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【安保】オスプレイ43機が行方不明
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2012年09月24日 語られる言葉の河へ
(1)6月29日付け「沖縄タイムス」は次のように報道した。2008会計年度までに予算承認された米海兵隊調達のMV22オスプレイ126機のうち、事故・故障の12機を除いて43機が行方不明・・・・これが米議会で指摘された。
2009年度米海兵隊航空計画でオスプレイ保有数が71機と記されていることで発覚した。米会計監査院や課員監査政府改革委員会が米海兵隊に情報開示と説明を求めたところ、拒否され、問題化した。
議会が独自に調査した中では、破損などの報告を避けるため、訓練などでダメージを受けた機を倉庫に保管し、未報告としていた、などという海兵隊員らの情報もあった。【米議会関係者】
(2)調達総数の3分の1以上がリタイアして編成から外されているのは、軍用装備として運用面で重大問題だ。
予算執行後も、メーカー側の都合で引き渡しが遅れることが米国製装備ではよくある。【現職自衛隊幹部】
事実、日本が自衛隊に装備するため米国から購入した兵器やその構成品が、代金支払い後何年も引き渡されないケースが多発していて、国会でも問題になったことがある。しかし、
(3)別趣旨のコメントもあった。
おそらく、生産初期ロットで不具合調整が仕切れていないため、編成から外してあるのだろう。後に予算措置できたら、改善措置を施して現役復帰させるものと思われる。【在日米軍海兵隊筋】
実用後も不具合だった機体が重大事故を起こす前に予防的に編成から外した、ということだ。実際にインシデント(事故にはならなかったが、重大事故につながる事態が発生した状態)が生じてのことだ。
(4)軍用機に係る事故発生率について、「バスタブ曲線」という現象がある。
(a)生産開始後の運用初期には、事故件数が多い。まだ未発見の問題箇所があったり、使用する側が不慣れだったりするからだ。
(b)ある程度の気管の運用を経ると、事故件数が低い状態で落ち着く。故障傾向や使用のコツが把握されるからだ。
(c)運用末期には、事故が起きやすい。故障・不具合が多発するからだ。
(5)今回の事態は、(4)−(a)と説明できるが、事故発生を当然見込むべき、ということになる。
だいたい日本の防衛省が独自に調査し説明すると言っても、オスプレイは自衛隊が持たないまったく新しいジャンルの航空機。ヘリコプター運用では説明できない問題もあるのに、何を理解して安全性を保証するというのか。お謹話の負担軽減にもオスプレイがどう関わってくるのかを含め、問題点も改善する立場で米軍と共にしっかり説明していかねばならない。【自衛隊元将官】
(6)10月めどでのオスプレイ運用開始後、日本全国で6コースある低空訓練コースで年に各50回程度、全体で300回ほどの低空飛行訓練を実施する・・・・と米海兵隊は発表している。「低空訓練コース」は、日米取り決めに基づく訓練のための「提供施設」ではなく「基地間移動のためのコリドール(回廊)」として説明されてきた。
危険な訓練を行う合意など、日米間には存在しない。日米安全保障条約や地位協定に照らしても、根拠がない。
「43機行方不明」問題は日本国民をしてオスプレイの安全性に対する危惧の念を募らせるし、根拠のない「低空訓練コース」問題は米軍ひいては米国に対する不信に拍車をかける。
以上、古是三春(軍事評論家)「オスプレイ43機が行方不明 〜日本への「低空飛行訓練」押しつけに向け準備着々」(「週刊金曜日」2012年9月21日号)に拠る。
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