小沢新党　１１日設立総会
2012年7月5日 朝刊(東京新聞）
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012070502000103.html

新党設立に向けた準備会合であいさつする小沢元民主党代表（中央奥）＝４日、東京・永田町の衆院第１議員会館で

　民主党に離党届を提出した小沢一郎元代表らは四日、新党の設立総会を十一日に開くことを決めた。新党の代表に小沢元代表、代表代行に山岡賢次氏、幹事長に東祥三氏が就任することを内定した。設立時の参加議員は四十人台後半から五十人近くになる見通し。民主党に離党届を提出した議員のうち、同党から除籍（除名）処分を受ける衆院三十七人と、離党を受理された参院十二人は四日、衆参両院に新会派を届け出た。

　新党役員では幹事長代行（政策担当）に牧義夫氏、
国対委員長に鈴木克昌氏らも内定。
選対委員長は小沢元代表が兼務する。
参院の新会派では参院会長に広野允士氏、
参院幹事長に森裕子氏とする幹部人事を決めた。

　四日の新党設立準備会合には、衆院から小沢元代表を含む三十五人、参院から十二人の計四十七人が参加。元代表は民主党を「国民の信を失った」と批判し「今度こそ国民の期待に沿う政権を打ち立てる気概で頑張りたい。総選挙は非常に近いと考え、あらゆる準備をしなければいけない」と述べた。

　新党をめぐっては、離党届を提出した瑞慶覧長敏衆院議員（沖縄４区）が衆院の新会派に入ったものの、新党には不参加を表明し、会合も欠席。一方で、四日午後になって離党届を提出した加藤学衆院議員（長野５区）が会合に出席するなど、新党への参加議員の数は確定していない。

　国会内の新会派の名称は、小沢元代表が二〇〇九年衆院選での民主党のスローガンをそのまま使うことを提案し、衆院が「国民の生活が第一・無所属の歩（あゆみ）」、参院が「国民の生活が第一」に決まった。新党名は引き続き検討する。

＜政党と会派＞　政党は共通の政治的主張を掲げ、政策の実現と政権獲得を目指して行動する政治団体。法律上、一定の要件が求められる。会派は、国会や地方議会で法案や条例の採決で統一行動をとる議員の集団として届け出る。国会では政党と会派が必ずしも一致しない。自民党は参院でたちあがれ日本と統一会派を組んでいる。民主党に離党届を提出した小沢一郎元代表の新党も、衆院で新党きづなと統一会派を組む見通しだ。
　

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