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※冒頭の図はGPSデータによる空間線量
表題の通り、東北自動車道を走行しつつ6箇所のサービスエリアで植え込みの土壌調査を行った。調査結果は以下の別表の通りである。
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/11893.pdf
今回は、ポリマスター社製PM−1406を土壌測定に使用した。
この測定器は食品測定を主な用途としているため、安全側の配慮として測定数値が高くでるという説明がなされている。今回の測定では過大な数値とならないように測定結果は「推定値」として表示した。詳細については以下を参照されたい。
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/11894.pdf
蓮田SAから都賀SAあたりでは、思いのほか、線量やベクレル値が低く測定された。しかし、那須塩原あたりからは様相が一変する。このことは冒頭の図からも明らかである。
阿武隈PAでは、kgあたり13,000Bq(推定値)を測定したが、この数値を平米換算するならば、どう低く見積もってもチェルノブイリ避難基準における「住民に避難権利の発生するレベル」以上である。
参考:チェルノブイリ原発事故における避難基準
<チェルノブイリ>
(強制避難エリア): 148万Bq/m2〜
(強制移住エリア): 55万5千〜148万Bq/m2
(補償つき任意移住エリア): 18万5千〜55万5千ベクレル/m2
(放射線管理エリア): 3万7千 〜 18万5千Bq/m2
阿武隈PAあたりから、空間線量が車のトランク内でさえPM−1406の遮蔽能力(0.3マイクロシーベルト/時)を超えはじめていた。さらに北上したが降雪が強くなったので郡山南ICで折り返した。
復路では安積SAで測定を行った。空間線量が異様に高かった印象がある。降雪の影響もあったのかもしれない。
http://img.asyura2.com/us/bigdata/up1/source/11892.jpg
安積SAでのベクレル測定においては、許容されるバックグラウンド線量を超えていたので、測定結果についてはさらに目安程度の扱いにしていただきたい。なお、測定した土壌の一部(那須高原、安積分)は後日、別の測定器による計測を依頼する予定である。必要に応じさらに報告する。
阿武隈サービスエリアでは、老婦人と若干の会話をすることができた。
この方は、サービスエリアで清掃の仕事をしていた。話をするほどに、古き良き、そして愛らしい「日本のおばあさん」だった。そしてシーベルトや、ベクレル数という用語も、この方の日常の感覚からは遠かった。
この方は地上1mで0.5マイクロシーベルト/時、土壌1kgあたり10,000Bqの職場環境で毎日「掃除」をしているのである。ガラスバッチをつけておられたが、そのことが、この方を直接お守りしているようには思えなかった。
福島における凄絶な実態の一端である。
http://img.asyura2.com/us/bigdata/bigup1/source/379.jpg
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