http://www.asyura2.com/12/warb10/msg/160.html
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2日前の15日朝にドラフト原稿を以下に掲示した。
http://www.asyura2.com/10/nametoroku6/msg/2756.html
その後、事態はますます予測どおりに動いているように見える。
2日前とは情勢も大分変わってきているので修正を加えた。
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中国政府は、日本の尖閣諸島国有化を口実にこの期に一気に実効支配を確立したと思っているのではないか。
日本も韓国の李 明博大統領の竹島上陸に怒っては見たものの、日韓関係は重要だと自分で納得してこぶしをおろしかけている。しかし、中国の現在の態度は各種海洋権益が手に入る尖閣諸島獲得の方が、当面の日中関係の維持より重要だといっているように見える。
日本政府は、国有化について東京都が所有して施設建設が行われるよりもより好ましい形だと説明して理解を求めるつもりらしい。日本政府は、「尖閣諸島は領土問題が存在する地域であり、施設建設を目論む東京都の購入を阻止して、日本政府が購入した。今後紛争解決まで一切利用しないことを確約する」などと公式に表明するところまでいくかもしれない。しかし、向こうが「取りに来ている」のなら、そんなことをしても無駄であろう。徳川家康が「国家安康」に因縁をつけたことと同じ類のことである。
実効支配確立のため、あと中国が必要なのは占領のための口実だけである。まず少数の海洋監視船を送り込む。様子を見て、その後は漁船の数を数百隻程度まで増やす。それを受けて日本が海上保安庁による主権行使をあきらめれば、後はどんどん既成事実を積み重ねればよい。何度か波状的に上陸をして五星紅旗を立てた写真を全世界にばら撒き実効支配が中国に移ったことを示すなどするだろう。小屋を建設し武装した「漁民」が住み始める可能性もある。
漁船団の襲来を受けて仮に海上保安庁が本気で取り締まった場合には、いずれかの漁船が夜間に沈没することになるだろう。そうなれば、日本を声高に非難するとともに、中国漁船保護のために中国海警、または人民開放軍本体の艦船送り込めばよい。
日本が引けばそれで終わりだが、そうでない場合は、緊迫した場面となり、どちらが仕掛けたのかわかりにくい夜間に交戦が始まる可能性は十分ある。「朝起きてみたら戦争」である。日本本土にまでは手は出さないだろうが、中国にいる日本人は大変なことになるだろう。敵国民として収容されてもおかしくない。さらに、日本企業の資産は没収の運命だ。一方、日本に大量にいる中国人について、日本はなすすべもなく放置したままにするであろう。そのうち一部の草(sleeper)は、日本国内で破壊活動を始めるはずである。何しろ北京五輪の聖火リレーでもあれだけ動員した国である。電力がとまったり、情報網が切断されたり、新幹線が脱線転覆してもまったく驚かない。
中国は、日本との関係からは得るものは得た。中国を必要としているのは日本のほうである。どれだけ押しても結局日本は屈服せざるを得ないと思っているのであろう。島をとってもまた擦り寄ってくるに違いないと考えている節がある。日本の経済界相手には、中国での活動や投資の保護を餌にして「尖閣諸島など日本にとっては取りに足らないもので、日中関係発展のためには拘泥すべきではない」といった発言や行動をするように求めるだろう。日本の努力むなしく、実際に占領されたときに誰が寝返るのか見ものである。
日本側は、尖閣諸島を守りたかったらどの一線を越えたら自衛隊を派遣すると明確に相手に伝える必要がある。武力は、抑止力として使うのがもっともスマートで効果的かつ経済的である。
さらに、プロバガンダ合戦でも攻勢に出るべきである。日本人の居住していたときの写真、中国が過去は尖閣諸島を日本の領土としていた文書等を政府高官自らが指し示して記者会見するとともに、海外の新聞やインターネットでも大々的に主張を宣伝すべきである。尖閣諸島の日を制定するのもいいだろう。
もっと長期的には、カントリーリスクのある中国から、東南アジア、インドへ投資の比重を移すとともにアメリカ、インド等と連携して中国封じ込めの姿勢を強めるべきである。
今も状況は、いずれにしても戦争含みである。日本企業は、中国から流動性のある資産の引き揚げを急ぐとともに、必要最小限の人員を残して駐在員の家族等早急に帰国させるべきである。日本国内での破壊活動に対する備えも必要である。また、想定外では済まされない。
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