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4億円の偽装・隠蔽を否定した無罪判決
2012-11-20 : (牧村しのぶのブログ)
陸山会事件の小沢代表公判は、二審で無罪判決が確定しました
控訴審判決要旨です
※ この判決、なんとゆっても、一番の見どころは、
秘書裁判にダイレクトに影響を与える、ココ -->「 いずれも阻却されることになる 」 です。
これについて、詳しい報道がないため誤解されていると思います
詳細は一切略し、ごく簡単に流れをまとめると、以下のようになります
★一審
4億円の原資:小沢代表の説明を認定
裏金認定せず
虚偽記入:元秘書の故意を認定
ただし、その意図は、裏金隠蔽ではなく「その場しのぎ」
土地取引の過程で予定通りに進められない部分があり「バタバタ動いていた」
共謀:認定せず
判決:小沢代表は無罪
★二審
4億円の原資:一審同様、問題にせず
虚偽記入:元秘書の故意を認定せず
共謀:認定せず
判決:小沢代表は無罪
つまり、二審は一審以上に明確な無罪判決です
元秘書の記載の問題も、故意とは認定されていません
記載が実態と異なる理由として報道された裏金隠蔽の意図は認められませんでした
それが詳細に証拠を精査した2人の裁判長の判断です
恐らくは判決要旨も読んでいない多くの人が「グレー」、「説明責任」と言うのは、
元秘書の故意さえ認定していない判決を理解しておらず、執拗な裏金隠蔽報道に
影響されているからです
無罪判決確定後も、誤報を訂正しないため、世論は完全に報道に引きずられたままです
以下、郷原信郎氏の解説を一部引用してご紹介しておきます
ぜひ全文をお読み下さい
陸山会事件の構図自体を否定した控訴審判決とマスコミ・指定弁護士・小沢氏の対応(郷原信郎)
↓
政治資金収支報告書への虚偽記入についての小沢氏の故意を否定しただけでなく、
今回の控訴審判決では、検察と指定弁護士が事件の核心であると考えた、
更に踏み込んだ事実認定を行い、重要な事項について、実行行為者である秘書の
石川知裕氏及び池田光智氏について虚偽記入の故意がなかったと認定した。そして、それ以上に重要なことは、りそな銀行からの4億円の銀行借入れと定期預金の担保設定に関する指定弁護士や検察の主張の根幹部分を正面から否定する認定をしたことだ。
この事件の捜査の段階で、検察は、4億円の借入れと定期預金の担保設定は、水谷建設からの裏献金を隠ぺいするための偽装工作として行われたとの構図を描き、マスコミも、その偽装・隠蔽を「水谷建設からの裏献金疑惑」に結び付け、それこそが事件の核心であるかのように報道した。しかし、今回の判決では、被告人がそれを「違法な処理」と認識していたことを否定しただけでなく、実行者の石川氏にも虚偽の説明をしているという認識自体がなかった可能性があると認定したのである(一審判決も、この「4億円簿外処理」の偽装・隠蔽の意図を否定し「その場しのぎ」と認定していたが、マスコミは、それを一切報じなかった)。
4億円をめぐる偽装・隠蔽そのものを否定
したところに重大な意味がある。
こういう捜査、報道が繰り返されると、選挙で誰を選んでも無駄です
期待された政治家が潰されて実績を残せず、憎悪の標的になります
今までもその繰り返しではありませんか?
維新も何も、全部同じことになりますよ
最初に指揮権発動し、捜査を仕掛けたのは自民党麻生政権の森元法相です
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-459.html
非自民連立細川政権の時も、佐川急便からの借金を裏金だとでっち上げて失脚させました
http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20120528/1338181046
こういう過去があるのですから、報道は常に冷静に距離を置いて見ないと、また騙されます
元記事リンク:http://d.hatena.ne.jp/pinsuke/20121120/1353388363
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