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福島原発事故からすでに2年以上が経過し、巨大地震直後の悲惨な状況からかなり改善し、大部分の問題はすべて解決されているということを多くの人々は期待しているだろう。文明国家であり、先進国であるはずの日本であるから、それを期待するのは当然だ。しかもやたらに安全宣言はされているし、もう全てが過去のこととしたい気持ちもわかる。しかし、残念ながら、原発事故というのものはそれほど甘いものではない。これに関しては、いくら隠蔽しても、しかたがない。詳細なデータとか、数値に関しては、それぞれが各自で調べて欲しい。簡単に表現すればチェルノブイリ事故よりもひどいということであり、しかもまだ何も解決しておらず、今でも放射能汚染は続いているということだ。問題は、原発事故そのものだけではない。日本政府の隠蔽工作、官僚の巧妙な陰謀、電力会社の不正行為、工作員に情報操作、いつもの国民を騙す巧妙な手法が多大な弊害をもたらしている。本来であれば、日本の高度な科学技術力により、適切な対応をするべきなのに、政治や行政がそれを邪魔している。何よりも驚くべきなのは世論操作である。原発推進派の中にはマスコミ関係者も含まれており、教育機関までもが買収されている。また電力会社は積極的に工作員を活用しており、これが徹底して世論操作をしている。この連中は、金で雇われている者であり、インターネットの掲示板等の書き込みも仕事してやっている。またツイッターやらフェイスブックにも深く侵入し、潜伏しており、原発に否定的な書き込みがあるとそれを妨害したり、茶化したり、ごまかしたり、話を変えたり、混乱させ、お祭り状態にすることを得意とする。しかし、そういうことをしても、現状を変えられるわけではない。またやたらに風評被害を持ち出して、原発に否定的なことを述べると、風評被害を撒き散らす者と決めつけられてしまう。それだけでなく、デモに参加したり、原発に否定的であることを表明すると、すぐにレッテル貼りをして差別の対象とする。そういうことに関しては、恐ろしく熱心であり、とても執拗であり、巧妙で悪賢い。そもそも今でも電力会社に原発事故対応を任せているのはおかしい。これは本来は国有化して、国が対応するべきだが、批判を恐れて電力会社にすべてを押し付けているのだ。そういう駆け引きというか、責任逃れの巧妙さには驚かされる。しかし、今の状況は、そういう駆け引きをやっている段階ではない。衆議院も参議院も一部の党が独占してしまったことで、さらに対応は遅れることが予想される。もうすっかり安心しきっており、次の選挙までは何もしないつもりだ。だが、海外の批判の目は厳しい。ただ、原発推進をしているのは日本だけではなく、どこの国でも、自国で原発事故が起きる恐れがあることは承知しているので、あまり厳しい批判はしていない。つまり、原子力発電所というものは、一旦事故が起きてしまうと、全く手のうちようがないほど危険なものであるとうことだ。驚いたことにこんな状態なのに、原発再稼働をしようとしている。制御不能なものをさらにまた再稼働して、想定外の事故が起きても、また知らぬふりをするつもりだ。そして福島と同じように地獄にするつもりのようだ。何重もの安全対策をしていると嘘を言い、今度は津波対策をしたから安全だとしている。そしてまた驚いたのだが、原発がある住民のインタービューへの回答だ。もう何もかも完全に忘れた状態で、電力会社の営業マンのような発言をしている。とにかくこういう洗脳というか、情報操作に関しては、間違いなく日本は世界有数だろう。どんどん電力会社にも政府関係者にも緊張感が失われており、何もやる気がなく、すべてを放置して野放し状態にするつもりのようだ。それで自然に可決する問題であればいいが、そういうものでもない。そしてもっと驚いたことに、日本の原発技術を海外で発揮し、日本型原発を積極的に海外に売り込もうとしている。もう完全に開き直っているとしか言えない。何よりも問題なのは、何もやる気がない電力会社が事故現場にも立ち入り禁止にしていることだ。これはアメリカの技術専門家に対しても、立ち入り禁止にしている。つまり、きちんとした対応をする気はないが、他の組織や専門家に調査もさせないし、データも公表しないという方針だ。現在、公表されているデータはごく一部に過ぎない。それも電力会社が巧妙に選択したものだけであり、きちんとした公正な調査は行われていない。対応した作業員のほとんどは、無関係の作業員であるが、厳重に秘密を守るように命令されている。要するにこの連中がやろうとしているのは、すべてを闇に葬ることのみである。長い年月が経過して、全世界が全てを忘れ去ってくれることを期待している。そしてその間には外部の人間には立ち入り調査などはさせないし、あらゆる情報を隠蔽する。その一方で、これまでどおり、金で雇った工作員を野に放ち、あちこちで、原発反対運動潰しをやる。また住民に対してはまたしても安全であると嘘を吹き込んで騙す。原発再稼働を果たし、欠陥原発を海外に売りつける。国内でも国外でも、何が起きても一切関知しない。日本政府は民間企業のせいにする。政治生命は傷つかない。官僚も裏で指示をしておいて知らぬふりをする。いかなる放射能被害が出ても、因果関係無しとして受け付けない。しかも医療関係機関まで買収し、圧力をかけている。マスコミもなにもかもすべて牛耳っている。驚くべき状態だ。原発に反対したり、デモ活動に参加すると、反政府主義者のレッテルを貼る。そして非国民として扱い、徹底的に弾圧する。原発はエネルギー対策というよりも、利権集団の特定権益を守ることが目的だ。それは民主主義国家とは言えない日本で暗躍する結果となった。もはや冷静に議論する機会さえ与えられていない。何しろ原発推進派が主催する自称公正な討論会とやらでは、本当の原発反対派は参加できず、すべて原発関係者が参加しているからだ。それだけではない。地方においては、原発に反対する者を村八分にして不当に差別攻撃している。昔からそうだが、そういう島国根性の卑劣な政策は日本が得意としてきた。五人組制度とか差別的な士農工商制度、差別の歴史が物語る。そういう陰湿な歴史もあるが、問題は、今でも信じられないほどの放射性物質が垂れ流され、放出され続けていることだ。それさえもあまり報道もされない。放射能は健康に良いなどという学者風の者まで出てくる始末だ。植物、動物、昆虫の奇形が増えている。また因果関係は証明しにくいが、年齢に関係なく突然死が増えている。そういうこともすべて闇に葬るつもりのようだ。これは文明国のやることではない。
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