勢力への贈り物であった迫撃砲
http://rt.com/news/nato-mortar-syria-turkey-954/
【10月9日 RussiaToday】
トルコのアクカカレを砲撃した迫撃砲はNATOに特有のもので、トルコからシリアの反政府勢力側に贈られたものである、とトルコのユルト紙が報じた。この迫撃砲で3日に1人の成人と4人の子供が殺害された。
この新聞の編集長であるメルダン・ヤナルダグによるこの記事は、信頼できる筋からの情報として、トルコ自身がいわゆる「自由軍」と言われるシリアの反乱勢力側に迫撃砲を贈ったと主張している。
「トルコはNATOの古くからのメンバーであり、NATOと協調して行動しているので、今回のことが起きても驚くには値しない」とパン・アフリカン通信のアバヨミ・アジキウェ編集員はRT(ロシア・トェデイ)に語った。
NATOは現在まではこの紛争に対しての軍事介入はしていないが、トルコが行ういかなる決定にも深く介入している、とアジキウェは語る。
「トルコはNATO軍との完全な協力関係内のものでなければ、いかなる軍事行動も軍事的戦略も取ることはしない」と彼は語った。
トルコはシリアからの迫撃砲弾がトルコのハタイエ地方に着弾しで後、8日に6日間継続となるシリアに対する報復攻撃をした。そしてトルコは国境の町を防衛する戦いをするので、トルコ軍は必要なあらゆる軍事的行動を取るだろう、とトルコの大統領が語っている。
「最悪のシナリオが現在シリアで起きている・・・我々の政府はトルコ軍と常時連絡を取り合っている。ご覧のように必要とされることは即刻なされているし、今後もそうである」と、アブドゥラ・グル大統領は8日の声明で語った。
しかしこの紛争について意見を述べているのはトルコ内の指導部だけではない。8日早朝、国連の潘基文事務総長はこの紛争がこの地域にもたらしかねない結果について警告を発した。
「シリア・トルコ国境での紛争のエスカレーション、またこの危機のレバノンに対する影響は非常に危険である」とフランスのストラスブルグでの民主主義のための世界フォーラムの開会式で潘は語った。
砲撃戦は先週の3日から始まった。シリアの迫撃砲弾がアクカカレ村の住民で同じ家族の1人の女性と4人の子供を殺害してからだ。
トルコはシリアとの紛争にNATOを引きずり込もうと狙っていると語り、政治アナリストのダン・グラゼブロックは、多くの者たちがこの紛争が地域的な紛争に拡大することを恐れていると語った。
「一方ではトルコは反乱勢力を支援し戦いを継続するようにしているが、反乱勢力側は敗退し始めている為、トルコは反乱勢力が占領地域をあまり失わないようにするためシリア側を砲撃している」、とグラゼブロックはRTに語った。
「しかし考えると、彼らはNATOを突っついて行動を起こすように挑発することができるだろう。ある種の電撃戦のようなものだ。それしか今の段階で反乱勢力側が勝利できる道はないだろう」、とグラゼブロックはRTに語った。
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