先月２９日の北京の人民大会堂で開かれた建国６３周年祝賀会に出席した習近平氏

中国共産党幹部の最高養成機関である中央党校の機関紙・学習時報はこのほど、
中国はいま、「３千年に一度の変局に直面している」と明言した。

同校は共産党中央委員会に直属し、次期最高指導者とされる習近平氏が校長を務める。
同文章は中国社会の深刻な問題点として

▼社会の道徳体制の崩壊、イデオロギーの破綻、主流価値観の欠如
▼近視的外交になっており、包括的な視野・戦略や具体的な道筋に欠け、
　国際情勢の変動を有効に利用できていない
▼政治改革と民主化発展の停滞、

などと分析した。
そして、中国はいま「３千年に一度の変局に直面している」と警告した。

同文章の論点は共産党政権内部の自らが直面している危機的現状への認識を反映しており、習校長の姿勢とも捉えられる。

「改革の起動と推進は、大胆で無私な舵取りで果敢に血路を開くことによって初めて実現できる。冒険を恐れては、改革家とは呼べない」と、改革を進める決心もつづられている。

文章と似た論点は９月２６日付のドイツ国際放送ドイチェ・ヴェレの報道でも取り上げられている。

それによると、習氏は７月１３日、改革派指導者の故胡耀邦・元総書記の長男の胡徳平氏と踏み込んだ談話を行った。

胡氏は「中国が未曾有の問題を抱えている」との認識を示し、
習氏に、「経済は安定の中で発展、政治は安定の中で改革、文化は安定の中で変革」と進言したという。胡氏は人民政治協商会議（政協）委員で、党内改革派のシンボル的存在である。

一方、学習時報の文章は、「いかなる改革にも超えてはならない一線がある」とも強調した。

中国問題専門家らは、この一線とはつまり共産党体制であると指摘し、
「改革派もあくまでも共産党統治を守るための改革を主張している」と、抜本的な変革は期待できないとしている。

2012/10/10
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/10/html/d64572.html 　

コメント
01. 2012年10月10日 17:45:27 : EszHBBNJY2 たしかに問題だらけの中国国内。 尖閣諸島などこれから比べたら些細なこと。 でも結果はどの問題が起こっても尖閣諸島問題以外でも日本に飛び火してくることは間違いないから恐ろしい。 中国内部が混乱したら、１００％の確率で外洋へ出ての資源略奪、領土紛争に すり替えられると思う。 紛争を演出しなければ、到底、中国１３億人を抑えることはできない。 漢民族以外の５３民族が分裂すれば、中国は小国家の群雄割拠状態になり 先進国に切り取られ剥ぎ取られ奪われズタボロだろう。 その時の仮想ターゲットは、１００％第一位は日本、大きく後退して第二位は米国。第三位はインド。 侵食相手は、第一位は台湾。第二位は韓国。第三位はベトナム。
02. 2012年10月10日 21:13:56 : cqRnZH2CUM >>3千年に一度の変局 ３１１地震かｗ せいぜい50年 大げさ過ぎ
03. 2012年10月11日 12:34:38 : MDURCTUJ7k どの変局に対処しようとも、その風呂敷を拡げるときのクサい芝居も、拡げた大きさも、３千年の昔から変わらないようだ。根本的には、世界に通用しないMade in China。
04. 2012年10月11日 19:14:04 : g9jLm1zljE ＜▽社会の道徳体制の崩壊▽近視的外交になっており＞これは今の日本社会や政治状況にも言えることでしょ。 2012年現在、経済のグローバル化、中国でも６億人のネット人口があると推定されています。 米国の留学生だった習近平氏の「政治改革」に興味ありますね。何を目指すのかな!? ＜３千年に一度の変局に直面している＞と言いますと紀元前８百年前後の「春秋戦国」以前の時代になります。 紀元前551年〜479年の“諸子百家”の思想家たちが説いた思想を改めたいのかしら!?大事業になりそうだね。 中国の民主化発展のため「共産党体制」の改革は、是非ともやって欲しいと思いますね。 ＜いかなる改革にも超えてはならない一線がある＞とも協調しているから、少しは安心だけど・・・。
05. 2012年10月12日 14:53:24 : JzKQx6wrXc 第二文化大革命で　数千万人抹殺し民族浄化してから第一列島線から東はハワイまで　南は オーストラリアまで　北は北極海　西はシルクロードから黒海　カスピ海　地中海まで　 北極も南極も　月も火星も人民の海で覆い尽くす中華帝国建設が夢アルヨ。

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