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まだまだ続く永田町政局 3党合意の“消費増税法案”は本当に採決できるのか (世相を斬る あいば達也)
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投稿者 メジナ 日時 2012 年 6 月 21 日 08:32:48: uZtzVkuUwtrYs
 

まだまだ続く永田町政局 3党合意の“消費増税法案”は本当に採決できるのか
 2012年06月21日 :(世相を斬る あいば達也)


 昨夜は少し時間があったので、M・ムーアの「SICKO」のDVDを観た。ムーア監督のアメリカの医療問題をテーマとしたドキュメント映画だ。かなりの同監督の誇張が入っているので、ドキュメントとしては滑稽であったが、米国の医療保険会社・製薬会社・政治家の、国民を不安と不幸に陥らせる民主主義アメリカの姿は浮き彫りにしただろう。筆者はムーアの精神の根底に流れている民主主義や資本主義への懐疑と云う点では共感した。特に英国の老政治家が語った言葉は印象的だった。

 老政治家曰く『借金を背負ってビクビクした国民は実に統治し易いが、健康で自信を持った国民は政治にアレコレ注文をつけて扱い難い』、『だから、容易な統治の秘訣は国民の健康不安やテロの恐怖を煽り、自信を持たせない事なのだ。そして、もう一つ政治に絶望させることも、非常に大事だ』(つまりは、民主主義が成り立つには、有権者を如何に無気力で無知なものにしなければ、成立しない制度だと言う事になる)このセリフから、色んな民主主義にまつわる格言を思い出した。

 『民主主義は最悪の政治形態らしい。ただし、これまでに試されたすべての形態を別にすればの話であるが』(チャーチル)、『嘘が世界を半周したころ、真実はまだズボンを履こうとしている』(チャーチル)、『世界中の思慮深き人はみな、民主主義の敵である』(塩野七生)、『民主主義というのは、民衆にとって代わって、その厳粛な名目のもとに、若干の布教者たちの利益のために民衆の毛を刈る技法』(ロマン・ローラン)等々だが、ムーアの映画の中で、有権者である群衆が、時の政治リーダーの下に集まりトランス状態で拳を突き上げ“鼓舞の叫び”をあげている映像は、アメリカ合衆国においても、ヒットラーの独逸においても、レーニン・スターリン時代のソ連においても、まったく同じものに見えたのが奇妙に引っかかる。

 まぁこんな話を始めてしまうと、終わりなきコラムになるので、打ち止めにするが、筆者の感覚では、アメリカや日本の民主主義と英国・フランス・ドイツなど欧州諸国の民主主義は、なんだか似て非なるものと云う感慨を憶えた。それはさておき、野田君と民主党執行部が強行に推進する「消費増税法案」の成立は既定なのだろうか?3党合意であり、圧倒的多数の賛成のようだし、盤石の見通しの筈なのに、なぜかデッドロックの様相を見せている。朝日新聞は以下のように報じている。また、自公が21日採決に固執している衆議院の採決日を26日に引き延ばそうと民主党が言い出した。時事の記事も続けて読んで頂こう。

≪ 小沢氏ら60人前後造反の見通し 消費増税案提出へ
 民主党は19日夜、消費増税関連法案をめぐる自民、公明両党との修正合意について、前原誠司政調会長が一任取り付けを宣言し、党内手続きを打ち切った。3党で衆院に修正法案を共同提出する。一方、小沢一郎元代表は採決で反対する意向を固めた。小沢グループを中心に60人前後が造反する見通しで、鳩山由紀夫元首相も同調を検討。法案の衆院可決に影響はないが、大量の造反が出れば野田政権への打撃は大きい。
 野田佳彦首相は20日朝、メキシコから帰国後、輿石東幹事長と会談。政府・民主三役会議を開いて今後の日程を決める。城島光力国会対策委員長は20日、 与野党国対委員長会談で会期の延長幅を示す方針だ。民主党内には衆院採決前に、両院議員総会と懇談会を開き、首相が経緯を説明すべきだとの意見が出てい る。
 首相は21日の国会会期末までに採決する意向だが、前原氏の党内手続きへの反発から、首相官邸内にも「21日は厳しい」(高官)との見方が強まっている。  民主党の党内手続きは19日夕から党本部で再開。前原氏が「政策の手続きは政調会長に任されている」と繰り返し承認を求めた。これに反対派が反発し、中間派からも「分裂を回避するために首相は辞任するしかない」といった厳しい意見が出た。平行線のまま19日夜、前原氏が協議を打ち切った。前原氏は終了後 の記者会見で「手続きに瑕疵(かし)はない。政調役員会、政府・民主三役で決定したことは党議拘束がかかる。成立まで責任を持つことが我々の責務」と強調した。
 一方、小沢氏と鳩山氏は19日夜、都内のホテルで会食。小沢氏はこれに先立ち自宅や国会内で側近議員らと面会し、「反対に向けて皆で足並みをそろえていこう」と指示した。  朝日新聞の取材では、今のところ37人が反対を明言。25人が反対または棄権することを検討している。小沢、鳩山両グループのほか、前原氏の打ち切りに反発する中間派の一部議員をあわせて造反の総数が60人超に上る可能性もある。
 54人以上が除名処分になれば与党が過半数を割り込んで少数与党になるため、野党が一致して内閣不信任案を可決でき、首相の政権運営が難しさを増すのは避けられない。
 民主党執行部は造反者を除名などの重い処分にせず、厳重注意などにとどめることで分裂を回避する意見もある。一方、首相が「政治生命をかける」としている法案だけに、首相官邸には造反者への厳しい処分を求める声も強い。処分を軽減すれば、法案の参院採決時に造反が拡大する可能性もあり、輿石氏らが慎重に対応を検討している。≫
(朝日新聞)

