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田中龍作ジャーナル
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三宅氏が国替え後初めての演説会場に選んだ場所は、野田佳彦氏が閣僚になる前「駅立ち」していた船橋駅頭だった。=20日、午後。写真:田中撮影=
野田首相への刺客となった三宅雪子氏(「国民の生活が第一」)がきょう、首相のお膝元の船橋市で事実上の第一声をあげた。三宅氏(比例・北関東ブロック)は野田首相が解散を宣言した翌日の15日、自らの選挙区だった群馬4区(復活当選)から千葉4区への国替え出馬を決意した。
前回(09年)の総選挙で、福田康夫前首相(当時)に挑み善戦した三宅氏の実績が買われたのである。マニフェストを反古にした野田政権と袂を分かった「国民の生活が第一」としては当然の対抗策だ。
「命に不安を与え、健康に不安を与え、暮らしに不安を与えてしまった。民主党の(かつての)一員として皆さんにお詫びしなければならない」。三宅氏の演説は謝罪から始まった。
「国民を苦しめる野田首相の施策に反対してきた。原発問題に取り組んできた経緯もあり、私は千葉4区から立候補することを決めた。選挙で訴えたいことは命です。経済ではありません。99%の人々のために政治をしなければなりません。1%のための政治をしてはならない…(後略)」。三宅氏は、第2自民党と揶揄される民主党政治との違いを鮮明にした。
「ウソと誤魔化しと欺瞞に満ちた政治を終わりにしなければならない」。クライマックスは、有権者の誰しもが抱く民主党への感情を率直に述べた。
「千葉4区に来ました」。三宅氏は“初顔合わせ”となる有権者に握手を求めた。=写真:田中撮影=
演説会場のJR船橋駅頭には人だかりができた。買い物帰りの主婦(40代)は松戸市に住むため千葉4区での投票権はない。それでもネットで三宅氏の演説会を知り、足を運んだ。「比例は『国民の生活が第一』に投票する。マニフェスト破りの野田を何としても落としたい」。主婦は厳しい表情で話した。
前回の総選挙の際は高崎市(群馬4区)在住で、現在は練馬に住む男性(50代・会社員)も訪れた。
「野田をぜひ倒してほしい。野田を退治しないと日本はどうにもならない。マスコミが『生活』無視に入っているので、一般市民が総出してでも野田を退治すべき」。男性は拳を握りながら語った。
マスコミの「生活」軽視は目に余るものがある。だが勝手連がすでに登場しており、SNSを駆使した情報戦術を展開してゆく。
「増税と原発再稼働で庶民を不安に陥れようとする野田佳彦を国会から追放しなければならない」。2012年師走は全国民の怒りが船橋に集中
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