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最高検調査報告書のひみつ:そんなに恥ずかしいんですかね
2012-07-26 :(八木啓代のひとりごと)
暑い日が続きますが、その中で、当会法曹チームでは、鋭意、検察審査会申立の準備を進めております。
しかし、その申立をするにあたって、不起訴理由の説明である最高検の調査報告書は、実は、公開されていないという事実はご存じでしたでしょうか?
それも、告発者である当会に対しても、開示されていないのです。
最高検から当会に届いたのは、単なる不起訴の処分通知書だけ。こちらにはどういう根拠で不起訴になったのかはなにも記されておりません。
http://shiminnokai.net/doc/shobun-tuuchi.pdf
http://shiminnokai.net/doc/shobun-tuuchi2.pdf
そこで改めまして、最高検に問い合わせをさせていただいたところ、「調査報告書は、記者会見で、メディア関係者と一部議員に公開したのみで、一般公開は一切していない」とのことでした。
告発者である当会には渡さない。その他の一般市民にも一切見せない。そもそも、本来、不起訴理由は開示しないが、今回は、社会的関心が高かったため、特別に、メディア向けに調査報告書を作っただけである。
......というのが公式見解だそうです。
嘘だと思ったら、是非、直接、ご確認ください。
検察が不起訴にしたものに納得がいかなければ、告発人は検察審査会に申し立てができるということになっていても、その不起訴理由は告発人にすら開示されず、一方、検察官は検察審査会に説明ができることになっているのですから、この制度、ほんとに、一方的に検察にいくらでも後出しじゃんけんができる仕組みになっているということですね。
とはいいましても、この最高検報告書、実際には、先月から森ゆうこ参議院議員のブログでpdf化されたものが公開され、さらにそれが各所で引用されているので、実質的には誰でも手に入る状態になっています。ですから、あたくしも海外からそのリンクを教えてもらい、一ヶ月前に簡単にダウンロードすることができたわけです。
すでに会のサイトでも公開しています。
http://shiminnokai.net/doc/chousahoukoku.pdf
すでにネットで入手可能状態なのですから、素直に出しちゃったほうが、まだしも多少の誠意が認められると思うのですが、あくまで、そういうものは存在しない、ということらしいです。
そういえば、この最高検報告書、一連の報告書と反訳書流出も「なかったこと」として扱っています。報告書と反訳書を見れば一目瞭然のことを、あくまで、「証拠の流出などなかったし、そういうものは一般の人は誰も見ていない。したがって、受け手は検察側の一方的な説明を信用するしかない」という前提で書かれているのです。
だから、よく臆面もなくこういうこと書けるよなあ、という内容になっています。
今まで、この人たち、自分だけが証拠を握って開示せず、どれだけの真実を握りつぶしてきたのか、ということなんですが、そうやって極端に自分たちにだけ有利なルールで、99%を超える有罪率で勝つのが当たり前、みたいなことをずっとやってきたので、それができなくなっているという現実を受け入れることができないようです。
小川前法務大臣も、例の一連の報告書は自分でネットで手に入れたもので、法務官僚からはいっさい上がってこなかったそうですし、笠間総長が退任会見で、ネット流出の資料を見ていないという旨のことを言ったそうですが、「そういうものは存在しない」というのが最高検の公式見解だからなのでしょう。
自浄作用もなにも、砂嵐を避けるのに、頭を砂に突っ込んでいる駝鳥さんみたいです。
どうしようもなく末期的ですね。
んで、笑っちゃうんですが、ある記者に聞いた話では、検察に非常にべったりな記事が目立つ某新聞社の社会部のデスクも、「ネット流出報告書は見ていない」のだそうです。一蓮托生というわけです(笑)。メディアとしての矜恃を完全にかなぐり捨てて、ヨイショと大本営発表に命をかけていらっしゃるようです
元記事リンク:http://nobuyoyagi.blog16.fc2.com/
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