≪民主、造反60人超も=首相、成立へ結束要請−増税法案、26日採決を打診
 民主党は20日夕、憲政記念館で野田佳彦首相も出席して両院議員懇談会を開き、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案に関する自民、公明両党との修正合意について議論した。首相は一体改革の必要性を強調し、法案の今国会成立に向け協力を要請した。しかし、造反の動きは小沢一郎元代表のグループに加え、中間派の一部などにも広がっており、衆院採決では60人超が反対、棄権する可能性が出てきた。党分裂含みの緊迫した展開となっている。
 政府・民主党は20日午前の 三役会議で民自公の3党合意を了承。3党は夜、合意した社会保障制度改革推進法案と、認定こども園法改正案を衆院に共同提出した。首相は国会会期末の21日までの衆院採決を目指していたが、民主党内の手続きの遅れなどから、衆院本会議での採決は会期延長後にずれ込む見通し。民主党は26日の本会議採決を自民党に打診した。
 約350人が参加した両院懇談会では、首相が「一定の時期に結論を出し、皆で力を合わせ乗り越えていく政党をつくりたい」と述べ、一体改革関連法案成立へ結束した対応を求めた。しかし、出席者からは「増税先行だ」などと異論が続出し紛糾。最終的には議長役の直嶋正行両院議員総会長が「野田代表(首相)と輿石東幹事長に対応を一任したい」と宣言し、終了した。 
 小沢氏らは、民主党がマニフェスト(政権公約)で掲げた最低保障年金創設や後期高齢者医療制度廃止などが棚上げされたことや、前原誠司政調会長が党内議論を打ち切ったことに強く反発。小沢グループ幹部は20日、「50人の反対は固めた」と強調した。また、首相周辺も「(造反規模は)欠席も含めて最大70人ぐらい」と厳しい見方を示した。
 採決では自公両党が賛成に回るため、法案否決は絶望的だが、小沢氏らは与党を衆院の半数割れに追い込むのに必要な「反対54人」の確保を目指している。
 一方、民自公3党は21日午前、国会内で幹事長会談を開く。3党の政調会長も同席し、実務者で修正した合意内容を格上げして確認する。法案について自公両党は、22日の採決なら容認する姿勢だ。ただ、自民党幹部は20日、民主党側から25日に衆院特別委員会で、26日に本会議で採決する日程案を打診されたことを明かし、「認められない」と述べた。
 首相は当初、20日に自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表との党首会談を行う意向だったが、見送られた。自公両党が早期の衆院解散を要求することを見越し、民主党の輿石幹事長が開催に否定的なことが影響したとの見方が3党内で出ている。≫
(時事通信)

 一番注目しておいた方が良いのが、上記の二つのマスメディア記事よりも、小沢グループの力を矮小化する記事が、ぱったり新聞各社から消えた点である。この動きが吉兆かどうか、現時点では判らない。しかし、みんなの党が野田首相に問責決議案を提出した点を見逃しては拙いのかもしれない。参議院で決議案自体は自公の慎重姿勢で見送られる予定だが、息を吹き返す可能性が僅かに生まれている。まさかとは思うが、採決が26日に延ばされ、谷垣がそれを呑み、解散もないとなると、谷垣が終わる。いかに根性なしでも、座して死を待つのは辛いに違いない。「3党合意と約束が違う」と、参議院から火の手が上がる可能性も捨てきれない。

 笑い話だが、再び「小沢・輿石・野田会談」の三回目等云う右往左往が起きるかもしれない。そうなると、もう法案採決と野田総辞職のバーターまで視野に入ってくる。財務省との約束を守りたい、「僕が辞任するから法案を通してくれ」そこまで言われると、小沢一郎と言う人、何処か気のイイ処があるので、ない話でもない。筆者の邪推では「党議拘束はかけない」と云う落とし処があるような気がしている。あまりにも岡田や前原が執拗に「党議拘束」と云う言葉を連発し過ぎる。さて、もうひと波乱ありそうなので、愉しみである。“政治の一寸先は闇”筋書きのないドラマ、面白い。政局なんて馬鹿馬鹿しいと言う人々は、それこそ民主主義を冒涜している阿呆だと云うこと、肝に銘じておいて欲しいものだ。


元記事リンク:http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/d0e6f063bb68bf396d45355b6db683f2

 

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