http://www.asyura2.com/12/test28/msg/641.html
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先日、葛飾方面に行ったとき黒い物質を採取した。放射能濃度を測定した結果、
Cs134 37,257.7Bq/kg ± 7933.4
Cs137 63,700.0Bq/kg ± 13678.8
であり、セシウム合算でkgあたり約10万ベクレルであった。
<測定条件>
測定日時 平成25年6月30日
測定機器 CSK−2i
測定時間 10分
重量 170g
クレジット 武蔵野「反」放射能ボランティア付属測定室
あわせて霧箱を作成し、観察したところ、冒頭の画像のような粒子線の軌跡を確認した。
<霧箱の観察条件>
・飽和溶液 エチルアルコール
・冷却材 ドライアイス
・観察対象 葛飾区内で採取した藍藻類(黒い物質) 2cm程度のかけら
※霧箱の作成方法は、参考資料の動画に準じているが、冷却剤としてはドライアイスを使用した。なお、藍藻の下の白いものは発泡スチロールの台座。
私は以前から、柏、松戸、葛飾方面に降下した放射性物質については、アルファ核種が存在しているのではないかという疑いを持っていたので、霧箱の観察によってなんらかの手がかりがつかめるのではないかと思ったが、結果としては、粒子線の存在は確認できたが、それがアルファ線なのかベータ線なのかはかわからなかった。
以下の図のように、アルファ線及びベータ線は、磁場の作用を受けて曲がる性質をもっている。しかし、このことを厳密に観測するための環境を設けることは個人的にはかなり難しい(低温状態の継続、磁場などが厳密に管理された実験環境の保持等)ので、上記の映像を撮影したことで一応の観察を終了した。
図 (わかりやすい量子力学入門 p29より)
霧箱そのものは、比較的簡単に作成することができる。ドライアイスはケーキ屋さんとか葬儀屋さんがお得意先なのでそこに聞けば調達できると思う。また、東葛地域では、kgあたり数万Bq程度のの藍藻類は簡単に採取することができるので、この観察は誰にでも実験可能である。観測されているものがベータ線であれば、放射性セシウムからベータ線が放出されるのは当たり前なので取り立てて貴重な映像ではないかもしれないが、こういった視覚的な資料はあまり見かけない気がするので投稿することにした。
夏休みが近いが、小さな子どものいる家庭では、この観察を絶対に行わないでもらいたい。
<参考>
@youtube動画「霧箱 対流型霧箱の作り方」
https://www.youtube.com/watch?v=UAi-d41q6J4
Awikipedia「霧箱」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9C%A7%E7%AE%B1#.E5.A4.A7.E9.87.8E.282006.29
B阿修羅投稿「ライジング・スペクトル」
http://www.asyura2.com/12/genpatu26/msg/717.html
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