http://www.asyura2.com/12/test28/msg/1512.html
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(回答先: Re: てすと 投稿者 初心に帰るお天道様に恥じない生き方 日時 2014 年 4 月 10 日 10:12:43)
前回、原発の会計的側面に関して触れました。 その中で“総括原価方式のツケが回ってきた。”と言いました。 これはいったい、どういうことか、考えてみます。
企業が元来、指向することの一つに低コストを求めるということがあります。 これは競争社会である資本主義社会では、当たり前の一つですね。
ところがこの総括原価方式、確かにモノはいいようで、供給原価に基づき決められるものである、とWikiには書いてありますが、その原価総計が高ければ高いほど、より大きな利益絶対額を出せるのも事実です。 そして残念なことに、その短期的な魅力にのって、費用のバカ高い原発が全電力のリミット近辺にまでそのシェアを伸ばしました。
何故全体の3割ほどがリミットなのかは、電気はためておくことができません。 故に出力調整の出来ない原発は電力消費が最も低い時間帯の総合計を超えて作っても、その供給先がない訳です。 フランスが7割もの原発依存が出来ているのは、周辺各国に売電しているからです。 んで、政業が集合住宅のみならず、戸建て住居にも電化をすすめ、挙句の果てに、その時間帯に揚水電力と言う、新たな電力利用先を探すまではよかったのですが、今では逆に、その揚水発電が、電力消費の激しい時間帯のバックアップ電源として、原発を駆逐する原因のひとつにもなっていますね。 脱線 & 笑…
しかし、いくら公共性の高い企業であろうと、結局は、総括原価方式は高コスト体質を対象企業にもたらし、経営環境を悪化させる原因にしかなりえないでしょう。
その上、高速増殖炉、再処理工場を含む核燃料サイクルシステムが事実上実現不可能であるのが明白な状況下であるのに、そのシステムありき前提の、装填以前、中、使用済み、全ての核燃料の資産計上は、おかしいでしょう。http://www.tepco.co.jp/ir/tool/factbook/pdf/p30-j.pdf(東京電力 貸借対照表-単独)
この貸借対照表の2012年度から、資産である、全原子力設備金額を上回る核燃料8016億円のうち、少なくとも使用済み分については、負債計上して何年-何十年かに分けて費用として償却するべきでしょう。 ところが、ここにも問題が存在しているようです。
それは、使用済み核燃料の、資産としての簿価が、現実問題としてのあるべき負債の簿価に比べて、著しく矮小評価されている点です。 何故か、企業にとって負債であるものはいずれ費用として償却されなければなりません。 では、先の金額8016億円のうち、仮に半分の4008億円が資産としての使用済み放射性廃棄物の簿価だったとします。 では現実的に中には放射能の半減期が千年万年に及ぶ核種の廃棄物もあるなかで、果たしてその金額で長い将来に亘る負担がまかなうことができるのでしょうか。
答えは、できません。 できないので、政府や電力会社は、自分たちで勝手にエネルギー源としてそれを導入、さんざんその総括原価方式で自分たちは儲けながら、今度は、バックエンド費用はその電力を享受した国民一人ひとりで分けましょう、といいます。 こんな馬鹿な話はありません。 これは、原子力発電に伴う、放射性廃棄物の管理費用を国民に負担を転嫁することに他ありません。 これは一連のかかる費用で、本来企業が負担すべきものなのです。
もし、バックエンドとかいう費用を国民が負担せねばならないのなら、
国民が原子力発電の再稼動に同意するはずがありません。
技術の完成を期待して導入した、でも結局、技術が実用化されることなく、しかもその責任を国民に対し、潜在的大規模深刻健康被害と、計算不能なほどの天文学的な後処理費用の負担を強要する形で負わせる、原子力発電システムは、トータルでみると、やっぱり、
入力合計 1以上で 出力 1 の得られる エネルギーでないエネルギー
そして他の電力とコストや地球温暖化を比較するときは、その原子力発電を通じて発生する、廃棄物管理費用やその廃棄物が発する膨大な崩壊熱が含まれずに論議される。。。
これはもはや、おれおれ詐欺にも匹敵する詐称行為ではないでしょうか。
もっと単純に行きましょう、人工放射能を大量に生産し、
発電後も何かの費用や管理が超長期に続くような
発電システムはもう必要ない、再稼動はありえない。
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原発よ、お前はもう既に死んでいる、会計上はまだまだ大丈夫に見えているだけで、全てが論理破綻している。。。
http://www.asyura2.com/14/genpatu37/msg/369.html
- Re: てすと 初心に帰るお天道様に恥じない生き方 2014/4/10 13:10:14
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