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清和会のオーナー・森元総理が謎の引退表明
2012-07-23 :(陽光堂主人の読書日記)
自民党清和会の実質的なオーナーである森喜朗元総理大臣が、引退を表明しました。あの小泉政権の影の生みの親と言われた人ですから、政界からいなくなるのは喜ばしいことです。
富山新聞は、本日付でこう報じています。
自民党の森喜朗元首相(75)は22日、次期衆院選石川2区に出馬しない意向を明らかにした。能美市で開かれた長男祐喜氏を偲(しの)ぶ会で、森氏は「若い人に道を譲ることが大事だと感じている。今は次の選挙に出ることを見合わせたいという思いでいる」と述べた。ただ、後継は白紙で、県議ら森氏に近い勢力が引き留めに動くとみられ、流動要素も残されている。
森氏が不出馬の意向を示したのは初めて。8月上旬にも連合後援会の役員会が予定され、今後、後援会など関係者と相談して最終判断するとみられる。
森氏は首相辞任後の2002年に前立腺がんの手術を受けたが、その後、健康に大きな問題はないとみられる。後継について、森氏は「私の中では世襲はない。県議ら若い人が手を挙げればいい。皆で相談してほしい」と語った。
森氏は席上、来月19日に小松市で行われる北陸新幹線金沢―敦賀の起工式に欠席するとし、フリーゲージトレイン導入を受け入れた谷本正憲知事を批判。「こんなことのために頑張ってきたのかと、むなしくなってきた。政治の世界からでなく、一介の県民になってこうした問題を糾弾していこうかなという思いに駆られている」と述べた。
森氏は、1969(昭和44)年の衆院選で初当選した同期議員のうち、引退表明をしていないのが小沢一郎氏と自分だけだとし、「43年間、当選14回。最も古参の議員になった。いつまでも、こんなことをやってちゃいかん。私がいつまでもいることが、若い人(の出馬)を抑えていることになるのではないか」と、後進に道を譲りたい思いを強調した。
森氏は能美市(旧根上町)出身で、早大商学部卒。幹事長、総務会長、政調会長など自民党の要職に加え、文部、通産、建設の各大臣を歴任し、2000年4月から約1年間、首相を務めた。
政治家は大抵の場合、死ぬまで権力の座に留まろうとします。総理大臣にまでなるような人は特に権力欲が熾烈ですから、情熱を失って枯れるようなことはまずありません。「後進に道を譲りたい」などと綺麗事を言っても、本心は別のことが多いのです。
森氏の場合は、単純に考えれば、自民党が復権する可能性は極めて低いので、政界にいても仕方がないということなのでしょう。選挙となれば民主党より善戦するでしょうが、国民の既成政党離れははっきりしていますから、かつてのような党勢は最早期待できません。
引退の理由として小沢氏の名を挙げていますが、これは「俺も辞めるからお前も辞めろ」ということなのでしょう。どうせ辞めるなら小沢氏も道連れにしたい、という魂胆が透けて見えます。一言多いのが森氏の欠点ですが、最後まで改めることができなかったようです。
長男の祐喜氏は、1年前に多臓器不全で亡くなっています。未だ46歳の若さでしたが、薬物中毒で素行が悪く、ロックミュージシャンのように短命でした。
祐喜氏は押尾学事件の主犯での1人で、押尾は単に身代わりなったに過ぎないとも言われています。森元総理の圧力で揉み消した、とも噂されています。事件の再捜査が密かに進められている可能性があり、そうなったら自民党は大打撃を被ります。
総選挙で自民党が政権与党に返り咲けば封印することができますが、その前に真相が暴露されたら大変です。裏取引があって、引退と引き換えに闇に葬ることにしたのかも知れません。
押尾学事件は闇の部分が多く、未解明となっています。ブログ「今この時&あの日あの時」に、参考となる記事が掲載されていますので、興味のある人は参考にして下さい。(「押尾事件の陰の主役−森祐喜氏死去」)
刑事事件などは権力側の都合でどうにでもなりますが、一旦権力が失われると、真相が暴かれることがよくあります。権力を掌握した敵側が報復に出るからです。
自民党清和会の後ろ盾は、もちろんデビッド・ロックフェラーですが、既に権力を失った模様で、そのカウンターパートである自公も時期を同じくして力を失っています。今回の森氏の引退表明も、この流れの中にあり、権力闘争の行方次第でこれまでの悪行が表に出てくる可能性もあります。
「天網恢恢(かいかい)疎にして漏らさず」という言葉もありますから、往々にして悪人の末路は悲惨なものになります。旧悪が暴かれることで浄化が進みますから、そうした展開になるよう期待したいものです。
元記事リンク:http://yokodo999.blog104.fc2.com/blog-entry-697.html
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