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写真はイラン国内で公開された米無人偵察機コピー(4月)
写真はイスラエル南部に着陸した同国軍ヘリコプター(10月)
イランは8日、同国石油施設にサイバー攻撃をしたとしてイスラエルを非難するとともに、イスラエルの防空体制を嘲笑した。ただ、イスラエルが6日、自国領空に入った無人飛行機を撃墜したことについては、これがイラン機であることは認めなかった。
イラン国内では、同国の核計画に対する西側の制裁の影響などで不安定になっている経済について、政治的圧力が強まっており、一連の問題でアハマディネジャド大統領と対立している国会議員は、今後数週間中に大統領に経済問題で証言させると述べている。
同国政府は、通貨リアルが先週急落を始めて以来、通貨危機への対応に追われている。議員らは7日、リアルの対ドル相場が先週25%急落したのは大統領のせいだと批判。大統領はこれは投機と経済制裁によるものだと反論している。
一部のアナリストは、対イスラエル非難は国民の関心を外国との対立に向けさせることが狙いではないかとみている。
ニューヨークに本拠を置くリスクコンサルタントのユーラシア・グループのディレクター、クリフ・クプチャン氏は「イランは自国通貨のコントロールができなくなった」とし、同国政府の「この朝の論点は、『本日の身代わり』に関するものだ」と話した。
イランが指摘したサイバースパイ問題について、イスラエルの当局者はコメントを拒否した。イスラエルの一部のアナリストは、同国領空に入った無人機に関するイランの主張は不安を反映していると指摘している。
イスラエルのヘルズリヤ学際センターのイラン専門家Meir Javedanfar氏は「彼らは自分たちの抑止力が損なわれていることを心配している」と話した。その上で、この無人機が、イランが支援するレバノンのシーア派組織ヒズボラが飛ばしたものなら、これは圧力に対する「慎重な」反応を示すものだとし、「彼らは戦争が始まらないように用心している」と述べた。
国営イラン海洋石油(IOOC)のIT部門トップ、モハンマド・レザ・ゴルシャニ氏は8日、同国の通信社Mehrに対し、ある石油プラットホームについて、「沖合施設の情報システムが、過去数週間に新たなサイバー攻撃」を受けたとし、イランはこれを撃退したと話した。
また、「この攻撃を調べたところ、シオニスト政権(同氏のイスラエルの意の表現)やその他のいくつかの国によって計画されたものであることが判明した」と強調した。
過去にもイランの核計画や同国政府オフィスがコンピューターウイルス攻撃を受けるということがあったが、制裁の拡大で同国輸出が急減している時に、重要な外貨収入源である戦略的石油生産施設が混乱すれば新たな深刻な打撃となる。
以前のコンピューターへの侵入はイスラエルと米国の主導の下に行われたと報じられたが、両国はこれを確認も否定もしていない。
一方、イランのファルス通信によると、同国軍のエリート集団、イラン革命防衛隊の幹部であるJamaluddin Aberoumand氏は8日、無人機がイスラエル領空に入ったことは同国のミサイル防衛システム「アイアンドーム」が「役に立たない」ことを示したとし、その防空体制の弱さを指摘した。同氏は、無人機の背後にイランがいるとのイスラエルの主張は「心理戦」だと述べた。
イスラエルの一部の政治家やアナリストは、無人機はヒズボラが飛ばしたと見ている。同国国防軍の報道官によると、軍は無人機が地中海上空にある時からこれを捕捉しており、ガザ上空で同国領空に入ったあと、ヤティル近くの人家のないところで空軍が撃墜したという。
2012/10/09
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_526207?mod=WSJWhatsNews
以下おまけ
●イランが米無人偵察機のコピー製造開始 米の反発必至(2012/04/04共同)
●キッシンジャー元米国務長官 イスラエルは10年以内に消滅 と表明
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