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2012年07月04日
http://kokoroniseiun.seesaa.net/article/278801099.html
ジャーナリスト高橋清隆氏の『偽装報道を見抜け! 世論を誘導するマスメディアの本質』(ナビ出版)と同じ著者の『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)を以前、本ブログで取り上げたことがあった。
ブログに書いたことで知己を得て、何度かお目にかかる機会があった。
このたび新著が発行されて、ありがたいことに贈呈していただくまでになった。新著は『亀井静香 最後の戦いだ。』(K&Kプレス)である。
亀井静香元国民新党代表をずっとウオッチングしてきた著者が、このたびの国民新党クーデターを取材するなかで触れた、亀井氏の人間的温かさに共感する内容である。
亀井氏を取り上げつつ、同時に亀井氏を理解しようとしないばかりか足を引っ張ろうとする卑劣な大手メディアへの批判にもなっている。
その意味では最初の『偽装報道を見抜け! 世論を誘導するマスメディアの本質』の系列のマスコミ報道批判の著作になっている。
『偽装報道を見抜け!』では、近年のマスゴミをにぎわせた社会事象の顛末を示すことにより、支配装置、あるいは国民洗脳装置としてのマスメディアの本質や企図を浮き彫りにしていた。食品偽装事件、年金問題、地震と原発事故、地球温暖化、地方分権、植草事件、宮崎勤事件、銃規制、少子化問題などの報道がいかに欺瞞に満ち、国民生活を殺伐とした状況へ導いているか説いていた。
私はブログで、全国民必読の書だと推奨しておいたものだった。
今回の新著は、そうした「支配装置としてのメディアの悪行」を亀井氏の記者会見での発言を軸に明らかにして行く手法をとっている。
今回の新著『亀井静香 最後の戦いだ。』の白眉は、本年4月の自見庄三郎や下地幹郎、森田高らによる、卑劣な、みっともないクーデターへの、代表・亀井氏の対応をつづっている章であろう。
大手メディアは一切報道しないけれど、いかに亀井氏の人間性のにじみ出た対応だったかを、密着取材してきた高橋清隆氏ならではの、正義の眼でしっかりと捉えている。
誰がどう見ても、理は亀井代表にあった。それを強引にぶち壊し、国民新党から氏を追放した非は、他党に介入した民主党の野田ブタ首相にある。あのブタ野郎の、なにがなんでも、どんな卑劣な手を使ってでも消費税を増税しようとする工作のせいであった。
亀井氏はこれまでの国会議員の歩みのなかで、そういうひどい目に何度も合わされながら、決して他人を非難したり、声を荒げたりしてはこなかった。
自見らのクーデターも、マスゴミの前ではいっさい憤りを表にださずに、ひょうひょうとしながらも、己の信念は曲げずに信ずる道をはずさない。
その隠された心にまで、『亀井静香 最後の戦いだ。』は目をゆきとどかせているのは見事である。
亀井氏に関心がない方もいるだろうが、これは一人の自立した人間の生きざまを捉えている点で、十分に読み応えのある書物となっているので、お勧めしたい。
自分を裏切った自見や下地ら国民新党の仲間を、決して罵ることなく、逆に彼らの行く末まで心配して配慮をし、自らは引くなどということは、人間、なかなかできることではない。改めて亀井氏の志の高さに触れた思いである。
さらには、取材に来ている高橋清隆氏にまで、いろいろ気遣う様子には感嘆した。
亀井氏が日本の窮地を救えるたぐいまれな政治家であることを著者は訴えている。そのとおりだ。
政治家の発言や行状を知る中身ではあるが、それを離れて人間論一般として読んでも実に奥深いものがある。
アマゾンの「内容紹介」を以下に引用しておく。
* *
本書はフリー記者として3年間亀井静香衆議院議員の発言を追い掛けてきた高橋氏が、マスメディアでは伝わらない素顔の亀井像を描いたものである。
そこから浮かび上がるのは、誰よりも国民を愛し、同胞のために身を賭す覚悟を持った聡明で大胆な政治家の姿だ。
収録した発言は、郵政改革・金融担当相辞任直後から国民新党を離党するまでの25本。主題は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や消費税、景気対策、郵政改革、マスコミ、党分裂など多岐にわたる。公約破りが普通になっている現在のわが国で、信義を通す亀井氏がいかに貴重な存在かが分かるはずである。
2010年7月刊行の『亀井静香が吠える 痛快言行録』(K&Kプレス)の続編に当たる。前著では政権交代が実り、日本の夜明けを感じさせる楽しい発言が多かったが、今回はわが国のどうにもならない現状を打開しようとする魂からの訴えが並ぶ。 亀井氏が米国からの暗殺を恐れず、党を追放されてまで公約を守るのは、民衆への強い共感からにほかならない。氏の尊敬する大塩平八郎は、天保飢饉(てんぽうききん)の際、川の堤に置かれた捨て子への共感から乱を決起した。「赤子の泣くのは、おれの心が泣くのだ」と。亀井氏の叫びは、見捨てられた民の叫びである。
最終章には、亀井氏のインタビューを収めた。日本が日本でなくなっている現状を嘆き、「最後の戦い」に挑むことを宣言する。近代化で取り残され、構造改革で見捨てられた国民を救うため、「私」を投げ打つ男の生きざまが見える。
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