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ギザの大ピラミッド 女王の間
(http://www.crystalinks.com/greatpyramid.html から写真引用)
フラクタルアンテナの基本原理は理解できた。しかしバシャールのフラクタルアンテナで電気を得るには、この他にも必要な部品がある。ピラミッド内部中央の下から3分の1の位置に置く、電磁エネルギーから電気への変換室である。この部分はバシャールは意図的に情報を与え過ぎないようにしている。日本語訳が若干あやふやなので、この他にコンデンサーが必要なのかそれとも変換室とコンデンサーのどちらかは省略可能なのかよくわからない。単にコンデンサーを設置するだけですむなら話は簡単だ。技術的に問題ない。しかし、かなりの量の言及があるので、変換室が重要な意味を持っている可能性が高い。
バシャールいわく、この変換室は導波管あるいは共鳴室でもある。そしてある種のフラクタルアンテナでもある。そして黄金比になっていなければならない。まるで判じ物のような記述だが、バシャールはヒントもくれている。ギザの大ピラミッドの女王の間に同じ機能があることを示唆している。これを手がかりに、この共鳴室の構造を推理してみたい。
ギザの大ピラミッドは高度なテクノロジーのもとに建造された。それについては、精密工学者クリストファー・ダンが非常に興味深い研究をしている。ダンは「ギザの大ピラミッドは地球の振動波を利用した発電施設である」との仮説を工学技術者の視点から打ち出した。詳しくは南山宏の著書「綺想科学論」を参照されたい。大ピラミッドは「水素原子線メーザー」の技術を利用しており、電気エネルギーをマイクロ波の形で取り出したとダンは主張する。メーザーとは光の代わりにマイクロ波を利用したレーザーのことだ。ダンのこの仮説を採用すると、バシャールが謎かけのように語った共鳴室の原理と構造がはっきりと見えてくる。
まず共鳴室に水素を充満させる。そしてフラクタルアンテナから収束供給される電磁エネルギーを照射し、水素原子を励起させ、高エネルギー状態にする。その後に水素原子が元の基底状態に戻るとき、マイクロ波帯域の電磁波の放出という形で電力が得られる。
これだけではフラクタル構造や黄金比が出てこないではないかといぶかる方もおられるだろう。それらは水素原子の励起前に、低周波を高周波に変換する際に使われる。フラクタルアンテナから供給される電磁波の波長は、最大フラクタルの大きさに依存する。仮にふつうの家程度の大きさ(一辺が10mとする)のフラクタルアンテナを作ったとすると、その最大フラクタルは一辺6m程度になるだろう。従って生成する電磁波の波長もその程度になる。この電磁波では、周波数があまりに低いので、いくら照射しても水素原子を励起させることができない。この電磁波を、水素原子を励起させられる程度の高周波に変換しなければならない。そのために黄金比のフラクタル構造の共鳴室あるいは導波管が必要になる。後で詳しく説明する。
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