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シリアでの戦闘でアレッポの歴史的地区が炎上
2012年 9月 30日 11:19 JST
Associated Press
燃え上がるアレッポの中世の市場(シリア反体制派のシャームニュースネットワークが入手したビデオの映像)
【ベイルート】内戦状態が続くシリアでは北部の主要都市アレッポで29日、反政府勢力と政府軍の戦闘が激化し火災が発生。活動家らによると、この火災でアレッポの市場で中世から何世紀にもわたって食品や織物、香料やスパイスが売られてきた数百軒の商店が破壊された。
一部では、29日にかけての古都アレッポでの火災は、ユネスコ世界遺産に登録されているなかの商業の中心地であるこの歴史的地区への過去最悪の打撃とみられている。
商店が建ち並ぶ狭い路地の迷路のようなこの市場はかつては主要な観光名所となっていたが、2カ月ほど前にアレッポまで攻撃を拡大した反体制派が中心部に進入した後、ここ数週間はほぼ毎日のように銃撃戦や爆撃が続いていた。活動家らによると、アレッポの要塞に政府軍や襲撃兵が陣取っている。
活動家がオンライン上で掲載した映像によると、反体制派がホースで消火に当たっているものの、路地に面した商店の木の扉が燃え上がる様子が示されている。また別のビデオでは、アレッポ上空に煙が立ちこめる様子が見える。
政府軍の激しい爆撃が広がるなか、火災は28日夜に発生し、29日朝もまだ燃え続けていたという。アレッポを本拠とする活動家の1人は、この地域の数百軒の商店の大半が破壊されたとの見方を示した。
AP通信
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http://jp.wsj.com/World/Europe/node_521487?mod=WSJFeatures
シリアの軍参謀本部に反体制派が爆破攻撃
2012年 9月 28日 7:08 JST
【ベイルート】シリアの首都ダマスカスで26日、中心部にある軍参謀本部で2回にわたって大規模な爆破攻撃があった。反体制派によるもので、最重要国家施設に対する攻撃は、アサド政権が首都の治安を維持できなくなりつつあることを浮き彫りにした。シリア国営通信によると、警備員4人が死亡、軍民職員14人が負傷した。また、反体制派と政府軍の戦闘に巻き込まれたイラン国営テレビのプレスTVの記者が銃撃され、死亡した。
European Pressphoto Agency
A handout photo made available by Syria's official news agency, SANA, shows columns of smoke rising from the site that has been hit by two powerful explosions in Damascus on Wednesday.
1回目の爆発が起きたのは同日午前7時(現地時間)前で、その後参謀本部の建物内外で政府軍と犯行グループとの銃撃戦が発生した。シリア政府当局者は、軍や国防省の首脳にはけが人は出ていないとしている。一方反体制派は、爆弾と戦闘で数十人が死亡したと述べている。
目撃者によると、この攻撃で参謀本部はほぼ全焼し、同本部前には大きな穴が出来ており、自動車が爆破されたもようであることを示している。犯行グループは、最初の爆破で建物内にいた治安部隊を外におびき出し、より強力な2発目の爆弾を爆破したのではないかとみられている。
プレスTVによれば、死亡した記者はシリア人で、戦闘を取材・放映中に狙撃された。同社のダマスカス支局長も負傷したという。このところダマスカスの大半の地区で戦闘が続いているが、中心部は比較的安全とみられていた。シリア内戦で死亡したジャーナリストは少なくとも19人に上っている。
イランは、シリアに政府当局者や軍顧問を派遣し、アサド大統領を支えており、シリアの反体制派やアラブ諸国、西側諸国はイランがアサド政権の反体制派弾圧に直接的な役割を果たしていると批判している。
反体制派は内部の統率が取れておらず、政府軍との対立を武力で決着をつけようとしているもようで、反政府の野党勢力はますます脇に追いやられている。そのため、内戦が続いており、政権移譲に関する国際的な調停工作も進んでいない。
記者: Nour Malas
http://jp.wsj.com/World/Europe/node_520369
国連特別代表「シリア情勢はさらに悪化」
2012年 9月 25日 12:19 JST
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【ニューヨーク】シリア内戦の調停に当たっている国連・アラブ連盟共通のブラヒミ特別代表は24日、国連安全保障理事会で、同国の危機は深まっており、近隣諸国に広まる恐れがあるとし、また、調停のアイデアはあるが、確固とした計画はないと述べた。
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Associated Press
国連・アラブ連盟共通のブラヒミ特別代表(24日、国連本部)
アルジェリアのベテラン外交官であるブラヒミ代表は安保理での報告のあと記者団に対して、「シリア情勢は極度に悪く、それが悪化している」とし、「これは地域への脅威であり、世界の平和と安保への脅威だ」と語った。
同代表は、シリアに平和をもたらすための「いくつかのアイデア」はあるが、完全な具体案はないと述べた。同代表は失意のうちに代表ポストを辞任したアナン前国連事務総長が提示して実現できなかった6項目の和平案を指摘しただけで、詳細は明らかにしなかった。シリアを先週訪問しアサド・シリア大統領らと会談した同代表は記者団に、「今日明日にも前進できるという見通しは立たない」と述べた。ただ、「それほど遠くない将来、機会を見つけられると思う」と付け加えた。
国連によると、シリアで1年半前に反政府運動が始まってからこれまでに2万人以上が死亡したが、いくつかの人権活動団体によると、その数は3万人を超えている。
9月1日にアナン氏から任務を引き継いだブラヒミ氏は初めての安保理での報告で、捕虜の拷問は「日常化」しており、食料不足は拡大、シリアから脱出した国民の数は約150万人に上っていると述べた。2人の外交官によるブリーフィングによると、同代表はまた、「外国の共謀」の一環として、5000人の外国人がシリアに入って戦っていると報告した。
さらに同代表は「国連安保理全体を代表できなければ、私の存在意義はない」とし、「私が安保理を代表していることをはっきりさせる必要がある」と強調した。アナン氏は、安保理の分裂が辞任の主な理由だとしていた。同代表は、近く北京とモスクワ、それにシリア近隣諸国の首都を訪れる予定だと述べた。
クリントン米国務長官は28日、国連で、アサド政権の退陣を求める欧州・中東諸国グループを招いて会合を開く。またオバマ大統領は25日の国連総会演説で、シリアに民主政権をもたらすための計画の概略を示す予定だ。米国とその同盟諸国は、アサド政権はシリアの地方の大きな部分で支配力を失っており、来年のどこかの時点で退陣に追い込まれる公算が大きいとみている。
シリアの財政状況は悪化しており、アラブの情報当局者によれば、その外貨準備は50億ドル(約3900億円)にまで減少。同国は軍事行動のために毎月10億ドルずつ使っているという。
記者: Joe Lauria
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