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空母「遼寧」の飛行甲板で整然と並ぶ中国兵たち。中国軍の実力は?(AP)
中国、米国参戦なら1、2週間で壊滅 尖閣侵攻想定
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121001/plt1210011138001-n1.htm
2012.10.01 夕刊フジ
日本固有の領土である沖縄県の尖閣諸島への野心をむき出しにする中国。両国の緊張関係が高まるなか、ロシアの専門家が中国の尖閣侵攻を発端にした日本の自衛隊と中国の人民解放軍による軍事衝突のシミュレーションを行った。気になるその中身は−。
中国の尖閣諸島への軍事侵攻と日本の防衛力に関する分析記事を掲載したのはロシア紙ヴズグリャド。「質対量」と題した記事で、ロシア戦略・技術分析センターのワシリー・カシン氏が両国の軍事力を分析、同紙によると「日本の海軍(海上自衛隊)は非常に強力で、中国海軍はとりわけ戦術や人材育成の点で日本と同じレベルに達するまでに何年もかかるだろう」と日本優位とみる。
一方、ロシア地政学問題アカデミーのコンスタンチン・シフコフ氏は航空戦力について「日本の質的優位は圧倒的だが、数量は中国が優位なため、戦力はほぼ同程度」と分析し、さらに「日本単独では中国は止められない」として中国に尖閣上陸を許す恐れを指摘する。「軍事衝突の際に攻撃的な戦略を取る中国は、ミサイル駆逐艦などを大量に保有している。空軍も中国が数的優位にある」というのだ。
中国の戦力評価について両氏の見解はやや異なるが、状況を大きく左右するのが米軍の存在だという点では一致する。
シフコフ氏は「米国が参戦すれば、中国軍の攻撃機は受け入れられないほどの損失を受ける。飛行場も巡航ミサイル『トマホーク』で破壊され、1〜2週間のうちに中国空軍は壊滅する。ロサンゼルス級原子力潜水艦が使われ、海軍も確実に壊滅するだろう」と指摘した。
前出のカシン氏は「米国は領土問題について具体的な立場を明確にしないが、有事の際には日本への攻撃と解釈して介入するだろう」と尖閣が日米安保の適用対象になると示唆。「中国が日本を深刻に脅かすようになるためにはまだ長い道のりがある」と締めくくった。
米有力シンクタンクのランド研究所も昨年、「中国との衝突」と題するリポートを発表、米中軍事衝突につながる実例として、「東シナ海での領有権紛争を起因とする海上での事件から起こる可能性がある」という。
米ロの専門家も具体的なシミュレーションに入っている日中衝突。もはや絵空事ではなくなっているのか。
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